ローカルSEOの基本的な考え方(地域情報検索アルゴリズムへの最適化)

Venice Update(ヴェニスアップデート)やPigeon Update(ピジョンアップデート)は、ローカル検索関連のアルゴリズム更新です。こうした仕組みに対応した情報発信を行うためにローカルSEOの知識もいくらか必要となってきます。では、ローカルSEO とはそもそも何をすれば良いのでしょうか?


公開日時:2014年12月24日 12:23

Pigeon Update(ピジョンアップデート)Venice Update(ベニス[ヴェニス]アップデート)といった Googleアルゴリズムの更新は、地域情報検索(ローカル検索)の検索結果品質や関連性の改善を目指したものだ。

Google が随時発表している通り、スマートフォンからの検索利用者は増加し続け、そして地域性の高い検索講堂も増加している。オーガニック検索結果にこうした地域性を色濃く反映して品質を改善することは、検索利用者とサイトオーナー双方にとってメリットのある歓迎すべき動きだ。

ただ、Googleアルゴリズムは完璧なわけではない。後述する通りローカル検索の関連性を高めるためには「検索利用者の現在地把握」と「事業者の所在地把握」の2つが必要となる。とりわけ後者は、サイト構築が拙いと Google に適切に認識されない。そこで、ローカルSEOという施策が必要となることがある。


ローカル検索特有の課題に対処する ローカルSEO

ローカル検索は、単に検索クエリとの関連性だけでなく、検索利用者の位置情報(現在地あるいは目的地)との関連性を考慮してランキングを決定する必要があるため、一般的なインターネット検索のアルゴリズム(例えば PageRank に代表されるリンク構造解析アルゴリズム等)に加えて、幾つかのシグナルを加えて関連性を計算している。

検索利用者側の視点で見ると、Google 検索システムの裏側がどうなっていようと知ったことではないが、ウェブマスターにとってこの舞台裏の仕組みの違いは重要だ。だから、地方や地元密着の事業者やそうした情報メディアへのトラフィック増加のために Google の検索上位に表示されやすくすることを試みる場合は、一般の SEO(検索エンジン最適化)の知識に加えて、ローカルSEOという地域情報検索特有の事情を理解して施策を検討する必要がある。

cf. 【ローカルSEO】[1] ローカルSEOの概要


ローカルSEOは「事業内容」「所在地」「評判/信頼」の3つを最適化する

特に2014年7月のピジョンアップデート以後に顕著になってきたように、ローカル検索は従来(ウェブ検索)で活用してきた多くのシグナルを取り入れつつ、地域情報検索固有のシグナルを加えて検索順位を決定している。

従って、ローカルSEO というのは・・・

ローカルSEO = ウェブ検索向けの SEO + ローカル検索向けのSEO

という関係となる。つまり、ローカルSEO特有の専門性を要求されるうえ、実践方法や具体的な施策も、相対的に敷居が高いものだ。

米国にはローカルSEO専業の会社が数多くあるし、もちろん一般の(ウェブ検索の)SEO会社もいる。ただ、両方を高レベルで提供している会社というのは限定される。というのも、ローカルSEO自体が非常に奥が深いもので、専門のノウハウを要求されるためだ。

ただし、その大まかな方向性はシンプルに3つの方針に落とし込むことが出来る。それは「事業内容」「所在地」「評判/信頼」という情報を検索エンジンに伝達できるように Webサイトとの相性を高めることだ。


ローカルSEO の基本方針(1):事業内容を明らかにする

第1に、事業所や店舗、施設が何のビジネスを提供しているのかを検索エンジンに伝えやすくすること。例えば、仮に中華料理店を営んでいて、その公式ページをお持ちであれば、そのウェブページは○○○市△△町にある(※ 場所の話は後述)中華料理店であるということを検索エンジンが識別できるようにする。

例えば、コンピューターがあなたのウェブページを分析して、自動的に「飲食店」「中華料理を提供している」ということを認識できるようにキーワードを明確に書いておく、オンラインイエローページやオンライン電話帳に掲載する時に、水道工事屋のカテゴリではなくて飲食のカテゴリに掲載されるようにしておく、などが挙げられる。


ローカルSEO の基本方針(2):事業者の所在地を明らかにする

地域情報検索エンジンにおける関連性とは、「検索者の現在地と、Webページの所在地との関連性」※を評価することにある。利用者の一情報は端末に割り振られたIPアドレスやGPS、携帯電話基地局電波等を利用して判定可能だが、後者はどう判定したらいいだろうか。

※ 正確にいうと「検索者の現在地、キーワードが意図する対象地域、Webページの所在地」の3つだが、話を複雑にしたくないのでキーワードの話はここでは省略させていただく

この「Webページの所在地をコンピューターに伝える」ことがローカルSEOにおける2つめの大きな仕事となる。

仮に北海道札幌市の札幌駅前で歯科医院を営んでいて、その病院の公式ページを開設したら、「このページ(≒事業者)は札幌駅前にある」ということをコンピューターが認識できるようにしてあげる。そこで初めて Google は札幌駅前付近から「病院 歯医者」と検索したユーザーに、その歯科医院公式ページを検索上位に表示することが可能となるのだ。

所在地認識は、単純にアクセス(地図)を掲載する、Webページ内に場所を明記する、地域情報メディアにも住所や電話番号付きで掲載するなどが代表例として挙げられる。

cf. 【ローカルSEO】[2] ローカル検索の技術・セントロイド


ローカルSEO の基本方針(3):まわりからの評判や信頼を蓄積する

3つ目は、一般的な SEO で言う「オンラインレピュテーション(評判)の構築」や「オーソリティ(権威度/権威性)の確立」に相当するものだ。その事業者が本当に実在するのか、実在するならば、まわりからどのような評判を得ているのか、人気がどの程度あるのかを判定する。

例えば外部からの自然参照リンク、同一地域内のWebページからのリンク、サイテーション(引用)、Google+ローカルページへのクチコミ情報集約などが代表例として挙げられる。


NAP (Name, Address, Phone) マネジメントが重要

上記3つの施策方針に共通して深く関わってくる概念が、NAP管理だ。NAP とは、事業者名(Name)、所在地(Address)、連絡先(Phone)の頭文字を取った専門用語だ。この3つの情報をセットとして、事業者同一性判断の、いわば指紋のような役割を果たす。例えば電話帳等に掲載された時に NAP が一致していればサイテーション(引用)としてカウントされるといった具合だ。

cf. ローカルSEO:住所や電話番号の記述方法 - Googleはどこまで処理してくれる?

インターネット上での自社に関する NAP を管理することは意外と骨が折れる仕事だ。第三者が必ずしもあなたの会社について正しく、統一表記で NAP 情報を書いてくれるわけではなく、また時間経過と共に、言及数が増えるごとに、管理が煩雑になってくることが背景にあるが、この当たりの話はまた別の記事で触れたい。





記事カテゴリ:SEO(検索エンジン最適化), ローカル検索
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