[調査] Googleオーガニック検索のクリック率調査 - 米Optify

検索順位とクリック率の関係は? - 米OptifyによるGoogleオーガニック検索の順位別クリック率調査。上位3位が全体の6割のクリックを占めること、アドワーズ広告のCPCとオーガニック検索のクリック率の相関関係があること、テールキーワードは検索結果1ページ目での平均CTRはテールより上。


公開日時:2011年05月10日 07:22

ウェブオーガニック検索順位ごとの平均クリック率など

米Optifyは2011年5月4日、Googleオーガニック検索の順位別クリック率に関する調査結果を発表した。同社のレポートはファーストビューの1~3位表示が全体の60%のクリックを占めるなど、検索結果の1ページ目に掲載されることの重要性について説明している。

本調査は、Optifyの顧客のサイトからランダムに抽出した250サイト、1万キーワードを対象に分析した。google.com (US)からの訪問者の検索キーワードをGoogle検索順位にマッピングし、クリック率などを計算した。

2010年12月の米国の調査ということで、Googleインスタント検索やインスタントプレビューなどが反映された後の調査となるが、平均のクリック率は次の表の通りとなっている。

オーガニック検索のクリック率

1位が36.4%、2位が12.5%、3位が9.5%で、1位の平均CTRが際立って高いこと、above the fold (画面スクロールなしで閲覧できる範囲)である1~3位がクリック全体の60%を占めていることがわかる。また、一般的に言われているように、検索結果の1ページ目に表示されなければ意味がないことは、上記グラフの11~以降の数値が示している。これは検索結果ページ(SERP)別のCTRも示しており、SERP1ページ目の平均CTRが8.9%に対して、SERP2ページ目の平均CTRは1.5%。ビジネス的には何とかGoogle SERP1ページ目に掲載する必要があることを裏付けている。

一方、検索キーワードを、ヘッドキーワード(月間検索数1,000回以上)とテールキーワード(同100回以下)のキーワードに分類して再度、検索順位ごとの平均クリック率を算出するとどうなるだろうか。それを示したのが次の表だ。

ヘッドキーワードとテールキーワードのオーガニック検索のクリックスルー率の違い

テールキーワードはヘッドに比べて、検索順位が下位でも比較的クリックされていることがわかる。検索の意図や目的が明確になっている場合は、複数の情報を比較したり、自分の特定の目的に沿った情報の有無を判断しながら検索結果を閲覧するという検索行動の違いが、クリック率という観点からも明確になっていることがわかる。これはアイレップで過去に実施したアイトラッキング調査のデータもあわせて参照してほしい。また、検索順位別に全体的にクリックされるということは、他のサイトと自分のサイトが比較されていることも示唆しており、単純に検索順位だけでなく、ランディングページやデザイン、情報のわかりやすさなど、ユーザの期待に応えられるサイト作りも大事となるだろう。

なお、Optifyの調査に限らず、オーガニック検索の検索順位別クリックスルー調査はあくまでキャンペーンのKPIや事前のトラフィック予測などの計算に用いる目安として利用できるが、実際には検索クエリの種類(ブランドキーワードと一般キーワード)、意図(ナビゲーショナル検索と、インフォメーショナル検索、トランザクショナル検索)や検索の目的(ダウンロード、購入、無料取得)、目当ての情報形式(音楽、ビデオ、テキスト、その他)、サイトの認知度、タイトルの表示内容など、他の多数の要因によって左右されることに注意してほしい。

たとえば、2007年に行ったアイトラッキング調査では、特定の比較サイトやブランドサイトが表示された場合に、その前後の順位のページのクリック率が大きな影響を受けているケースなどがあった。また、世間的にあまり知られていない1位のサイトよりも、業界最大手であろう3位のサイトの方がクリック率が高いといった事例もある。待ち受け画像や壁紙など、お気に入りのコンテンツを探すような目的の場合は、50位や70位程度のページでもよくクリックされることもあるし、一部の業界の場合は100位付近のページでもユーザが訪問してくることもある。


【参考】

[検索行動調査] Googleユニバーサル検索の視覚行動 - 「イタリア料理 渋谷」

アイトラッキング調査。○は視線移動を表している。

SEOの効果を測定するためのオーガニック検索クリックスルー調査は、毎月世界のどこかの会社が調査して発表している。たとえば以下はオンライン広告配信 Chitikaによる調査。この調査は2010年春に実施されたものだが、おおよその傾向はOptifyと似ている。

ChitikaによるGoogleオーガニック検索 クリックスルー調査 グラフ

ChikitaによるGoogleオーガニック検索 クリックスルー調査 一覧
Chikita, 2010

2006年には米AOLの検索データを元に計算した順位別CTR調査がある。

こちらは英国SEOコンサルタント・Neil Walker氏のGoogle CTR調べ。

neil-walker-201005.png

Enquiroによる2007年当時のGoogle オーガニックCTR調べ。

enquiro-2007.png
Enquiro, 2007


Optify Study Reveals Top Rank Remains King
http://www.optify.net/press-releases/optify-study-reveals-top-rank-remains-king/





記事カテゴリ:サーチニュース 2011
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