米Google、異なるドメイン間のrel="canonical"をサポート

グーグル、rel="canonical"の複数のドメイン間の利用をサポート。サーバサイドの301リダイレクト処理が不可能な場合に。


公開日時:2009年12月17日 15:28

米Googleは2009年12月15日、異なるウェブサイト(ドメイン)上で類似したコンテンツを公開した場合に、インデックスを希望するURLを指定(URLの正規化)するためのlink要素(link element)、rel="canonical"(rel属性の値canonical、以下、単に属性と表記する)のサポートを開始した。

「rel="canonical"」は2009年2月に検索大手3社が共同でサポートを開始した属性。ウェブサイトは長らく運営していると、コンテンツの追加や削除、移動、改修等を行っていくうちに、異なるURLで同一のコンテンツが掲載されてしまうケースがある。また、eコマースサイトの商品一覧ページにおいて、価格の高い/低い順や在庫の有無の順序で並び替えが可能なケースでは、表示するコンテンツがほぼ同一ながら複数のURLが存在することも考えられる。

こうしたケースでは、検索エンジンは同一の検索結果画面に複数の同一のコンテンツ(リンク)が表示されないように、最も適切なURLを選択し、その他のURLを除外する、すなわち検索結果から非表示にする対応を行う。しかしながら、こうした処理はアルゴリズムで自動的に処理されるために、必ずしもサイト運営者が希望するURLがインデックスされるとは限らない。

この処理をサイト運営者側でコントロール可能にする方法の1つが、rel="canonical"だ。rel="canonical"を利用することで、インデックスさせるべきURLを通知するとともに、複数のURL間で分散されたリンクの人気度などの属性情報を統合し、当該ウェブページの評価を高めることが可能となる。

従来、このrel="canonical"は異なるドメイン間での指定は無効という制約があったが、今回はドメインをまたいだ設定を可能とするもの。

用途としては、たとえば A.comからB.comにサイトを移転したものの、A.comにサーバサイドでの301リダイレクトを設定することができない場合に、A.com上のページに rel="canonical" を使って B.comのURLを指定することで、検索エンジンはA.comがB.comに移転したと解釈をする。

Googleは公式ブログや同社のウェブマスター向けヘルプの中で、基本的にはサーバサイドのリダイレクト処理を用いることを推奨しており、また、301リダイレクトを行う際には、その処理を行う全てのドメインが、クローラのアクセスが許可される必要があると指摘。何らかの理由でリダイレクト処理が使えないときに、ドメイン間のrel="canonical"を用いるとよいと説明する。

公式ブログでは、質問と回答も掲載されている。以下、日本語に翻訳して紹介する。

Q) 正規化するページは、同一のコンテンツであることが必要ですか?
A) いいえ、しかし、(正規化するなら)同一のはずです。少しの違いであれば問題ありません。

Q) 技術的な理由により、URLとページを1つずつ対(1:1)で設定できません。単純に、インデックスさせたいサイトのホームページ(トップページ)をcanonicalで指定できますか?
A) いいえ、すべてのページにcanonicalでトップページを指定すると、問題が発生する可能性があります。旧URLと新URLは対で1つずつ設定することが最良の方法です。

Q) 私は提携先サイトにコンテンツを供給しています。提携先の企業は rel="canonical"を使う必要がありますか?※
A) このケースで使用するかどうかは、あなた自身とそのパートナーの判断次第です。もし、全く同一のコンテンツであるならば、互いの同意の下、rel="canonical"属性を用いることは良いでしょう。

※注 日本でいえば、OKWaveのQ&Aコンテンツのようなケース

Q) 私のサイトはサーバ側で301リダイレクトが利用できません。サイト移転のために、rel="canonical"属性を使えますか?
A) はい。ただし、Googleはrel="canonical"をあくまで「ヒント」、正しいURLを特定するためのサインとして用いるため、必ずしも希望通りのURLが登録されるわけではありません。ただ、サーバ側で301リダイレクトの処理が行えないのであれば、rel="canonical"の利用で解決するはずです。


Handling legitimate cross-domain content duplication [Google Webmaster Central Blog]
http://googlewebmastercentral.blogspot.com/2009/12/handling-legitimate-cross-domain.html

cf.
URLの正規化 [Googleウェブマスター/サイト所有者 ヘルプ]
http://www.google.com/support/webmasters/bin/answer.py?answer=139066





記事カテゴリ:Google 09
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