ヤフーとオーバーチュア、新広告「インタレストマッチ」を発表 - ユーザーの関心事にターゲティング

ヤフーとオーバーチュア、新広告「インタレストマッチ」を今秋開始。直近の検索キーワードや過去の行動履歴などから最適な広告をユーザーに配信する。


公開日時:2008年07月17日 18:20

ヤフー株式会社とオーバーチュア株式会社は2008年7月17日、現在や過去の閲覧行動などからユーザーの興味・関心を探り、最適な広告を提示できる次世代のクリック課金型広告「インタレストマッチ」を2008年秋より開始すると発表した。

ユーザーの興味・関心にマッチした広告は有益な情報としてユーザーに受け入れられる。これまでオーバーチュアが提供しているスポンサードサーチはキーワードに込められた検索意図から、コンテンツマッチは閲覧中のページコンテンツから、興味・関心事を探り提示すべき広告を選択していた。今回のインタレストマッチは、過去の閲覧ページ履歴や直近の検索キーワードなど、ユーザーと結びつく複数の属性情報から総合的に判断して、提示される広告の品質を高める。この新広告は、ヤフーが買収したブレイナーの技術や昨年子会社化したオーバーチュアの営業・運用ノウハウを結集して開発した。

インタレストマッチは、(1) ユーザーが現在閲覧中のサイト内容、(2) ユーザーの過去の閲覧履歴、(3) 都道府県など72エリアに分割した配信地域や性別、年代による絞込み、(4) 時間指定、など複数の要素を加味して広告配信を行う。たとえば20代女性のフリーライターが数週間前に国内旅行の関連ページを閲覧、数日前に沖縄の関連ページを閲覧、そして今日、サッカー関連の記事を閲覧した時、その画面のインタレストマッチ広告枠に、サッカー観戦、沖縄でのダイビング、国内旅行という広告が掲載されるといったイメージだ。

ヤフーがディスプレイ広告ですでに展開している行動ターゲティング技術を活用する。広告費用はクリック課金型で、スポンサードサーチ同様にキーワードに入札する形となるが、掲載位置は価格によって決まるのではなく、ユーザーの関心事や広告の品質など様々な要素を判断して決定する。

インタレストマッチの配信先は、Yahoo!JAPAN主要サービスのほか、オーバーチュアの提携パートナーサイト、そして、ヤフーウェブサイトオーナーで提供する「アドパートナー」の個人ブログなどとなっている。現時点でヤフートピックスやヤフーニュース、同ファイナンス、同テレビ、同スポーツなどへの配信は決まっており、順次、拡大していく計画で、最終的に200億PV程度になるという。

今回の新広告商品により、特定の領域に興味・関心を持つユーザーが、それの興味が最も高まった瞬間に広告を提示することができ、広告主の利益最大化を支援することができる。とりわけネット広告市場を支えてきた1つ、検索連動型広告はユーザーの検索中に表示されるものであるが、ネット利用時間全体の5%程度に過ぎない。インタレストマッチにより検索連動型広告では捉え切れない潜在ニーズをターゲットにした広告展開が可能になるとしている。

ヤフーとオーバーチュアは、インタレストマッチの優位性について「競合会社の商品と比較してもインタレストマッチは、コンテンツに加え直前検索履歴や他社が対応しない過去の閲覧履歴という”マッチング技術”、ヤフーが持つ(最大)200億PVへの配信という"トラフィック"、そして性別(男女)や年代(ライフステージベース)、エリア(全国72分割)というデモグラフィックや時間軸という”ターゲティング”すべてにおいてインタレストマッチが優れている」と説明する。ヤフー株式会社代表取締役社長・井上雅博氏は「広告主の利益を最大化し、利用者の利便性も向上する。世界初のサービス」とアピール。業績への影響について「可能性としては、検索連動型広告やディスプレイ広告と同程度」とし、ページビュー在庫は検索と比較して10倍以上あり、インタレストマッチによって訪問したユーザーの関心事を推し量ることが可能になることから、ポテンシャルはあるだろうと述べた。

今後の展開スケジュールについて、まず2008年秋にPC版Yahoo! JAPANとアドパートナーにて配信を開始する。その約1ヵ月後には、モバイルにも対応するほか、オンラインからの申し込み受付も開始する。また、従来のコンテンツマッチの扱いについて「順次、インタレストマッチに移行していく」(ヤフー)と説明しており、今後、コンテンツマッチの枠が順次、インタレストマッチに置き換わっていくとのことだ。


インタレストマッチ
http://ov.yahoo.co.jp/service/int/index.html

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広告のレレバンシー(関連性)を高めていくためには、ユーザーの「いま」の興味・関心事を推し量る精度をあげていくことが必要。検索キーワードには「いま」の興味・関心事を反映した言葉だけれども、そこに過去の行動、直近キーワード、年代、性別、時間帯、etc... など様々な情報を取得して総合的に判断することで、より正確に個々のユーザーの関心事が把握できる。

ヤフーのほかマイクロソフトやグーグルも同様に、広告の品質やレレバンシーを高め、ユーザー・広告主双方にとって価値ある広告(情報)を提示するための技術・サービス開発に進んでいるように、これが業界の流れであるけれど、それを商品として示したのが、今回の「興味関心連動型広告」インタレストマッチ。ブレイナーとオーバーチュアを子会社化したことによる成果ともいえる商品。これの強みは圧倒的なPVとネットワーク。運用開始後にどんな成果が出てくるでしょう?性別や年代については将来、スポンサードサーチで反映させることもできたら面白いんですけど。





記事カテゴリ:サーチニュース 08H1
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