Google Matt Cutts、ウェブマスター宛警告メッセージ送付の対象拡大を明らかに

グーグル、マット・カッツ氏が7月20日に実施した、全世界のウェブマスターに向けた不自然リンクを指摘する通知について背景を説明。通知対象範囲を拡大し、サイトにいくつかの不自然リンクが検出された場合でもメッセージが届くようになった。


公開日時:2012年07月21日 08:24

米Google Matt Cutts氏は2012年7月21日(日本時間)、全世界のウェブマスター宛てに送付されている不自然リンクを指摘する通知メッセージについての解説を同氏Google+に掲載した。

同氏によると、これまで Google は手動対応を行うサイトを対象に警告通知を送付していた。今回、透明性を高めることを目的にその送付対象を広げ、サイトにいくつかの不自然なリンクが張られている場合も通知を行うようになったという。

通知を受け取った場合、そのサイトがスパム行為を行っている可能性もあるが、そうではない場合もありうるという。たとえば、他のサイトが不適切なリンクを張っている場合だ。無実のサイトがメッセージを受け取った場合に、すぐに何かを心配する必要があるわけではない。

If you received a message yesterday about unnatural links to your site, don’t panic. In the past, these messages were sent when we took action on a site as a whole. Yesterday, we took another step towards more transparency and began sending messages when we distrust some individual links to a site. While it’s possible for this to indicate potential spammy activity by the site, it can also have innocent reasons. For example, we may take this kind of targeted action to distrust hacked links pointing to an innocent site. The innocent site will get the message as we move towards more transparency, but it’s not necessarily something that you automatically need to worry about. [Matt Cutts]


[UPDATE 2012/07/23 批判が殺到したためか、メッセージ通知について仕様変更を発表しました]

#1
つまり、今まではスパム認定したサイトの不自然リンクを指摘していたけど、今後はそのサイトが悪いかどうかはさておき、不自然なリンクが張られていたら通知しますということです。いままでレッドカードの時だけ通知してたけど、これからはイエローカードの段階から通知するぞ、でも実は問題ない場合もあるかも☆、と。だから、今回はメッセージを受け取ったからといって直ちに何か心配すべき事項があるかというとそういうわけではない。でも不自然リンクがあるぞという一言は伝える。

Googleはいままで、不自然リンクを警告する通知を受け取ったら、それを撤去して再審査リクエストをしなさいとアドバイスしてきました(Googleからガイドライン違反を指摘されたら直ちに対応することなどの記事を参照のこと)。しかし今回、Matt Cuttは、そうじゃないと言う。

どこの透明性が増したんでしょうか。

Googleはガイドライン違反通知時に、具体的な箇所は指摘してくれないのです。だからMatt Cuttsがいうように通知範囲を拡大されて、無実の場合でもメッセージが届くようになってしまうと再審査リクエストを送信すべきか否かの判断が難しくなってしまうと思うのですが。透明性高めるというならそこはきっちりわけたらどうなんでしょうか。なんて考えていたらアイオイクスの滝日さんも同様のこと指摘されてました。これはSEO業者側の都合というわけではなく、企業内でSEO実施している場合でも対応方法に苦慮する気がします。

#2
・・・Googleの意図としては、スパムを実施している可能性があるサイトに「俺たちはおまえの張ってるリンクがちょっとおかしいこと、ちゃんと認識しているんだぞ!」という警告を早期の段階で積極的に通知することで、スパムリンクに手を染めさせない、”その”発想自体を排除させる、躊躇させることが狙いなのでしょうか。

まぁそういうことなんでしょう、1つ1つのリンクをアルゴリズムで適切に検出していくことは技術的に不可能なわけで、根本的な問題解決としてはウェブマスターの"そういう行動"を起こそうという気持ち自体をどう削ぐか、なのですから。なんか警告届いたら、とりあえず危ない橋渡るのやめようぜと躊躇するようになりますし。リスクが高いだけでメリットがほとんど期待できないとわかれば、ブラックハットSEOに手を染める人口は少なくなるはずという理屈ですね。

#3
ごちゃごちゃと書いてしまったのでポイントだけこちらの記事:Googleが早期段階で不自然リンク警告を通知するようにした狙いは?で整理しました





記事カテゴリ:Google 2010-2019, サーチニュース 2012
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