競合会社に大量のスパムリンクを張りつけてGoogleランキングを落とすことは可能か?

スパムリンクで他人のサイトのGoogleランキングを落とすという嫌がらせが可能かどうかともかく、現実的にやる人はまずいないでしょうというお話。


公開日時:2012年04月19日 20:11

先日開催されたSEO系カンファレンスのディスカッションでも話題になっていましたが、第三者のウェブサイトに大量のスパムリンクを張りつけることで、そのサイトのGoogle検索順位を落とすことができるのか?

Google works hard to prevent other webmasters from being able to harm your ranking or have your site removed from our index. If you're concerned about another site linking to yours, we suggest contacting the webmaster of the site in question. Google aggregates and organizes information published on the web; we don't control the content of these pages. [Can competitors harm ranking? , Google Help, updated 03/30/2012]

Googleのスタンスとしては「そんなこと(リンクで第三者のサイトの順位を落とす)ことは通常できない」と以前から主張し続けているのですが、しかし理論上はできてしまうわけです、だからいつも議論になるのです。実際、日本でもこういう事例は数多く確認できています(条件が限定されますが)。

で、色々な論点があるのですが、ここでは簡潔に、重要な2つの論点に触れておきます。

1. 「リンク資産を持つサイト」と「リンク資産を持たないサイト」

スパムリンクでGoogleの順位を落としてやりたい対象のサイトは、次の2つに分類できます。それは、十分にリンクというデジタル資産を抱えたウェブサイト[a]と、まだ十分なリンク資産を持たないウェブサイト[b] です。

さすがに Googleは、この両者の状態くらい簡単に区別できるわけですよ。つまり前者 - たとえば HP や Dell、ウォルマート、Wall Street Journal、Qantas Airways、Expedia、Yahoo!、AOL、etc... こうしたサイトに第三者がいくらスパムリンクを張りつけたところで、それらのリンクがどう扱われるべきものかぐらい Googleは判断ができるわけです。

では後者の場合ですが、技術的にできるからといって実際にやる奴がいるのか?

2. 「技術的に可能(かも?)」と「実際にそれを実行する奴」

技術的に可能(かも)しれない、その可能性があるかどうかと、その可能性にかけてチャレンジする攻撃者がいるのかという、この両者もまた別個で考える必要があります。

つまり、現状十分なリンク資産がなく、検索順位もあまり芳しくないであろうサイトに対し、第三者が大量の("自分がスパムだと信じる")リンクを大量に張りつけて、検索順位が上がるようアシストしてあげた上で、Googleがそのサイトにペナルティを与えるのをじっと見守る - こんなことを実際にやる人がいるのかというと甚だ疑問なわけです。もしかしたらGoogleはそのリンクが問題ないと判定して、ずっとその競合サイトが検索上位に居続ける、しかもあなたの"攻撃"のおかげで ~というシナリオも考えられるのです。


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つまり意図してこれ実行するのはリスクがあるので、現実的にはやりにくいよね、ということです。ただ一方で、偶発的に発生してしまう事例もあるのが事実なのですが、「サイトを立ち上げた直後は注意しろ」という点につきます。このタイミングだけは、うっかり悪質なWeb制作会社やSEO会社に騙されちゃうと、嵌ります。

こうした事態を未然に防止するために必要な施策は、リンク監査というやつですね。





記事カテゴリ:SEO(検索エンジン最適化), サーチニュース 2012
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