Google「Twitter や Facebook ソーシャルシグナルを検索順位に利用していない」と明言

グーグル・マットカッツ氏、Facebook や Twitter を検索順位決定要因として特別な利用法はしていないと明言。それができない理由についても語っている。


公開日時:2014年01月23日 16:37

昨年公開した記事『Facebook と SEO の関係 - Facebookページの人気度は検索順位に影響するのか?』でも触れた通り、Google は Facebook のシェア数やいいね数を把握する手段もなければ、そもそも robots.txt により googlebot が排除されている状況にあるため、Facebook (公開ページ)を処理することがそもそも難しい。同様に Google は2011年7月2日をもって Twitter との提携を終了したため、firehose (Twitterデータ)へのアクセス権を失い、リアルタイムにツイートを処理することが難しい状況にある。

TwitterやFacebookは検索順位に影響しない

こうした状況証拠をもってしても、Google は「Twitter や Facebook のツイート数やフォロー/フォロワー数、ソーシャルグラフ、いいね数、シェア数などの情報は処理せず(できず)、それらは検索順位決定要因として利用されていない、通常のウェブページと同等の扱いでインデックスしている(そうするしかない)、と言える。そして本日(2014年1月22日)Matt Cutts氏がビデオで Facebook と Twitter の現在の扱いについて説明した。

Google は現在、Facebook や Twitter を特別なソーシャルシグナルとして扱っておらず、これらのいいね数やリツイート数などが検索順位に一切影響していないと明言。その背景として2つの理由を挙げている。


ソーシャルシグナルとして利用しない理由(1):クローリング問題

第1に、Google は Facebook や Twitter をクローリングしてデータベースに格納していく実験を行ったことがあるが、ブロックされてしまったという。今後こうした作業を継続しても再びブロックされてしまう可能性もあるため、同社エンジニアはこうした試みは適当ではないと判断したという。


ソーシャルシグナルとして利用しない理由(2):個人情報の問題

第2に、ソーシャルメディア特有の、個人情報の扱いに関する問題だ。Google はある時点でのウェブページをクロールしてインデックスに収録していくが、その直後に(ソーシャルメディア上での)公開設定や内容、ソーシャルグラフに変更が行われる可能性はもちろんある。しかし Google はそれらを即座に反映することができない※。

※ Microsoft は Facebook や Twitter と提携しているから技術的には可能だが、そうした契約をしていない Google には技術的に厳しい

このように、現状では Facebook や Twitter の(ウェブページとして以上の)情報をクローリングで取得しようとした時に、必ずしも正しい情報を取得し、検索結果に反映できるわけではない。こうした問題を解決できない限り、ソーシャルシグナルとしての特別な利用方法は行えない(適切ではない)と判断した。


Are pages from social media sites ranked differently?


Facebook や Twitter は SEO において重要ではない、という結論は誤り

ソーシャルシグナルとして利用されないのであれば、SEO 観点から Facebook や Twittert は重要ではないという考えを持ってしまう方がいるかも知れないが、それは適切ではない。先日、検索とSEOとソーシャルの話 - リンクは「サイト」から「人」へという記事でも触れたが、今日のウェブの世界において、優れた、有益なコンテンツをより多くの人に届けて、サイトで紹介してもらう(参照リンクを張ってもらう)ためには、ソーシャルメディアは不可欠な存在だ。

多くのユーザーが共感し、共有することでソーシャルメディアでの露出も増え、様々なメディアにも取り上げられやすくなる。多くのメディアに言及・参照されれば検索エンジンもそれを評価し、適切な検索順位に掲載をする。こうした現状を踏まえると、SEO の戦略及び戦術の観点からソーシャルメディアは取り組まなければならない領域といえよう。

しかしながら同時に、「SEO のために」ソーシャルメディアを使うという本末転倒な行為をしないように留意しなければならない。まず、将来顧客になる可能性のあるユーザーと、どんなコミュニケーションをしたいのか、交流を通じて何をしたいのかという本質的な部分も十分に検討することから始めることが大事である。


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オートコンプリート(キーワードサジェスト)やら間違った記述も多い Wikipedia といった例を出すまでもなく、いろいろなところで不適切な情報を検索結果に垂れ流していると思うのは気のせいでしょうか。

あと、ここまでふれるなら Google+ についてもちょっと言及してくれてもいいのに。Google+ では上記の問題は解決できますので、あとは Google+ の利用実態がシグナルとして利用するにどれだけ相応しいかのお話。





記事カテゴリ:サーチニュース 2014



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