Googleからのアドバイス「高品質なサイト」とは? チェックリストを公開

検索アルゴリズム的に「高品質なサイト」って何だろう?Googleが、高品質サイトを判断するための参考になる「質問集」を公開。


公開日時:2011年05月07日 09:03

米Googleは2011年5月6日、役に立たない低品質サイトの排除と同時に優れたコンテンツが検索上位に表示されるようにするためのアルゴリズム変更(パンダ・アップデート(Panda Update))に関連して、同社が考える「高品質サイト」について言及している。

検索マーケティング業界で話題になっているパンダ・アップデートとは、いわばアルゴリズムで自動的にサイト品質(site quality)を判断しようとするGoogleの取り組みだ。低品質サイトの検索順位を低下させることにより、検索利用者が優れたコンテンツを探し出せるようにする狙いがある。

「アルゴリズムで自動的にサイト品質を評価する」ことは実は難しい取り組みだが、Googleはこのアルゴリズムの開発にあたって、自分自身に次のような質問を投げかけているという。サイト品質を評価するアルゴリズムを書くにあたり、こうした観点からサイトの品質を示唆するシグナルを抽出しようとしていると考えてもよい。

ここでGoogle公式サイトに掲載されたその質問を紹介する。

  1. Would you trust the information presented in this article?
    記事で提示された情報を信用しますか?
  2. Is this article written by an expert or enthusiast who knows the topic well, or is it more shallow in nature?
    この記事は、その話題について詳しい専門家やファンによって書かれたものですか?たいした内容ですか?
  3. Does the site have duplicate, overlapping, or redundant articles on the same or similar topics with slightly different keyword variations?
    その文章は他のサイトと重複、繰り返しになっていませんか?少しキーワードの使い方を変えた類似サイトと似通っていませんか?
  4. Would you be comfortable giving your credit card information to this site?
    そのサイトにクレジットカード情報を快く渡せますか?
  5. Does this article have spelling, stylistic, or factual errors?
    その記事は文体やスペル、事実が間違ってますか?
  6. Are the topics driven by genuine interests of readers of the site, or does the site generate content by attempting to guess what might rank well in search engines?
    そのトピックは、サイト訪問者の純粋な興味に基づいて書かれた記事ですか?それとも検索エンジンで上位に表示することを目的としていますか?
  7. Does the article provide original content or information, original reporting, original research, or original analysis?
    その記事はオリジナルなコンテンツや情報、レポート、調査、分析を提供していますか?
  8. Does the page provide substantial value when compared to other pages in search results?
    そのページは検索結果中の他のページと比較して、価値を提供していますか?
  9. How much quality control is done on content?
    どの程度品質管理が行われていますか?
  10. Does the article describe both sides of a story?
    その記事は双方について記述していますか?
  11. Is the site a recognized authority on its topic?
    そのサイトは当該トピックにおいて権威あるサイトと認知されてますか?
  12. Is the content mass-produced by or outsourced to a large number of creators, or spread across a large network of sites, so that individual pages or sites don’t get as much attention or care?
    コンテンツは外部アウトソースによる大量生産または大きなサイトネットワークに配信していますか?そのためにここのページやサイトが十分にケアされていますか?
  13. Was the article edited well, or does it appear sloppy or hastily produced?
    そのサイトは十分に編集していますか?急いで、適当になってませんか?
  14. For a health related query, would you trust information from this site?
    (健康関連の検索クエリについて)そのサイトの情報を信用しますか?
  15. Would you recognize this site as an authoritative source when mentioned by name?
    その名前を聞いたとき、権威あるソースと判断しますか?
  16. Does this article provide a complete or comprehensive description of the topic?
    記事は当該トピックについて包括的な説明を提供していますか?
  17. Does this article contain insightful analysis or interesting information that is beyond obvious?
    その記事は洞察力ある、示唆にとんだ分析や興味深い情報を提供していますか?
  18. Is this the sort of page you’d want to bookmark, share with a friend, or recommend?
    そのページはブックマークしたり、友人とシェアしたりレコメンドしますか?
  19. Does this article have an excessive amount of ads that distract from or interfere with the main content?
    コンテンツを阻害するような、大量の広告が貼られていませんか?
  20. Would you expect to see this article in a printed magazine, encyclopedia or book?
    その記事が雑誌や百科事典や書籍にも掲載されるでしょうか?
  21. Are the articles short, unsubstantial, or otherwise lacking in helpful specifics?
    その記事は短い、本質的ではないですか?
  22. Are the pages produced with great care and attention to detail vs. less attention to detail?
    そのページは十分に詳細まで注意深く書かれてますか?
  23. Would users complain when they see pages from this site?
    訪問者がそのページを見て不満を言いませんか?

* 5分程度でざっと作成したため、誤訳が含まれている可能性があります。ご容赦ください 後ほど順次、訂正していきます


パンダ・アップデートなど、一連の低品質コンテンツ排除に関心があるウェブマスターは、上記の質問を自分に投げかけて、客観的に「良いサイト」だと判断してもらえるようなサイトをどう構築・運営していくかを考えてみるといいだろう。

Googleからも最後に、パンダ・アップデートの影響を受けたウェブマスターに対するアドバイスが掲載されている。

第1に、これはGoogleが当該公式ブログの中で再三繰り返しているが「個々のアルゴリズムを追跡・最適化していくのではなく、どのように高品質なコンテンツを提供するかに注力せよ」ということ。Googleは日々継続的に検索アルゴリズムの変更・改良を行っているが、その目的はすべて「ユーザが検索意図に適した、優れたコンテンツを探し出すことを支援する」ことにあり、つまり、客観的に「優れたサイトである」と判断されるようなサイトを構築していけば、些細な検索アルゴリズムの変更など気にする必要はないということだ(Googleが評価したいオーソリティサイト(Authority site)とはも参考に)。

第2に、これは巨大サイトを運営するウェブマスターは注意した方がいい点であるが、サイトの一部に低品質コンテンツが紛れていると、サイト全体の検索順位が低下する場合があるということだ。したがって、低品質コンテンツを除外するか、あるいは個々のページを統合して役立つページに変えるか、低品質コンテンツは別ドメインに移行させるなどの対処をすることで、検索ランキングを改善できると説明している。


More guidance on building high-quality sites
http://googlewebmastercentral.blogspot.com/2011/05/more-guidance-on-building-high-quality.html

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私自身は何年にも渡って講演や書籍、その他諸々の機会で述べてきたことなので、とても当たり前の話としか感じません。しかしながら、少なくとも日本国内のSEOに携わっている方の中には、上記の基本的な考え方を理解できていない人がいるというのは日々感じています。

検索エンジンの目的は、ユーザが瞬時に関連性の高い情報を探し出せることを支援する点にあります。つまり、検索エンジンのアルゴリズムというのは基本的に「人が見ていいと思うサイトを、アルゴリズム的に抽出できるようにしたい」という点で何十年も変わっていないのですから、その本質を理解した上で対処すれば、細かなアルゴリズムの話は、それまでの理論や常識を覆す、斬新なものでない限り、あまり気にする必要はない、どうでもいいということが理解できるようになると思います。これは長年この業界を見てきた私の個人的な意見ですが、Googleアルゴリズムが変動した、その変動の内容だけであれこれアルゴリズムを推察するのは、はっきりいって時間の無駄です。

こうした話を概念的という人もいますが、SEOは基本的に概念的なものです。簡単な方法で順位を上げられる方法がある、そういうアプローチで考えることが根本的に間違っていることを理解すべきです。いまこのサイトを訪問されている方の中には、きっと「3日で1000万円儲かるマル秘テクニック」という情報商材にひっかかる人はいないでしょう。SEOにもそういうお話はないのです。いえ、厳密にいえば「ある」かも知れませんが、それはウェブスパムの領域です。

本サイトは検索マーケティング系としては、あまりアルゴリズムの詳細に突っ込んだ記事は自主的に掲載しないようにしていますが、それはGoogleが述べているような、SEOの本質を理解してほしいという願いもあります。





記事カテゴリ:Google 2010-2016


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