GoogleとYahoo!の期限切れドメインのリンク評価の取扱い
【Googleの場合】
Danny Sullivan氏が運営するSearch Engine Landにて、有効期限が切れたドメインが得ているリンク評価の取扱についての記事が掲載されています。日本でも中古ドメインなどの呼び名で過去に使用されていたドメインの売買が行われていますが、有効期限切れドメインを再取得した際のリンク評価の取扱について整理します。前保有者が運営していたときに獲得したリンク及びその評価は、再取得後の保有者のサイトに引き継がれるのか? Google Matt Cutts氏の説明は次の通り。
There are some domain transfers ( e.g. genuine purchases of companies) where it can make perfect sense for links to transfer. But at the same time it wouldn’t make sense to transfer the links from an expired or effectively expired domain, for example. Google (and probably all search engines) tries to handle links appropriately for domain transfers. [...] The sort of stuff our systems would be designed to detect would be things like someone trying to buy expired domains or buying domains just for links. Do Links From Expired Domains Count With Google?, Search Engine Land, Apr 20, 2009]
基本事項。検索エンジンは利用者が入力した検索クエリに対して、適切な、関連性が高いウェブページを表示したいのであり、その決定にあたり本来評価すべきでない、評価することが利用者の利益に適わない類のものは除外したいわけです。
さて、ドメインのwhois情報を書き換える際は、会社の合併・解散に伴うドメイン譲渡、経営上の問題によるサイトの譲渡、引越しや会社名変更による名義・住所・連絡先メールアドレス変更など、正当な理由を伴うことが多いのも事実です。こうしたケースにおいて、whois情報が書き換わった、ドメインが譲渡されただけという理由で過去に得ているリンクという人気投票の評価を無効にしてしまうことは、適合する検索クエリでそれらのサイトが探せなくなってしまうので検索利用者の不利益になります。もちろんGoogleはこうした不合理を回避したいですから、こうしたケースでドメインが過去に得ていたリンク評価を無効にすることはありません。
次に、ドメインが失効し、一定の期間、所有者が存在せず、ある日誰かがそのドメインを取得してサイトを立ち上げた場合。この場合はDanny Sullivan氏の考え通り、それら過去のリンクを新しい所有者によって立ち上げられたサイトに引き継ぐに値する合理的な理由がありませんので、おそらくリンク評価は引き継がれないでしょう。
また、ドメイン(サイト)を譲渡してもらい、新しい保有者が従来どおりサイトを継続運営した時、あるいは、会社のM&Aなどによりドメインを取得した場合は、これもDanny Sullivan氏の説明どおり、リンクは引き継がれます。ドメイン譲渡や買収により、『かつ運営サイトコンテンツが継承されていれば』、そのままリンク評価を引き継ぎます。
冒頭で触れたように、検索エンジンはユーザが探し求めるサイトを適切に検索結果を通じて提示することを目的としていますから、コンテンツが従来と変わらない以上は過去に得られたリンク価値は所有者の違いに関係なく引き継ぎ、それに基づいてランク付けしたほうが検索利用者の利益に適います。
おそらく、リンク評価の引継ぎ有無は、whois情報だけでなく、サイトコンテンツなどその他の要因と複合的にとの照らし合わせで最終的に決定していると思われます。単純にwhois情報うんぬんや有効期限切れの有無ということで判断しているわけではないでしょう。
「whois情報を書き換えるとPageRankがゼロになるので、ドメインを書き換えてはいけません」「ドメイン所有者名義を制作会社やレジストラにしておくと将来困るから、自分の会社名義にしておくこと」などと説明をしているコンサルタントの話を耳にしたことがあるのですが、そんなことはありません。
【Yahoo!の場合】
Yahoo!(Yahoo! Search Technology、YST)は、このような有効期限切れしたドメインを第三者が再取得した時の、過去に得ているリンクの評価取扱について特別な調整は行われません。たとえば、ここに100万本のリンクが張られている8年前に失効したドメインがあるとしましょう。今日、私がそれを取得して新規にサイトを立ち上げると、その100万本分のリンク評価を最初から得たサイトが出来上がります。
Yahoo!は有効期限が切れたドメインを再取得したとき、そのドメインに張られているリンクの評価をそのまま引き継ぐことができます。だから中古ドメインビジネスというのが成立するのです。
ところで、環境・自然エネルギーなどに関連付けたイベントやキャンペーン、博覧会、サミット、組織団体など、官公庁や行政が運営に絡んでいて、かつ運用期間があらかじめ決まっているサイトのドメインというのは、このYahoo!の脆弱性を悪用する手段の標的となります。こうした政府がらみのサイト(ドメイン)というのは大抵、数多くの価値の高い自然リンクが張られていることが多く、有効期限が切れるのと同時に再取得することで、非常に(SEO的に)強力なサイトを構築することができます。
最近は会社のM&Aなどに伴い旧社名や解散・破産した.co.jp ドメインを使ったアフィリエイトサイトがYahoo!の検索結果の上位に出現しているのをよく見かけます。中には会社や商品がまだ存続しているにもかかわらず(大手企業がキャンペーン用に取得した商品ブランド名を冠したドメインを、キャンペーンが終了したからという理由で手放したことが原因と考えられる、某飲料系メーカーや、某有名外資系ホテルとか)そのドメインで全く関係ないコンテンツでアフィリエイトをしていることもあります。このあたりは欧米企業なら検索エンジンにおけるブランド保護の観点で法的措置に乗り出してくるものですが(手軽なところなら、DMCA(デジタルミレニアム著作権法)の手続きでGoogle SERPから該当サイトを削除するとか)、日本企業はこの検索エンジンにおける知的財産やブランド保護に関する意識が低いのでしょうね。
Google、人名検索に対応 - Google ProfileやFacebook、LinkedInのリンクを表示
米Googleは2009年4月21日、人名検索に対応したことを公式ブログで明らかにした。
私たちは名刺交換をした後やこれから会おうとする人物について人名で検索する機会があるが、同姓同名の異なる人物へのリンクが表示されたり、あるいは該当する人物だが古いプロフィールへのリンクや大学・高校時代に参加した大会での記録ページへのリンクが掲載されるなど、必ずしも私たちが欲しい情報が得られるわけではない。今回のGoogle人物検索はこうした問題を解消する。
Googleは人物名のクエリで検索されたとき、ウェブ検索結果の最下部に該当人物のGoogle Profile(プロフィール)へのリンク表示を開始した。たとえば、私の名前(Takahiro Watanabe)で検索すると、画面の最下部に私のGoogle Profileへのリンクが表示される。また、MySpaceやFacebook、Classmates、LinkedInへのリンクもあわせて掲載される。
Googleは従来、Google ProfileのユーザプロフィールへのURL形式を意味のない英数字の文字列の羅列で表現していたが、先日よりアカウント名(たとえば私の場合はtakahiro)のシンプルでわかりやすい形式に変更していた。このことから、一部でGoogle Profileのページのアクセシビリティを高めウェブ検索を通じてアクセス可能にする準備を始めたのではないかといわれていたが、今回、それが正式に人物検索として実装されるという結果となった。
Search for "me" on Google [Google Blog]
http://googleblog.blogspot.com/2009/04/search-for-me-on-google.html
Google Analytics Data Export APIベータ版がリリース
米Googleは2009年4月21日、Google Analytics Data Export APIベータ版をリリースした。
Analytics Data Export APIは取扱が容易で、すべてのAnalyticsデータへの読み込みアクセスが許可されている。標準のAnalyticsからアクセスできるデータはすべてAPIを通じて取得可能だ。このAPIは Google Data APIの1つで、Google CalendarやFinance、Webmaster Toolsと同一のAPIプロトコルを採用している。
Google Analytics Data Export APIを利用することで次のようなことが実現する。たとえば、エージェンシーがGoogle Analyticsから取得したデータとビジネス情報を統合して同一のプラットフォーム上で管理したり、既存のプロダクトと統合して新たなスタンドアロンのアプリケーションを開発することが可能になる。エンドユーザは新たに開発されたダッシュボードやガジェットからGoogle Analyticsのスナップショットを閲覧できるようになる。
解析に携わるユーザは、Google Analyticsの情報をPCのデスクトップやアンドロイド携帯など、さまざまな方法で参照することも実現する。
GoogleはAnalytics Data Export APIを使った開発事例として、MailChimpのeメールマーケティングとの統合や、ShufflePointのPowerPointへのデータ取り込みツールを紹介している。
Attention Developers: Google Analytics API Launched! [The Official Google Analytics Blog]
http://analytics.blogspot.com/2009/04/attention-developers-google-analytics.html
携帯サイト用の無料アクセス解析「うごくひと2」が公開
株式会社ユーザーローカルは2009年4月21日、携帯サイト向けの無料アクセス解析ツール「うごくひと2」をリリースした。
「うごくひと2」はモバイルサイト向けのアクセス解析ツール。2008年に公開した「うごくひと」を商用サイトでも利用可能にし、大幅に機能を拡張したバージョンアップの位置づけだ。新たに性別・年齢、地域をはじめとするユーザー属性をページごとに分析できる機能など10の新機能を追加した。また、ユニークユーザー、セッション分析や滞在時間、直帰率、CSV一括ダウンロード機能といった法人用途の実用的な機能も網羅している。
モバイルSEOやモバイル検索連動型広告の効果測定にも対応し、どの検索エンジンから、どんな検索キーワードで、どのページにアクセスしたかを解析してレポーティングする機能、いつ、どの機種が、どんな場所からアクセスがあったかを足あと帳方式で表示する機能などを備えている。
「うごくひと2」は、ビーコン方式(HTMLタグ方式)のツール。商用サイトとして登録すると、解析タグがユーザー側に見えなくなるが、解析対象サイトのコンテンツやデザインに影響を与えない。HTMLタグ版のほか、PHP、Ruby on Rails、Perlなどのプログラム言語と連携可能。
うごくひと2
http://ugo2.jp/
モバイルアクセス解析「wellout 2009-Spring バージョン」リリース
株式会社ディー・ワークスは2009年4月20日、携帯サイト専用のアクセス解析サービス「wellout 2009-Spring バージョン」の提供を開始した。
「wellout 2009-Spring バージョン」は提供開始以来、今回で9回目のバージョンアップ。新たに「スマートフォン解析対応」、「KPIレポートの提供」の2つの機能が追加された。また、従来から提供する「経路解析機能」や「広告効果測定機能」も大幅に強化した。
「スマートフォン解析対応」は、従来のdocomo、au、SoftBankの3キャリアに加えて、iPhoneやBlackBerry、Windows Mobile端末などのスマートフォンのアクセス動向も解析可能となった。
「KPIレポートの提供」は任意選択した主要な指標を表示する機能。レポートを自由にカスタマイズして主要項目だけを出力することも可能になった。
「経路解析機能」は開始(ランディング)ページ、離脱ページ、直帰ページごとに、それぞれのユーザーの経路分析が行えるようになったほか、流入元サイト、検索キーワードごとの各経路の分析も可能にした。
「広告効果測定機能」は広告の自動登録機能を追加。従来の一般的な効果測定ツールでは、広告出稿担当者が管理画面上にて事前に各広告を登録するなどの作業を必要としたが、広告自動登録機能では各広告からのアクセスを自動で認識・登録するため工数を大幅に削減できるとしている。
モバイルアクセス解析wellout 2009-Spring バージョン
http://www.wellout.net/
アクセス解析の人的交流と活用広める協議会「アクセス解析イニシアチブ」設立
2009年4月8日、アクセス解析の人的交流と効果的な活用法を広める協議会「アクセス解析イニシアチブ」が発足した。
設立発起人は、代表として、アユダンテ株式会社 エグゼクティブプロデューサ 大内範行が努める。また、株式会社クロス・フュージョン 代表取締役 衣袋宏美、アユダンテ株式会社、アーキタイプ株式会社、株式会社クリエイティブホーが設立発起人として参画する。
協議会によると、今日、ネットマーケティングの重要性が高まり、サイトのアクセス状況と効果を計測分析する「アクセス解析」に対する関心は非常に高まっているものの、現場で活用できるノウハウなど解析手法の集約共有が難しい状況にあるという。こうした状況が生まれる要因は、アクセス解析で使われる言葉の定義や指標もツールごとに異なり、アクセス解析に関する情報や、またそれに取り組む人材は、各企業にバラバラに存在している点にあるという。「アクセス解析イニシアチブ」は人材と情報が活発に交流しあう「場」の形成していく。
アクセス解析イニシアチブでは、「アクセス解析で人をつなごう知を高めあおう」をコンセプトに、生データによるワークショップ形式の勉強会、実践的な取り組みを教えるゼミナールの開講を行う。勉強会の第1回は自然保護団体「WWFジャパン」のデータ開示をもとに、Google Analyticsを使って、アクセス解析を進めたという。参加者からは、リアルな目標設定とデータで、解析から提案までを行える方法が、得難い経験だと好評で、また同時に、ワークショップを通じて、企業のウェブマスターや制作会社、コンサルタントなどが密接に意見を交わせる点が、有意義だったとの声が寄せられているとのこと。
アクセス解析イニシアチブ
http://a2i.jp/
アクセス解析イニシアチブ 参加会員一覧
http://a2i.jp/about/members-list/
ディーボ、アルゴリズム分析ツール「アルゴバスター」をリリース
株式会社ディーボは2009年4月20日、検索アルゴリズム分析ツール「アルゴバスター」(ALGO BUSTER)を発表した。
検索アルゴリズムとは、クエリと適合するウェブページのランク付けを決定するために検索エンジンが用いるルールセット。GoogleやYahoo!は100以上の要素を複合的に判断して個々のウェブページと検索クエリとの適合性を決定する。ディーボの「アルゴバスター」はこの検索順位決定の際に重要視されている要因を分析するためのツール。
具体的には、主要キーワードでの検索アルゴリズムの動きから重要なSEO要因を洗い出し、ターゲットキーワードと競合の順位決定要因を分析。そして、これらの結果から最適なSEO施策を提示するという。
料金は初期費用なし、月額21,000円から。4月22日現在、法人限定でデモアカウントの予約申し込みを受け付けている。
アルゴバスター
http://algobuster.jp/
米Google、XML Sitemapsに新機能、登録済みインデックス数も確認可能に
米Googleは2012年1月27日、サイトのクローリングを手助けするためのXML Sitemapsについて、Google Webmaster Tools上からより多くの詳細情報を閲覧できるようになったことを公式ブログで発表した。
ご挨拶:2012年もよろしくお願いします
あけましておめでとうございます。2012年もSEMリサーチをどうぞよろしくお願いします。
以下、お知らせです。
- 更新開始(再開)は1月中旬を予定しております。もうしばらくお待ちください。
- 本年より運営・編集方針を若干変更します。変更するというよりも、昔のスタイルに戻す予定です。具体的には、海外関連の記事数を大幅に増やす一方で、国内関連を若干減らします。
- SEMリサーチは2011年8月で運営9年目を迎えました。ここ2年ほどは更新が若干不定期となっておりますが、当面は運営していきますので皆様今後ともよろしくお願いします。少なくとも2013年8月まではがんばります。
- mixiページで開設していたSEMリサーチのページを閉鎖しました。Facebookページは引き続き運営して参ります(Google+ページは開設済みですが運営未定)。SEMリサーチの記事をフィードで配信するだけでは面白味がありませんので、Facebookの方は何かコンテンツを追加する予定です。
- 年内のどこかのタイミングで、SEMリサーチで公開する一部記事の言語を英語に変更する予定です。(従来の日本語記事を残したまま)英文記事を追加するのか、日本語記事を減らして対応するか等、詳細はまだ決定しておりません。
英語化について:会社(アイレップ)がグローバル展開を強化していることもありますが、私個人としても海外のカンファレンスにスピーカーとして登壇する等、海外に目を向けた取り組みを強化していきたいという意向があります。
スマートフォン向けサイトを検索エンジンに最適化するためのポイント
GoogleがスマートフォンUAを持つクローラを公式に発表したことで関心を持つ方も増えてきたようです。ここで、スマートフォン端末に最適化したウェブサイトの扱い方について、よく受ける質問について簡単に回答を記しておきます。適当なタイトルが思い浮かばなかったのですが、最適化というか、検索エンジンにどう認識させるかという話だと思ってください。これは広義でいえば「スマートフォンSEO」なのかも知れませんが、どちらかというとデバイス向けを横断した、サイト全体のSEOだと私は思います。
米Yahoo!、Search BOSSを刷新、3つの検索ソリューションを発表
米Yahoo!は2011年12月7日、Search BOSS(Build Your Own Search Service)の新しいウェブサイトを公開すると同時に、3つの検索ソリューション - BOSS Hosted Search, BOSS Site Search, BOSS Shortcutsを発表した。BOSS Hosted Search 及び BOSS Site Search は同日よりグローバルで提供を開始、BOSS Shortcutsは米国、カナダ、インド、英国での提供となる。
米Google、スマートフォンサイト専用のクローラを発表 Googlebot-Mobile
米Googleは2011年12月15日、スマートフォンサイトのコンテンツをクローリング(巡回)することを目的としたスマートフォン版Googlebot-Mobileクローラを発表した。スマートフォンユーザーの増加とともに急増するスマートフォン向けにデザインされたサイトコンテンツに対応する狙い。
Google、検索結果画面の+1ボタンの表示方法を変更
Googleが今週から、ウェブ検索結果画面におけるGoogle+1ボタンの表示方法を変更した模様だ。従来はデフォルトで+1ボタンが各リンクの右側に表示されていたが、現時点(2011年12月13日3時)でデフォルトでは非表示となった。
Xboxアップデート、BingとKinectを融合した音声検索に対応
米Microsoftが2011年12月6日、Xbox Live 及び Xbox 360 のアップデートを実施する。このアップデート適用後、ユーザーはコントローラーフリーなKinectとBing検索技術を融合した、新機能が利用可能となる。