SEO連載(2) 「SEO - 外部リンク対策 その1」 - かんたん!SEO実践講座 より

株式会社CPI運営サイト「CPIで人気サイトを作ろう!」にて連載中のSEOコラム「かんたん!SEO実践講座」から加筆・修正して転載しています。第2回「SEO - 外部リンク対策 その1」。どの検索エンジンでも対策が必須となった優良な外部リンク獲得の必要性とその手段について解説します。


公開日時:2006年03月17日 22:46

「かんたん!SEO実践講座」第2回は検索エンジンがページ、サイトの何を評価するかをおさらいした上で、検索エンジンの評価・掲載順位に大きな影響を与える外部リンク対策について説明していきます。


検索エンジンはページのどこを評価する?

SEO対策は大きく分けると次の2つに分類できます。それはページの最適化と、リンクの最適化です。検索エンジンはあるページを分析してキーワードとの関連性を評価する時、そのページに記述されている様々な情報(=ページ内要因)と、そのページに対して張られる外部ページからのリンク(=ページ外要因)を評価します。

例えば、検索エンジンは http://www.sem-r.com/というページを評価しようとする時、index.html のHTMLソースコードに記述されている情報(タイトルタグやMETAタグの文字列、bodyタグ内に記述されている情報など)と、URL http://www.sem-r.com/ に対して張られる外部ページからのリンク(どれだけの数のリンクが張られているか、どんなページからリンクが張られているか、など)を分析してこのページは何と関係がありどのくらいの重要度を持っているかなどを判定するのです。そしてユーザーが検索すると、検索エンジンは入力されたキーワードに対して高い評価を得ているページ、つまり関連性が高いと判断されたページから順番に検索結果に表示をします。

ここでSEOを学ぶ皆さんに重要なことは、このページ外要因とページ内要因のうち、GoogleやYahoo!ページ検索(YST)、MSNサーチ、Ask.jpなど最新の検索エンジンはいずれも前者のページ外要因を非常に重視している点です。つまりページの最適化の良し悪しよりもリンクの最適化の良し悪しの方が皆さんのサイトの検索順位に大きな影響があるということです。厳密にいえば皆さんが検索エンジン上位に表示させたいキーワードの性質によって両者の影響の度合いがかわりますし、ページの最適化を全くないがしろにしていいというわけでもありません。ただし全般的にいえば、外部要因の影響が大きいのも事実です。

前置きが長くなりましたが、こうした背景からまず最初に外部リンク対策を取り上げていきます。外部リンク対策といってもその対策手法は多様ですから、まず「ディレクトリ型検索エンジンへの登録」にお話を絞っていきます。

ディレクトリ型検索エンジン対策とSEOの関係

ディレクトリ型検索エンジンとは、人の手によって編集・管理され、Webサイトをカテゴリ事に分類して掲載する巨大なリンク集です。例えばYahoo!JAPANの「Yahoo!カテゴリ」やJリスティング 、バリューコマースサーチ(旧ルックスマート)、DMOZ (Open Directory Project)、モンキーポッド(クロスリスティングのディレクトリ)を指します。

SEOの外部リンク対策の最初の1歩は、これらディレクトリ型検索エンジンに掲載をすることです。これは次の2つの理由があります。

1. ロボット型検索エンジンに登録されやすくなる

まず第1に、Yahoo!カテゴリやDMOZにサイトを掲載することでGoogleやYahoo!検索、MSNサーチへの登録が行われやすくなります。これはロボット型検索エンジンのWebページ登録の仕組みと関係があります。

最近のロボット型検索エンジンは、クローラがWebページに張られたリンクを辿りながらインターネット上を巡回します。この過程で次々とWebページをインデックスに登録していきます。皆さんがわざわざURL登録申請のような手続きをしなくても、他の(既にGoogleやYSTに登録済みの)ページからリンクが張られていさえすれば良いということです。

ところでこのクローラが最初にインターネット上に放たれる時、どこのサイトから巡回を開始するかというと Yahoo!やDMOZのような大きなディレクトリ型検索エンジンです。これはディレクトリ型は人の手により良質なWebサイトが集められたリンク集ですしそれぞれのサイトもきっと質のよいサイトへのリンクを持っているはずであり、クローラの巡回開始地点としては都合がいいからです。

見方を変えれば、特に新規に開設したばかりのサイトで他のサイトからリンクが張られていないのであれば、Yahoo!やDMOZに登録することでクローラに発見される可能性を最大限まで高められますので都合よくロボット型検索エンジンにも登録できるというわけです。

蛇足ですが、海外の業者の中には「7日以内にあなたのサイトをGoogleにインデックスさせます!」という商売をしているところがあるのですが、からくりは既に検索エンジンに掲載されているサイトからリンクを張ってあげているに過ぎません。

(補足:Eコマースサイトのように商品点数が膨大なゆえにサイトのページ数も数千・数万単位になる場合もあるでしょう。こうしたサイトではどうしても検索エンジンによるクロール漏れ(クロールされないために検索できない状態)になりがちです。こうした場合はURLリストを一括送信してクローラに巡回指示を出すことができるGoogleサイトマップや米Yahoo!のURL登録フォームを併用したほうがよいでしょう。)

2. 良質な外部リンクを獲得できる

第2の利点として、良質な外部リンクを獲得できる点が挙げられます。ディレクトリ型検索エンジンに登録するということは、自分のサイトと関連のあるカテゴリ上に掲載されるということです。例えば中古車買取会社であれば、「車査定」といったカテゴリ内で紹介されることになります。

これをリンクの観点から見ると「中古車販売業者を紹介しているページ(=ディレクトリ)からリンクが張られている」ことになります。検索エンジンは同じリンクであればトピックの関連性があるリンク(例えば賃貸マンションを話題にしたページから、賃貸マンション会社にリンクが張られている場合)をより高く評価してくれます。

また、先ほど例としてあげたディレクトリ型検索エンジンはいずれもネット上では大手に入るサイトでいずれも多くのリンクが張られています。検索エンジンは同じリンクであればそのリンク元ページの重要度が高いほど、リンクをより重要なものと判断してくれます。Ask.jpが採用するSubject Specific Popularityや、Authority / Hubs(コミュニティ)という概念がまさにそうしたアルゴリズムです。

以上のような理由から、ディレクトリ型検索エンジンへ登録することはSEO対策上も大変有効なのです。

Yahoo!はぜひ登録しておこう

ディレクトリ検索エンジンですが、いざ登録しようとすると費用が発生します。審査に対して料金が請求されるのです。

Yahoo!ビジネスエクスプレス 5万2500円
http://event.yahoo.co.jp/docs/event/bizexp/

Jリスティング「Jエントリー」 31,500円
http://www.jlisting.jp/jentry/home/

※ 金額はいずれも一般サイトを想定

仮に営利サイトを登録しようとすると、結構な金額がかかります。そこで優先順位をつけてみましょう。

1. Yahoo!ビジネスエクスプレス
2. DMOZ
3. Jリスティング

Yahoo!はSEOの観点のみならず、カテゴリ掲載することによる検索からの集客も望めますので登録しておいて損はないはずです。さらにYahoo!検索は yahoo.co.jpドメインからのリンクは他のリンクと比較して高い評価を与える傾向があるため、YST対策には欠かせません。次に無料で掲載できる DMOZです。最後のJリスティングです。バリューコマースサーチは提携パートナーが1社しかなこと(2006年3月時点)、クロスリスティングのクロスレコメンドは検索エンジンからの評価が不明(2006年3月時点)のため、お勧めしません。

最後に注意点を2点挙げておきます。

まず1点目。Jリスティングやバリューコマースサーチ、クロスリスティング(モンキーポッド)はいずれもディレクトリのデータそのものを他社ポータルに提供しています。例えばlivedoorのディレクトリ型検索エンジンはJリスティングから供給されています。Jリスティングに登録をすると、Jリスティング本体だけでなく、これらJリスティングと提携する他のポータルサイトにも掲載されるようになっています。従いまして、1つ1つの(Jリスティングを採用する)ポータルサイトから個別に申請を出す必要はありません。これはバリューコマースサーチも同様です。

ディレクトリ型検索エンジンの提携関係については下記ページでまとめていますので参考にしてみてください。

検索エンジン相関図 2006年1月15日版

次に2点目です。1点目で触れたように、ディレクトリ型検索エンジンの中には他社ポータルにもデータを供給しているところもありますから、例えばモンキーポッドに登録すると、提携するExcite、ODN、DIONにもリンクが掲載されることになります。これを SEOの効果の観点から「Jリスティング1つに登録すると、3つ分のリンクを獲得できる」と考える方がいるかもしれませんが、それは間違いです。検索エンジンに評価されるか否かはあくまで検索エンジンがそのディレクトリをクロール可能か否かであり、提携サイトによってはクローラが適切に巡回できない場合があるからです。

バリューコマースサーチも同社サイトの案内にて「検索ディレクトリへの登録は、そのディレクトリからリンクをもらうことになり、リンクポピュラリティーを高めます。すなわち、ディレクトリからのリンクが加算され、ロボット型検索エンジンのランキングに好影響を与えることを意味します。」( http://www.looksmart.co.jp/sas/index.html より引用)と説明するように、バリューコマースサーチに登録することでリンク評価が得られるかのような印象を持つでしょう。ところが実際には、バリューコマースサーチ本体はカテゴリによってGoogleにクロールされていないため、該当カテゴリに掲載されても検索エンジンからそのリンクによる加点は得られないのです。たとえ他のページからリンクが張られていても、そのリンクの存在を検索エンジンが知らない、または検索エンジンがクロールできない形式であれば、評価の対象にはならないのです。

(この原稿は、CPIにて2005年4月より開始した連載記事「かんたん!SEO実践講座」をリライト・加筆して掲載したものです)





記事カテゴリ:ニュース 06H1
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