SEO連載(6) 「ページの論理構造を定義する」 - かんたん!SEO実践講座 より

株式会社CPI運営サイト「CPIで人気サイトを作ろう!」にて連載中のSEOコラム「かんたん!SEO実践講座」から加筆・修正して転載しています。第6回「ページの論理構造を定義する」。ページコンテンツの論理構造を適切に定義することで検索エンジンがページの評価を行いやすくします。


公開日時:2006年03月19日 03:42

今回は、コンテンツの論理構造を整えようという視点でタグの使い方についてお話をしていきます。

論理構造を整えるって?

皆さんは新聞を読む時どのように読みますか?経済面だけは欠かさず毎日読むとか、私はスポーツ面しか読まないとか、いろいろなスタイルがあると思います。でも、共通して皆さんはきっと、各記事の大きな文字で書いてある見出しを見た上で記事を読むか読まないかを判断しているでしょう。

なぜ私たちは見出しを見て記事を読むか読まないかを判断できるのか。それは見出しさえ見ればその記事の趣旨・内容を推測することができるからです。どんなに長い文章の記事であっても、その見出しには重要なキーワードが入っているので、ある程度は推測できてしまうわけです。つまり、見出しには記事全体において重要となるキーワードが入っているということですね。

ここでSEOのお話に戻りましょう。ネット上には数百億ものウェブページが存在します。それらをロボット型検索エンジンはクローラを使ってページを収集し、その内容を分析します。分析する時には、各ページにおいて重要な意味を持つキーワードがどれなのかをアルゴリズムを使って判断しなければいけません。それができないと、ユーザーが検索した時に適切な検索結果を返してあげることができないからです。しかし、分析対象となるページは私たち人間が書いたものです。それならば「人間が書いた文章において、重要な言葉が入りそうな箇所」を何らかの方法で特定して、そこにある言葉を「ページと関連性がある言葉」として評価してあげればいいわけです。

私たちが書く文章において、全体を通じて大事な意味を持つ言葉が入りそうなのはどこかというと、先ほど新聞の例であげたような「見出し」や箇条書きした項目、太字や色を変えた文字などでしょう。文章と全く関係ない見出しや小見出しを作る人は普通いませんし、意味もなく太字にして目立たせるようなことはありえないからです。こうした「この言葉は重要ですよ」ということを人間ではなく検索エンジン(クローラー)に対して効率よく伝達するカギとなるのが、「論理構造を表すタグ」なのです。

クローラに対してコンテンツの論理構造を伝達する

私たちは何が見出しで何が箇条書きなのか、どの文字が他の文字と違うかは視覚的に判断・理解することが可能です。HTMLタグで記述されたページもブラウザを通じて見れば視覚的に表現されるからです。例えばタイ語やアラビア語の新聞でも英語の新聞でも、外国語がわからない人でもどれが見出しでどれが記事本文かは文字の大きさを見て視覚的に判断できますね。しかしクローラは私たちのように視覚情報に頼って何が見出しで何が段落の始まりなのかを理解することはできません。

そこで論理構造を表すタグを利用して指し示してあげるのです。例えばページの見出しを作りたい、その文字は大きく表したい場合、次のような表現方法があります。

1. <h1>検索エンジンマーケティングのアイレップ</h1>
2. <font size="7">検索エンジンマーケティングのアイレップ</font>
3. <img src="画像のパス">(画像の中に”検索エンジンマーケティングのアイレップ”と記述)

文法的に、<h1>~</h1>は見出しを表すものです。クローラもそう解釈します。従って1. のように記述してあげると、クローラは「この文字列は見出し。だからこのページと検索エンジンマーケティングやアイレップという文字列は大いに関係がある」という解釈をしてくれます。2.の方法でもこの文字列は重要ですということは(結果的に)伝えることはできますが、1. がスマートな方法です。3.のように画像ではクローラは理解してくれません。

もう1つ、箇条書きの表現方法についても取り上げましょう。

1. <ol>
<li>レンタルサーバとは</li>
<li>レンタルサーバのメリット</li>
<li>レンタルサーバ料金</li>
</ol>

2. ・レンタルサーバとは<br>
・レンタルサーバのメリット<br>
・レンタルサーバ料金<br>

1.のように記述してあげれば、クローラは「ここからここまでは箇条書きをしている。箇条書きには要旨が記述されていることが多いのでこの間の文字列はページと関連性あり」という判断ができます。しかし2.のように記述するとブラウザにおける視覚表現は同じでも、HTMLコードを見ているクローラにとっては”・”を含む文字列が続いているとしか解釈ができません。

見出しであれば、<h1>~<h6> まであります。段落は <p>~</p>。箇条書きなら <li>~、強調したいなら <strong> といったように、文書の論理構造を定義するタグというのが存在します。

SEO におけるページ最適化の目的は、特定のキーワードをタグで囲って目立たせることではありません。文書の論理構造を明確に定義して、クローラに適切に情報伝達できるようにすることです。つまり「文法的に正しくHTMLタグを使いなさい」という非常にシンプルなことが要求されている、それがSEOです。論理構造をはっきりしてあげれば、クローラはその論理構造から重要な箇所を抜き出し、ページが何のキーワードと関連性があるかを判断しやすくなるのです。ブログが検索エンジンの上位に表示されやすいというのは、文書の論理構造をHTMLで定義し、ブラウザでどう見えるかはCSSで定義するという「論理構造と視覚表現の分離」が適切に行われていることが背景にあるのです(。こうした例からも論理構造を明確にしてあげることのSEO上のメリットはおわかりいただけるかと思いますこうした条件を満たさないブログは”SEOされていないブログ”となります)。

ちなみに「 strong タグと h5 タグのどちがら検索エンジンは評価してくれるのか?」などと尋ねられることがあるのですが、本当にどうでもよいお話です。もしその文字列が文書の論理構造上、強調を表しているのであれば strong を使えばいいし、論理構造上見出しレベル5であれば h5 を使う、それを判断するだけです。もし論理構造を整えてみた時に、見出しレベルや強調文字に自分が狙っているキーワードが入っていないのであれば、それはタグの使い方が悪いのではなく用意したコンテンツそのものに問題があるということです。

次回は「コンテンツライティング」のお話です。

(この原稿は、CPIにて2005年4月より開始した連載記事「かんたん!SEO実践講座」をリライト・加筆して掲載したものです)





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