グーグル、「インスタントプレビュー」提供開始 [UPDATE]

Google、関連するページを視覚的に判断できるインスタントプレビューを公開。ユーザの検索満足度が5%以上高まるという。


公開日時:2010年11月10日 11:08

グーグルは2010年11月10日、インスタント プレビューをリリースした。これまで検索ツールの1つとして提供されていたプレビュー機能が、インスタントプレビューとしてリニューアルされた。

インスタントプレビューは、検索結果から目当てのページを視覚的に探すことができる機能。従来のタイトルやURL、スニペット(説明文)といったテキスト情報に加えて、ページのサムネイルを表示する。プレビューを表示するには、検索結果の各タイトルにマウスカーソルをあわせる(※ 最初は虫めがねアイコンをクリックする必要あり。1度クリックすると、以後はカーソルあわせるだけで自動表示となる)。

単純にスクリーンキャプチャを表示するだけでなく、検索キーワードが出現する付近とその前後の文章もあわせて表示することで、視覚的に関連性を判断できるだけでなく、縦に長いページでもピンポイントで情報の場所を確認可能だ。Googleによると、検索結果の満足度を 5% 以上高められるという。

サイトのプレビュー画像は、通常のgooglebotによるクローリングで自動的に生成される。ただし、nosnippetメタタグを指定したページは、インスタントプレビューも無効となる。同様にrobots.txt でブロックしたページも対象外。ただし、Googleによると、プレビューが表示された結果はクリック率が4倍以上に高まるケースもあるため、判断は慎重に行ってほしいと説明している。検索順位やランキングアルゴリズムには一切影響しない。

なお、自然検索結果のタイトルの長さによっては、プレビューを表示したときにアドワーズ広告が後ろに隠れて見てなくなってしまう場合がある。広告に何らかの影響がある可能性も考えられるが、一方でマウスカーソルが自然検索に移動している時点で視線がすでに自然検索エリアに移動しているため、クリック率等に影響しないという見方もできる。私が所属するアイレップ SEM総合研究所にて、過去に実施したアイトラッキングによるユーザ検索行動調査を見る限りは、プレビューで広告が見えなくなることの影響はほとんどないと考えられる。というのは、ユーザは自然検索枠と広告枠を行ったり来たりしてみるようなことはせず、一度自然検索の方に視線を移動すると広告は無視する傾向があるためだ。


Googleインスタントプレビュー
http://www.google.co.jp/landing/instantpreviews/

インスタントプレビューについて
http://googlewebmastercentral-ja.blogspot.com/2010/11/blog-post.html

検索結果を直感的にわかりやすく。インスタント プレビュー新登場
http://googlejapan.blogspot.com/2010/11/blog-post.html


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検索結果でリンク先ページのスクリーンを表示して、視覚的に情報の関連性(visual relevancy)を判断してもらおうという試みは、過去にも多くの検索エンジンによって試みられてきた。たとえば米Ask.comやMelZoo、最近のBing(クイックプレビュー)、日本でもMarsflagやNAVERやディレクトリサイトなど、意外と多くのサイトが導入している。

検索市場のリーダーであるGoogleとの差別化要素として視覚情報を取り入れたという側面はあるのだが、検索行動的にも理にかなっている点はある。というのは、検索エンジンは、過去に訪問したことがあるサイトを再発見(re-find)する目的で利用される機会も多く、そのような場合はテキスト(コンテンツ)ではなくて画面のデザインやレイアウトなどで記憶していることは多々あるため、プレビューで確認することには一定の有効性がある。また、ブラックハットSEOのために生成された、内容が極めて乏しいリンク構築用のサイトは(デザインに凝っていないことが圧倒的に多いので)事前のプレビュー確認よりあらかじめ排除できるといった側面もある。つまり、プレビューにより、ある程度、情報の充実度やサイトの信頼性、魅力も推し量ることが可能になる。こういった要素がオーガニック検索のクリック率にどの程度影響を与えるのかは興味があることではあるが、これは検索エンジン対策というよりも、訪問者をどうもてなすべきかという話なので、対応を考えるなら訪問者・ユーザを考えて検討すべき。





記事カテゴリ:Google 2010-2019, サーチニュース 2010
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