Google、独自ブラウザ「Google Chrome」を公開

Google開発のブラウザ・Google Chrome(グーグル・クローム)がベータ版として公開された。JavaScriptを高速実行する「V8」の実装、オープンソースレンダリングエンジン「WebKit」を採用。ブラウザ上で各種ウェブアプリが快適に利用できるプラットフォームを構築することで、MicrosoftのOS優位性を崩す狙い。


公開日時:2008年09月03日 09:43

米Googleは2008年9月2日、同社が開発したサイト閲覧ソフト「Google Chrome」(グーグル・クローム)ベータ版を公開した。世界100カ国以上のWindows版が公開された。Linux版とMac OS版は開発中。

「Google Chrome」は以前から開発が噂されていたGoogleのブラウザソフト。高速、快適、安全なウェブブラウジングを目指して開発された。タブブラウズ機能を採用するが、個々のタブが独立した「サンドボックス(sandbox)」として機能するため、たとえば1つのタブで閲覧中のサイトにてJavaScriptが正常に動作せずにクラッシュしても、他のタブには影響を与えない設計を採用したほか、ウェブアプリを高速実行するために独自開発したJavaScriptエンジン「V8」を搭載している。レンダリングエンジンにはApple Safariでも採用されているオープンソースの「WebKit」を採用したため、Safariで動作するサイトであればGoogle Chromeでも問題なく表示することができる。UIにおいても、従来のブラウザのように「アドレスバー」の下にタブではなく、各タブの下にアドレスバーを置くなどあらたに設計されている。

なお、Google Chrome公開にあわせて、Google公式各種ブログにてFAQが掲載されている。以下、まとめ

Google Analytics Blog "Announcing Google's New Browser"

Q) Google AnalyticsでGoogle Chrome訪問者を識別できますか?
A) はい、他の訪問者同様、Google Chromeユーザーも記録します。ただし、Chromeのシークレット モード使用時は例外です。たとえば、あるユーザーがシークレット モードを有効にしてあなたのサイトにアクセスした時、「新規訪問者」としてカウントしますが、「再訪問者」として数えません。つまり、他のブラウザでcookies情報を削除して再訪する時と同じ扱いになります。

Q) Google ChromeからAnalyticsにアクセスすることはできますか?
A) はい、可能です。Google ChromeでもAnalyticsの各ページを閲覧することができます。

Q) Google Chromeのユーザーエージェントは識別されますか?
A) 公開されたばかりのため、対応していません。今後数週間以内に対応します。

Matt Cutts "Preventing paranoia: when does Google Chrome talk to Google.com?"

・Google Chromeでの行動履歴はgoogle.comに送信されない
・Google Chromeのアドレスバーで検索したりURLを入力すると、既存Googleサービスに問い合わせて候補クエリ/URLを表示する
・統計情報やクラッシュレポートは、デフォルトではGoogleに送信されない
・もし非常にサイズが小さな404ページを開いた場合、候補リンクを表示する
・Google Chromeはソフトウェアの更新有無を25時間ごとに確認する
・30分ごとに、マルウェアやフィッシングサイトなど悪意あるサイトの32ビットハッシュのURLリストをダウンロードし、ブラウジングを保護する

Matt Cutts "Answers to common Google Chrome objections"

・Google Chromeブラウザソフト内でAdSenseを表示することはない。
・Google Chromeのデフォルト検索エンジンは、あなたのPCで選択されている既存ブラウザを引き継ぐ。また、インストール時にデフォルト検索エンジンを選択するウインドウを表示する。つまり、Yahoo!でもLive SearchでもAskでもeBayでも、好きな検索エンジンを選ぶことができる。ただし、Omnibox/アドレスバーから、どの検索エンジンでも簡単に切り替えて利用できるようになっており、たとえばLive Searchなら "live.com" と、Yahoo!なら"yahoo.com"と入力して、続けてワードを入れるだけ。

・Google Chromeでの全ての行動がgoogle.comに送信されると考えているかもしれないが、そんなことは一切ない。これはオープンソースソフトなので、心配ならコードをチェックしてもらっていい。


Google Chrome
http://www.google.com/chrome?hl=ja

Google Chrome 機能紹介
http://www.google.com/chrome/intl/ja/features.html

Google Chrome 技術について
http://www.google.com/googlebooks/chrome/

Google Chrome ブラウザでの新たな試み
http://www.google.com/chrome/intl/ja/why.html?hl=ja#

Google Chrome開発ストーリー





記事カテゴリ:Google 08
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