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リンクファームってなーに?


2003年08月27日 17:37 | TrackBack (0) | [SEO - 検索エンジン最適化]

2年ほど前から独自ドメインを使って商売をしています。最近は "SEO " という言葉が注目されているそうで、是非自分のホームページにも取り入れようと思い、2ヶ月ほど前からある検索エンジン最適化のツールを利用してアクセスアップに励んでいます。
ところが先日、ネット関係の知人から「それってやばくない?」といわれてしまいました。何でもその知人曰く、「リンクファーム」なるスパムになるのではないかといっていました。リンクファームっていうのは一体何なのでしょうか?またこれはまずいことなのでしょうか?

(質問者:あるネットショップの経営者より)

リンクファームに関するご質問です。回答する前に、まずリンクファームとは何かについて説明をしましょう。

Google や WiseNut、teoma、日本でも goo や infoseek といった検索エンジンは、ウェブサイトがどれくらいの数のサイトからリンクされているのか、どういったテーマあるいはトピックを持ったウェブサイトからリンクされているのかといった”リンク”を重視する検索エンジンです。つまり、個々のページが他のページからもらっているリンクの数に応じてそのページの人気度と言語的な適合度を算出しようとする技術ですね。

”外部から受けているリンクの数と質”(リンクポピュラリティー)や、”リンク元ページ内が保有するテーマ及びアンカーテキストの文字列”(リンクレピュテーション)を基準としたウェブページの適合度評価とは、その評価算出方法を極めて客観的な要素に依存しています。タイトルタグの変更やウェブサイトのレイアウト、コンテンツの文章といった、ウェブサイト管理者自身に100%変更・追加・削除の権限が与えられている要素とは異なり、ウェブサイト管理者自身では手を加えることができない要素 - 自分自身の意志では変更できない被リンクという環境要因 - を元に評価を行っているからです。実際、リンクの数、質による検索結果ランキングの作成は、ユーザーの利用するクエリー言語(検索語)に対して的確な検索結果を表示する際にかなりの成果を出しています。

このリンクポピュラリティー、リンクレピュテーションに対してSEOの観点から対策を考えた時、それは詰まるところ、検索エンジンで掲載順位を上げたければリンクを増やしなさい”ということになるのですが、自分の管理下にはない他のウェブサイトからのリンクを操作することは一筋縄ではいきません。リンクを張ってもらうためには質の高いコンテンツを作成し、外部の人間を魅了しリンクを張るように促すようなサイトの質的な完成度を高める必要があるからです。

でも実際、高品質なコンテンツを量的に充実させることは難しいものです。そこで、とある人が考え出したのが「自分自身で大量のウェブサイトを管理して、それぞれを相互にリンクさせればリンクポピュラリティーやリンクレピュテーションは全て自分自身でコントロールできるではないか」と。また、「不特定多数のウェブサイト管理者を集団化して管理下におき、その集団への参加者が相互にリンクを張り合えば、人為的にリンクポピュラリティーを生成できる」と。

このように通常自然発生的には生まれ得ない形態のリンク構造が形成されている状態を「リンクファーム」と呼びます。リンクファームは英語で Link Farm、リンク農場です。

ところで、ここでいう「自然発生的」とは「ウェブサイトを運営する者が、他のサイトに対して[推薦][紹介][参照]といった閲覧者に対する便宜の為にリンクを設置する行為」を指します。つまり、リンクポピュラリティーやリンクレピュテーションという概念が存在してしまったからこそ、それの評価を意図的に歪めようとすることを目的とした自然発生的ではない(=人為的に生成された)リンクがリンクファームというわけです。

この悪意を持った人間たちによって人為的に生成されたリンクコミュニティは「そのサイトのコンテンツが良かった」「自分のサイトと関連がある」「友達のサイト」といったような理由とは全く関係がなく、単に「サイトポピュラリティを上げるためだけに」リンクを張っているわけです。このようなリンク行為によってポピュラリティを意図的に上げられたら、検索結果の精度が落ちてしまいます。「ユーザーに対して、必要な情報に簡単にアクセスできること」をサービスの目的とする検索エンジン会社の立場からすれば、このような人為的にポピュラリティを歪めることを目的としたリンク行為は迷惑行為なわけです。

従って、検索エンジン会社によってリンクファームとみなされた場合、検索エンジンに何らかのペナルティーが加えられる可能性があります。例えばリンクファームを支えている全てのウェブページをインデックスから除去するなどです。

さて、まずリンクファームとは何か?について説明をしました。次に質問者の言及している「ある検索エンジン最適化のツール」ですが・・・・そのツールとはどのツールを指しているのか触れていなかったので具体的なお答えはできません。しかし、そのツールがリンクファームに該当するかどうかの判断基準を如何に示しますので、この基準とそのツールの構成を照らし合わせてください。1つでも違反するものがあれば危険だと認識をして下さい。

なお、業者の中には「私たちは良質なリンクファームだ」と訴えていることがありますが、これは詭弁です。リンクファームに善悪はありません。リンクファームはリンク構造を指している言葉であり、リンクファームに該当するリンク構造を持ったWebページの集団はリンクポピュラリティーの評価を歪めているため、例え現状の検索エンジンが掲げるスパムポリシーには抵触しなくても将来的にルールが変更された際に何らかのペナルティを受けるリスクがあることを認識して下さい。

(A) 次のサービスまたはプログラムは、検索エンジン会社によってリンクポピュラリティを歪めることを目的として人為的に構築されるリンクネットワーク(リンクファーム)とみなされペナルティの対象となりえます。

「組織または団体が主催・運営するサービスに加入することにより、その他の利用者から無条件でリンクを獲得できるサービス。またサービス加入と同時にその他の利用者に対してリンクを張るように強要またはそれを促すサービス」


(B) 以下の条件に該当する場合、厳密にはリンクファームにはなりませんがリンクポピュラリティを不当操作していることには変わりないため、将来的に検索エンジン会社がスパム規制に関するルールを変更した場合に不利益を被る可能性があります。

(1) リンクポピュラリティーを意図的に向上させること[だけ]を目的としたリンク、またはそれを形成しようとする Webサイトの集団。

(2) 組織または団体が主催・運営するリンクを生成する一連のネットワークシステムにおいて、それの参加者に対して主催者があらかじめ作成したリンク集を参加者のサーバーに掲載することを強制または促している。さらに、「予め作成されたリンク集」が次の i)〜iii) のいずれかまたは全てに該当する。

i) 掲載するリンク集の内容があらかじめ主催者によって指定されている

ii) 参加サイトが、同じネットワークに参加している他のWebサイトに対して個々にリンクの掲載可否を決定することができない(主催者から決められたWebサイトに対して強制的に、あるいは指示された通りにリンクを張ることが求められている)

iii) リンク集の中に、他の参加者が設置しているリンク集へのリンクがある

(3) 相互リンクWebサイト間において、質的な関連性が全くない

(4) 自然発生的にはありえないリンク構造を持っている場合

※ 自然発生的とはウェブサイトを運営する者が、他のサイトに対して[推薦][紹介][参照]といった閲覧者に対する便宜の為にリンクを設置している状態を指します。

(回答者:渡辺 隆広 ACWS Japan SEM アドバイザー)


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Comments

こんにちは。
(メルアドは使えないので…)

リンクファームとウェブリングの違いは
よくわかりません。

ぜひ特集で取り上げれればと思います。

Posted by: はなしさん at 2004年01月05日 11:13

コメントありがとうございます。

リンクファームとウェブリングの違いについては、次の記事にて少し触れています。

http://www.sem-r.com/sem/seo/20030918072031.html

が、わかりやすい説明ではなかったですね。

本「検索にガンガンヒットする〜」のリンクファームの説明の箇所で、リンクファームにより生成されるリンクとそうではないリンクの構造的な違いについて説明をしているのですが、そこを読んで頂くと「リンクファーム独特のリンク構造」がわかりますので、そこからウェブリングとの違いもみえてくるかと思います。

いずれにせよ、既に執筆して1年経過していますし新たに記事を作りたいと思います。

Posted by: T.Watanabe at 2004年01月05日 20:05
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