ランキングアルゴリズムにおける「ページ読み込み速度」の位置づけ
先日の講演やインタビューで、Googleがランキングアルゴリズムの1つとしてスピード要素を取り入れることについて触れられた時、「そりゃ同一のページが2つあれば速いほうがいいでしょ、その程度の話」という回答をしていたのだが、ちょうどGoogleのMatt Cutts氏がビデオにてその旨の説明をしていたので紹介しておくとともに、追加解説をする。
PageRankでスピードを加味する、という話が出た時点で、Googleはどの程度それをランキングに反映させるかについて言及をしていないにもかかわらず、あたかもそれがレリバンシー(Relevancy)よりも重要になるかのような感想を持つ人が多かったのが不思議。
ここ半年のGoogleの検索周りのアップデートを理解する時は、「検索体験を次のレベルに引き上げること」「その1つの解は、目当ての情報を取得するまでの1つ1つの時間を短縮すること」と捉えるといい。
マイクロソフトが昨年6月にBing(ビング)をリリースした際に強調したように、現在の検索エンジンはまだまだ解決しなければならない問題は山積み。その中の1つが、最終的な回答を得るために、何度も何度もクリックをしなければいけない、ということだ。
多くのユーザの検索行動は、キーワードを追加・変更したり、検索結果(SERP)とリンク先ページを何度も行ったり来たりしたり、あるいは目的のページでキーワードが含まれている場所を探すためにスクロールしたり~といったことを繰り返す。でも、ユーザが検索サービスを利用する目的は検索することではなくて、答えのある場所に、できるだけ速くたどり着くこと。だったら、そうした「無駄なクリック」は省いてあげたほうが体感的な満足度は向上するはず。
Googleも目指す方向は同じようで、検索ボックスにキーワードを入力してから、答えにたどり着くまでの全体の時間を短縮すれば、ユーザエクスペリエンスはさらによくなる、と考えているのだろう。2009年はSERP UI の数多くの改善が行われていたが、リッチスニペットやサーチスニペット、(1行)サイトリンクなど、いずれも「どのリンクをクリックすべきかを素早く判断する」「より少ないクリック数で目的の情報に到達する」といった点でやはり検索全体のスピードアップが実現できているといえる。
この流れで、ランキングアルゴリズムにおけるスピードを考えてみよう。少なくとも、レリバンシー(検索意図に合致したSERPあるいは答えそのものを表示する)が最重要であることは自明であり、読み込みスピードが速いだけで答えが含まれていないページはユーザにとって不要、ということはわかる。また、ウェブページの読み込み速度という要素自体は関連性を判断するためのサインを含んでいないため、ランキングに対する影響度はさほど大きくない(なりえない)ことも推測できよう。
しかし、検索意図に合致している情報を含んでいるけれども、ロード時間に30秒も待たされるページは、ユーザにとって適切なページではない。とくれば、Matt Cuttsが説明するように「全く同じページがあれば、速いほうがいい」というのは合理的な考え。
検索マーケティング担当者からすると、「どの程度速ければいいのか」という点に感心があると思うが、とりあえず「無駄なもの」「ユーザとしてイライラするくらい、読み込み速度が重い要素」は改善する、取り除く、というアプローチでいい。少なくとも、ウェブ解析や行動ターゲティングを行うために実装しているJavaScript、合理的な目的で掲載しているFlashコンテンツなど、ウェブ(マーケティング)に必要なものはそのままでよい。Googleは、現在のインターネットには、"そうしたもの"は多くのウェブサイトで採用されていることは前提にして、ウェブのスピードについて検討をするからだ。
もっとも、検索エンジンがスピードを考慮するようなるから対応する、のではなくて、ユーザのおもてなしという観点でサイトの読み込み速度改善は取り組むお話。最近私が気になるのは、サイト内検索が重たい上に、全く関連がない結果ばかりを返すECサイトが多いこと。サードパーティーのサイト内検索ASPを利用しているサイトはそういうことがあまりないが、自前のシステムで運用されているところは、「サイト内検索は私(=マーケティング)の範疇じゃない」と考えている人が多いのか、無頓着なところが少なくない印象を受ける。しかし、ここにはクエリインテントの情報がたくさん詰まっているわけで、きちんと取り組んでみたらいかがでしょう。
米Google、XML Sitemapsに新機能、登録済みインデックス数も確認可能に
米Googleは2012年1月27日、サイトのクローリングを手助けするためのXML Sitemapsについて、Google Webmaster Tools上からより多くの詳細情報を閲覧できるようになったことを公式ブログで発表した。
gooウェブ検索、キーワードと関連性高いTwitterツイートを検索可能に
NTTレゾナント株式会社が運営するgooウェブ検索は2012年1月23日、検索キーワードと関連性が高いTwitter上でつぶやかれたツイートを検索結果の上部に表示すると発表した。PC版とスマートフォン版のgoo検索が対応。
米Google、ページレイアウト分析アルゴリズムを改善 [詳細版]
米Googleは2012年1月19日、ウェブページのレイアウトやコンテンツボリュームを分析するアルゴリズムに変更を加えたことを明らかにした。同社Matt Cutts氏(Distinguished Engineer)は、検索利用者がより高品質なウェブサイトを発見できるようにするための改善策の1つだと述べている。
米Ginzamarkets、SEOプラットフォーム「Ginzametrics」にリンク分析機能を追加 - SEOmozと提携
米Ginzamarketsは2012年1月18日、企業向けSEO管理・分析プラットフォーム「Ginzametrics」(ギンザメトリックス)にリンク分析機能を追加したことを発表した。大手SEO企業の米SEOmozと提携し、同社が提供するリンク分析ツール・Open Site Explorer相当のサービスを日本語で利用できる。
ご挨拶:2012年もよろしくお願いします
あけましておめでとうございます。2012年もSEMリサーチをどうぞよろしくお願いします。
以下、お知らせです。
- 更新開始(再開)は1月中旬を予定しております。もうしばらくお待ちください。
- 本年より運営・編集方針を若干変更します。変更するというよりも、昔のスタイルに戻す予定です。具体的には、海外関連の記事数を大幅に増やす一方で、国内関連を若干減らします。
- SEMリサーチは2011年8月で運営9年目を迎えました。ここ2年ほどは更新が若干不定期となっておりますが、当面は運営していきますので皆様今後ともよろしくお願いします。少なくとも2013年8月まではがんばります。
- mixiページで開設していたSEMリサーチのページを閉鎖しました。Facebookページは引き続き運営して参ります(Google+ページは開設済みですが運営未定)。SEMリサーチの記事をフィードで配信するだけでは面白味がありませんので、Facebookの方は何かコンテンツを追加する予定です。
- 年内のどこかのタイミングで、SEMリサーチで公開する一部記事の言語を英語に変更する予定です。(従来の日本語記事を残したまま)英文記事を追加するのか、日本語記事を減らして対応するか等、詳細はまだ決定しておりません。
英語化について:会社(アイレップ)がグローバル展開を強化していることもありますが、私個人としても海外のカンファレンスにスピーカーとして登壇する等、海外に目を向けた取り組みを強化していきたいという意向があります。
[解説][SEO] グーグル、「rel=alternate hreflang=x」サポートを拡張、多言語サイトを適切にインデックス可能に
米Googleは2011年12月5日、多言語サイトを適切にGoogleに登録・掲載するために、rel="alternate" hreflang="x" のサポートを拡張したことを発表した。
スマートフォン向けサイトを検索エンジンに最適化するためのポイント
GoogleがスマートフォンUAを持つクローラを公式に発表したことで関心を持つ方も増えてきたようです。ここで、スマートフォン端末に最適化したウェブサイトの扱い方について、よく受ける質問について簡単に回答を記しておきます。適当なタイトルが思い浮かばなかったのですが、最適化というか、検索エンジンにどう認識させるかという話だと思ってください。これは広義でいえば「スマートフォンSEO」なのかも知れませんが、どちらかというとデバイス向けを横断した、サイト全体のSEOだと私は思います。