「Google ウェブとアプリのアクティビティ」をオプトインすると何が変わるのか?

Googleアカウント履歴が更新されて、「Google ウェブとアプリのアクティビティ」に関するオプトインの項目が追加されたようです。Google ウェブとアプリのアクティビティは何が Google に保存されて、どう活用されるのでしょうか。


公開日時:2015年01月20日 20:06

先日公開した記事「Google検索と Yahoo!検索の現在地情報の取得方法」の中で、Google が検索利用者の現在地を把握するために活用している項目として「ウェブとアプリのアクティビティ」を挙げました。

でも「ウェブとアプリのアクティビティ」という項目は以前に見覚えがなかったので調べてみました。


Google ウェブとアプリのアクティビティ

Google のアカウント履歴画面がリニューアルされたようで、「検索や閲覧のアクティビティ」や「訪れた場所」、「お使いの端末からの情報」、「音声検索とコマンド」「YouTube で検索した動画」「YouTube で再生した動画」といった、Google が保存している皆さんの閲覧・活動履歴へこのページからアクセスできるように集約・再整理されていました。

画面左上にある「検索や閲覧のアクティビティ」のところに新しくできた項目が、件の「Chrome や他のアプリの履歴をウェブとアプリのアクティビティに保存する」です。項目のチェックがデフォルトではオフになっているようです。

同社のヘルプページによると、ウェブとアプリのアクティビティは Googleサービス全体でユーザー一人一人に関連性の高い検索結果を提示するなどといった利便性向上に役立てるために、検索内容や閲覧アクティビティといった情報が保存されるようです。

ウェブとアプリのアクティビティを有効にし、Google アカウントにログインしている場合、検索内容や閲覧アクティビティはウェブとアプリのアクティビティに保存されます。これにより、Google サービス全体で、より関連性の高い検索結果や候補が提示されるようになります。[Google, Google のウェブとアプリのアクティビティ, January 20, 2015]
個人のウェブとアプリのアクティビティに Chrome やその他のアプリの履歴情報も含まれるようにすると、以前にウェブ上やアプリ内で表示したものを見つけるのに役立ちます。

このオプションの設定で保存されるものは次のとおりです。
• Chrome の履歴(Chrome Sync を有効にしている場合)。
• 使用したアプリ。これには、お使いのアプリで Google と共有されるアクティビティやデータが含まれることがあります。詳細をご確認ください。

必要に応じていつでも、この設定の変更や個人データの管理が可能です。ウェブとアプリのアクティビティを有効にすると、ログインしたあらゆる端末からこのデータが保存されることになります。


具体的には…

  • Googleサービスで実行した検索の内容
  • 検索を行ったのがブラウザあるいはアプリのどちらか
  • 検索結果でどのリンクをクリックしたのか
  • クリックした広告、広告主サイトでトランザクションを完了したこと
  • ユーザーのIPアドレス
  • ブラウザのタイプと言語
  • 端末内を対象とした検索(連絡先を探すなど)やGoogleサービス上のプライベートな検索(自分のカレンダーを検索、Gmailのコンタクトリストを検索、Google+のユーザーを検索など)
  • Chrome の閲覧履歴
  • 使用しているアプリと、そのアプリが Google と共有しているデータ

以上の情報がウェブとアプリのアクティビティとしてGoogle に保存されます。

つまり端末上で Google とつながりのあるサービス上の行動データで関連性改善に役立ちそうな情報は一通り保存している感じでしょうか。


サードパーティーのページに埋め込まれた結果も履歴として保存

上記の項目のうち「各種 Google サービスで実行された検索の内容」というのは幅が広く、たとえばインスタント検索が有効になっている Google検索窓から検索をした時に、検索語句の入力途中で操作を一時停止すると、その予測検索がウェブとアプリのアクティビティに保存されます。また、訪問したウェブページに Googleマップや運転ルートのリスト、Google検索結果が埋め込まれていると、その検索結果もユーザーの履歴として保存されます。

自分がキーワードを入力するという検索行為を行わなくても、閲覧したページに検索技術を利用して表示しているサービスがあった場合はそれが活動履歴として保存されるということだと思われます。


ウェブとアプリのアクティビティを Google に提供するメリット

パソコンやモバイル端末で行われる皆さんの Googleサービス上で行っている活動を記録していくことで、Google が説明する通り「ユーザーにより関連性が高い検索結果」や情報を提示することに役立てられます。

わかりやすい例が Google Now で、最近検索した事柄が Google Now カードとしてプッシュでユーザーに送られてくる機能でしょうか。例えば、お気に入りのサッカーチーム名で何度か検索して公式サイトをクリックしていると、その数時間~数日後から自動的に、そのチームの試合スケジュールや試合結果(スコア)が Google Now カードで表示されてきます。

また、勤務場所から自宅まで、普段と違う経路で3~4日続けて帰宅していると、Google もそれを学習して、その経路にあわせた最適ルートをすぐに提示してくれます(※昨年10月に実験済み)。

Googleインスタント検索も、直前や過去の検索履歴や現在地にあわせて、優先的に表示される候補語句が変更されますし、昨年12月に日本でも導入されたベニスアップデート(Venice Update)もその現在地情報やロケーション履歴、直前の検索活動を組み合わせてローカライズを行っています。Googleパーソナライズ検索もアプリとウェブ、そしてデバイスを横断してで蓄積したアクティビティ履歴に基づいて検索結果をユーザーごとに個別化しています。

検索マーケッターの関係者であれば、今日の Google はほとんどの利用シーンで何らかのシグナルに基づいて検索結果がパーソナライズされており、むしろゼロ・パーソナライズ(Zero-Personalized)な結果を表示させる方が難しいことはご存じだと思います。そのパーソナライズのために用いている指標は(パーソナライズ検索が導入された7年前と比較すると)はるかに増えているので、今一度、どんな指標を活用しているのかを整理すると、Google が今後何をしたいのかも垣間見えてくるのではないでしょうか。


個人的な謎は解決せず

おまけ。ウェブとアプリのアクティビティという項目を知らなかったので調べ始めたのですが、私が個人的に以前から疑問に感じていた問題は解消できませんでした。というのは、私の Google Now カードの「利用可能な新しいコンテンツ」欄に、常に日本郵便のコンテンツ(新しい記念切手の発売)が表示されるのですが、全く身に覚えがないのです。確かに数カ月に一度、ゆうパックの再配達依頼をするために、post と検索→日本郵便のサイト→再配達~をクリック というアクティビティでアクセスしているものの、切手は全く関係ないと思うのです。1年以上この日本郵便が出続けているのですが、理由は未だにわかりません。スマホには関係しそうなアプリも入っていませんし。


Googleアカウント履歴
https://www.google.com/settings/accounthistory





記事カテゴリ:Google 2010-2019, 検索ニュース 2015-2018
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