米RetailMeNot、パンダアップデートの「敗者」報道に反論

Google パンダアップデート4.0 の「負け組」4位にランクインした RetailMeNot が、判断は時期尚早であると反論。35%のトラフィックは検索以外からのソースであるとも。


公開日時:2014年05月23日 06:01

クーポンサイト RetailMeNot を運営する米RetailMeNot, Inc.は2014年5月22日、米Searchmetrics が発表した「Google Panda Update 4.0 の勝者・敗者レポート」にかかわる報道について声明を発表した。同社の株価は前日比で18.33%、25.35ドルに下落した。

パンダ

米Searchmetrics は様々なウェブサイトの検索結果におけるビジビリティ(発見性、つまり検索順位記録など)データを収集し、Google が大きな検索アルゴリズム変更を行った際にはそのレポートを公開している。今回は米Googleがパンダアップデート4.0及びPayday Loans アルゴリズムの更新を行ったとの公式発表を受けて、同アップデートにより検索順位が上昇した「勝者」と、検索順位が下降した「敗者」をランキングしたレポートを速報で発表した。話題の RetailMeNot は、「敗者組」の第4位にランクインした。ちなみに敗者組上位は Ask.com、eBay.com、biography.com だ

検索市場において支配的な Google からの検索トラフィック流入減が予想されるとなれば、その企業の業績にも少なからず影響が出る可能性があると考えるのはステークホルダーにとって当然の心理であり、当事者が神経質になるだろう。RetailMeNot はこのパンダアップデートの報道をうけて早速声明を発表するに至ったわけだ。

同社は声明で、この(Searchmetricsの)レポートは誇張しすぎであることを指摘。同社の歴史の中で Google は幾度もトラフィックの変動要因となる検索アルゴリズムの変更を実施してきており、今回のアップデートを受けて影響を予測するのが時期尚早であると指摘。順位やトラフィックに変化があることは認めたものの、一方で RetailMeNot のトラフィックソースは多様化しており、およそ35%のトラフィックは検索以外のソースであると反論した。業績への影響については言及を避けた。

RetailMeNot はクーポンサイトであるが(実際にサイトをご覧頂くと良い)1つ1つのクーポン詳細ページの内容が極めて薄く、来訪者にとってその商材について何らかの判断を下すための情報には乏しい構成となっている。全体的に単なる情報のアグリゲーションに過ぎないため、「内容が薄っぺらで有益性が低いもの」という、まさにパンダアップデートで排除したい性質のものに一致していることから、Google のアップデートの影響を受けてもそれほど不思議ではないのも事実だ。


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Searchmetrics が発表したレポートの負け組上位ランクインしたサイトは共通して「独自コンテンツが薄い」「他サイトからのシンジケーション(転載)(同一重複または類似含む)が多数を占める」「内容が薄いページにおける、内部リンクの過剰なチューニングが施されている(=>相対的にユーザーに価値が薄れる)」「ビジネスモデルとして独自コンテンツが薄いことを自覚してユーザコミュニティを用意したけれど失敗している(人がいない)」といった傾向が見られます。Google が元々パンダアップデートで目指していた「薄っぺらな、あまり役に立たないコンテンツを検索上位に表示しない」という方針とは一致していますね。

2年前に公開したパンダアップデート 傾向と対策と基本的に考え方は変わりません。サイトの価値を高める、来訪者に価値ある情報を提示する、つまり「コンテンツにフォーカスせよ」ということです。ありきたりの結論かもしれませんが、小手先のテクニックでは短期的な成果しか得られないということです。Google のアルゴリズムに一喜一憂せずに安定した成果を得たいのであれば、コンテンツを充実させていくという王道を中心に考えなければなりません。

価格比較、不動産、クーポンサイト、ニュースアグリゲーターのような、ビジネスモデル的に主たるコンテンツが独自性を持たないケースでは、如何に自社サイトならではのユーザ価値を生み出すかを考えることが大切になってきます。小手先のテクニック云々を考えても仕方がありませんので、検索エンジン会社と同じ立場にたって、検索利用者が満足する、優れた検索体験を享受できるようにするために、自社サイトは何を提供すべきかを考えてみたらどうでしょうか。

SEO は、検索エンジンと検索利用者の両者の体験を改善してあげることで検索プラットフォーム上の皆が幸せになれるのだ、と考えてもらうといいかもしれません。みんな、Google の方を向いて、どうやって Google の検索アルゴリズムを欺いてやろうかを考えていますが、その志向はユーザーが置き去りなのです。

cf.
Google パンダアップデート 業界・タイプ別 傾向と対策

米Google、パンダアップデート 4.0 を発表

パンダアップデート4.0 がeBayに直撃、検索順位大幅下落





記事カテゴリ:サーチニュース 2014
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