SEO:コンテンツファームと判断された場合にウェブマスターがすべきこと

米グーグルに自分のサイトがコンテンツファームと判断された場合、どのように対処すべきか。もしサイトの一部に「内容が薄っぺらな、役に立たないコンテンツ」が含まれていたら、それを取り除いてみること。


公開日時:2011年03月14日 15:17

検索結果から低品質なコンテンツを排除することを目的に米Googleが実施した検索ランキングアルゴリズムの刷新(ファーマー・アップデートパンダ・アップデート)により、検索順位が大幅に下落してトラフィックを失ったと嘆いている米国のサイト管理者は少なくないようだ。そんな困っているウェブマスターに対して、米Google社員の1人・Wysz氏がアドバイスを Google Webmaster Helpにてアドバイスを送っている。ここでは彼のアドバイスの趣旨に沿いつつ、多少の補足をつけて説明しよう。

Googleはウェブを通じて取得できる様々なシグナル(サイトやページの人気度や信頼度を判断するための指標)を解析して、低品質なサイトの検索順位を下げることを試みている。検索利用者の大半は、内容が薄っぺらな、あるいは乏しいコンテンツを見たくないからだ。従って、ウェブマスターには、自身が運営するサイトができるだけ品質が高いコンテンツを公開していることが求められる。

ここで重要なことは、サイトの一部のコンテンツに問題がある場合、サイト全体の評価に影響を及ぼすという点だ。つまり、もし今回の検索アルゴリズムの影響を受けたと考えられるのであれば、サイト全体のコンテンツを再評価して、全体的な品質を改善していく必要があるということだ。たとえば、その疑わしきサイトを削除する、noindexタグやrobots.txt で該当コンテンツをクローラから除外する、あるいは薄っぺらなコンテンツを他ドメインに移設することで、検索順位改善の助けになるだろう。

Our recent update is designed to reduce rankings for low-quality sites, so the key thing for webmasters to do is make sure their sites are the highest quality possible. We looked at a variety of signals to detect low quality sites. Bear in mind that people searching on Google typically don't want to see shallow or poorly written content, content that’s copied from other websites, or information that are just not that useful. In addition, it's important for webmasters to know that low quality content on part of a site can impact a site's ranking as a whole. For this reason, if you believe you've been impacted by this change you should evaluate all the content on your site and do your best to improve the overall quality of the pages on your domain. Removing low quality pages or moving them to a different domain could help your rankings for the higher quality content. [Wysz, Google Employee, Think you're affected by the recent algorithm change? Post here // Google Webmaster help forum]


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さらに私からの解説。

上記のアドバイスの意味を深く理解するために、コンテンツ(≠ページボリューム)の扱いについての背景説明をします。

先日公開した、オーソリティサイトの概念で説明する通り、Googleはサイト全体の評価のシグナルとして、コンテンツボリューム、すなわちページ数や文字数、さらに更新・追加・増減数/割合など各種のシグナルを分析して、"大手サイトにありがちなシグナル"を発している場合、相応に(ポジティブに)評価します。

しかし欠点もあります。見掛け上のコンテンツボリュームを増やすために、ページ自動生成を駆使するサイト管理者が増えてきました。しかも、自らはコンテンツを生み出せないため、他のサイトから借用してきたり、あるいは著作権を無視してコンテンツを自らのウェブサイトに貼り付けて公開したりといった輩も出てきました。あるいは、いわゆるオーソリティサイトとみなされているようなサイトの場合、たとえそのコンテンツに多少の問題があっても、サイト全体が"オーソリティ"であるが故に、簡単に検索上位にランクインできてしまうため、トラフィックを増やすために(品質を問わず)自ドメイン内のページ/コンテンツを増やす仕組みを仕掛けるサイト管理者も増えてしまったのです。

そこで、Googleはファーマー・アップデートを通じて、単純に見掛け上のコンテンツが多いサイト、つまり大半がオリジナリティの低いコンテンツで構成される - それは過去のアーカイブリストやタグクラウド、レコメンデーション、週間人気ランキングなどの自動生成リンクを含む - サイトを適切に判定して、アルゴリズム的に評価を低減するように調整をしてきたのです。Wysz氏がアドバイスしているのは、そうした、ユーザにとって無益なページを自分のサイトから削除するか、クロール不可にするかしてみなさいというわけなのです。

日本に目を向けると、たとえば某飲食店サイトのAPIを利用して無限にサイトを生成したり、Twitterやブログ検索結果をスクレイピングして1つのまとめページにしてしまい、その中にSEO目的のリンクを大量に設置しているサイトがあります。あるいは、サイトの中に自動的に登録される自動相互リンク集スクリプトをうめこんでいるサイトもあります。こうしたものはGoogleの視点では「評価すべきでないコンテンツ」となりえますから、日本でも同等の検索アルゴリズムが投入されれば影響を受けると考えてよいでしょう。





記事カテゴリ:SEO(検索エンジン最適化), サーチニュース 2011
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