[訂正] Google、モバイルファーストインデックスへ移行する計画を発表

【修正】グーグル、モバイルファーストインデックスへの切り替え発表。PCを主としたランキングから、モバイルを主としたランキングへ


公開日時:2016年10月16日 15:56

米Google のGary Illyes(ゲイリー・イリーズ)氏は2016年10月13日、米国・ラスベガスで開催中の Pubcon のキーノートで、数ヶ月内に検索インデックスを PC版とモバイル版に分離することを発表した。モバイルがプライマリー(主要)となる。

★公開時のタイトルが適切ではありませんので、「Google、自然検索インデックスの分離を発表、今後はモバイルが主要インデックスへ」から「Google、モバイルファーストインデックスへ移行する計画を発表」に変更させていただきました。詳細は「追記」欄をご覧ください★

また、訂正版の記事「Google、モバイルファーストインデックスを導入、モバイルサイトを基準とした評価へ」を改めて配信します

ただし、現時点で詳細な説明がなく、不明な点が多い。プライマリーという言葉が示す意味や、自然検索順位を決定するアルゴリズムに差が生じるのか、などだ。Search Engine Land をはじめ複数のメディアが報じているが、インデックスが分離されること以外に具体的な説明は特に言及されていない。(リアルタイムな情報を求めるモバイルユーザーのニーズにあわせて)モバイル版インデックスは最新の情報を提示出来るよう鮮度を維持する一方、デスクトップ版は劣ることになる模様だ。

すでに検索の主流プラットフォームがPCからモバイルへ移行している今、そのモバイルを主に検索システムを再設計することは当然の流れといえよう。


【追記 2016/10/17 10:00】

Google 長山さんが「僕の認識もだいたいこんな感じです」と述べている、PubCon現地参加されていた鈴木"謙一"さん(と木村さん),The SEM Post のJennifer Sleggさんのコメントに基づいて追記です。

Googleはインデックスというデータベースの話をしているのではなく、従来のデスクトップ(PC)ファーストインデックスから、時代にあわせてモバイルファーストインデックスに移行する、という趣旨のようです。”分離”ではなく”移行”、モバイルインデックスというよりも”モバイルファーストインデックス”と表現するのが適切でしょうか。

PCが主要なデバイスだった時代、Google はPC版サイトを主としてシグナルを取り出し、自然検索のランキングをつくってきました。主要デバイスがモバイルになった今、Google はモバイル版サイトを主とし、それを基準にランキングを計算するということのようです。

それ以上のことは不明ですので、続報待ちです。

PC検索のインデックスとモバイル検索のインデックスを分離するという話も出ていますが、そうではありません。“インデックス”が何を定義するかで変わってくるとしても、少なくともPC検索用の検索結果とモバイル検索用の検索結果を別々に作るわけではありません。[鈴木謙一さん]







Currently, Google has a single index of documents for search. Google's Gary Illyes announced they plan on releasing a separate mobile search index, which will become the primary one. [Within months, Google to divide its index, giving mobile users better & fresher content, Search Engine Land, October 13, 1016]
There will still be a desktop index, but Illyes stressed that this index will not be as fresh as the mobile index. So Google is not eliminating the desktop index, but the mobile one will be the primary and freshest index.[Google Search Switching to Mobile First Index from Desktop Index, The SEM Post, October 13, 2016]

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クローリングの効率高めて、モバイルユーザーにつねに最善の検索結果を提供出来るようにするということなんですかね?インデックスとアルゴリズムは別の話ですが、後者について言及されておらず、詳細がまったく明らかになっていません。現時点であれこれ考察しても単なる妄想になりそうですので、情報が出てきた段階であらためてここで解説記事を掲載する予定です(2016年10月16日)

以下、おまけ

Googleインデックスの歴史(1998-2007)

クローリングやインデクシングのための資源が十分でなかった時代には、Google のインデックスは主要インデックスと補完(Supplemental)インデックスの2つで構成されていた。検索クエリに適合するドキュメントをまず主要インデックスから抽出し、十分な数量が得られなかった場合に補完インデックスを参照する仕組みだった。

2005年末に検索インフラストラクチャが刷新(Bigdaddyアップデートを経て)、2007年に補助結果も廃止された。


Googleインデックスの歴史(ガラケー時代~現在)

2006年にKDDI(au)の EZWeb やドコモの iメニューがガラケーサイトの検索で Google と提携した時、Google はそれぞれに専用のインデックスを用意して検索サービスを提供した。当時の PageRank(≒外部リンクの評価、以下、同じ意味で用いる)を主軸としたランキングアルゴリズムの仕組みでは、(もともと互いにリンクを張り合う文化が無かったガラケーサイトの)ウェブスパムを排除することが困難で、検索品質が改善するまえにスマホ時代が到来して縮小していった。

2010年以後のスマホ時代において Google は1つのインデックスという方針を選んだ。デスクトップサイトとスマホサイトがある場合は両者を関連付けてエンティティ(情報の単位)でインデックスを行い、ユーザーの環境にあわせて表示するリンクを切り替える仕組みだ。シグナル(順位を評価するための手がかり)も両者を分け隔てることなく、つまりモバイルサイトもデスクトップ版の評価も合算して検索順位を判定していた。

10年前(日本のガラケー時代のGoogle)と違い、ユーザーの検索行動データを用いてクエリとページの関連性や満足度、品質を判定したり、インデックス時のウェブページをレンダリングするなど、PageRank に過度に依存せずとも検索サービスをより高いレベルに引き上げるための様々な技術が適用可能になった。単純に検索クエリを含むウェブページを自然検索に表示するのではなく、クエリの意図(インテント)を把握し、本当にユーザーが求めている情報を含むページを表示出来るようになった。


Googleインデックスの歴史(現在~未来)

※ Google 公式の情報待ち

以下、現時点での私の所感

・上記の歴史を踏まえると、いまさらデータベースを分割するというシナリオは可能性が低いですよね。
・従来は PC が主要なデバイスだったから PCサイトをプライマリーとして(モバイルサイトをセカンダリー)ランキングをしていた。いま、モバイルが主要なデバイスになったから、それを逆転させてモバイルサイトをプライマリーとする、モバイルサイトのシグナルを中心にランキングを決める、ということ。
・日本のガラケー時代と同じように、モバイルサイトは(PCと比較して)互いにリンクを張らない、でもシェアはする、というウェブの性質にどうランキングを適合させるのか?サイトの信頼性や権威性は何を持って判定する?検索行動データである程度は判定できそうだけど、それだけだと厳しいよね、どういう解決策を選んだんだろう?





記事カテゴリ:Google 2010-2016
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