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SEO は詐欺なのでしょうか?


2003年12月04日 22:17 | TrackBack (0) | [SEO - 検索エンジン最適化]

SEO は結局検索エンジンの評価を歪めるのですから詐欺ではないですか?

(質問者:匿名)

時々頂く質問です。ということで、SEO の考え方について、私の考えを書きます。

あるWebページがあったとしましょう。そのページの価値について、大抵の訪問者が 100 の価値があると判断したとしましょう。しかし、検索エンジンがそのWebページを検索アルゴリズムなどの技術で評価した結果、50 の価値と判断したとしましょう。

この時、訪問者(=ユーザー)が判断した価値と、検索エンジンが判断した価値には差があります。50% のロスです。このロスが生じるのは、人間の目では判断できても検索エンジンには判断できない部分があるからです。これはHTMLの書き方やリンク構造の作り方などがクローラーという技術的には適切に評価できない部分があったからです。

このロスを補い、検索エンジンに対しても 100 の価値があると判断できるようにWebページを作り替えるのが SEO です。つまり、訪問者は「ユーザー」と「クローラー」がいることを前提として、従来は前者だけを意識して作成していたWebを、後者にも配慮したWeb作成に変更するということです。一方、100 の価値しかないのに 200 や 300 に見せようとするのがスパム行為です。つまり、ある特定のキーワードを繰り返し並べ立てたりリンクポピュラリティーを歪めようとする行為を指します。

検索エンジン会社から見ると、後者の行為はまさに「詐欺」でしょう。詐欺だから検索エンジンスパムということで排除する。しかし前者についてはそれは違います。

参考 Web マスターのためのガイドライン Google
http://www.google.co.jp/intl/ja/webmasters/guidelines.html

では、わざわざ検索エンジンという存在を意識してまでWebを作る必要があるのか?今まで通り普通に、いわゆる「質の良いページ」を作っていればいいのではないの?と考えるでしょう。

しかし、現在のようにサーチトラフィックがビジネスに非常に重大な影響を与える以上、商行為を行う企業が検索エンジン対策にも注意を払うのは当然だと考えます。

その検索エンジンのランキング決定方法が、クローラーがWebを訪問して情報を解釈して決定している以上、Web制作者は訪問者には「人間」と「ロボット」という2つの存在を認識し、前者・後者ともに適切な情報を取得し解釈できるようにすることは求められるでしょう。どんなに良いWebを作っても訪問者がいなければ意味がありません。そしてその訪問者の多くが検索エンジンを経由して訪れ多くの利益を生み出してくれるのですから、それ相応の対応は求められるでしょうし企業は求めたいのです。

「検索エンジンが評価するありのままを受け入れればよい」 - もしそれが真実であれば、たまたま検索エンジンに評価されやすいページを偶発的に作った企業のサイトが上位に表示され、運悪く評価されにくいページを作ってしまった企業が下位に甘んじるという結果を生み出します。しかしビジネスの世界で生き残るためにはそれで良しとするわけには行かないのです。検索エンジンに評価されやすい方法が存在し、そういったWebを(知識がなくとも偶然にも)構築し、上位に表示されサーチトラフィックを獲得し利益を上げている企業があるのであれば、競争戦略上それに追いつき、追い越そうとするのは当然なのです。

「質の良いページを作っていればよい」それは正論ですが、これは「質が良いページはその通りに検索エンジンも評価してくれる」という条件が成り立つことが前提です。問題なのはこれが成り立たないのです。だから、検索エンジンが解釈できるような情報・論理構造にしてあげる必要があります。

例えばリアル世界で、どのデパートも各階にどこに何があるのかの案内図を用意して、各フロアの構成図を来店者に示します。コンビニにてお店の人がお菓子を並べる時、幼稚園〜小学生と高校生の背丈を考慮して、幼少の目線=下段棚と中高生の目線=上段棚にそれぞれをターゲットにしたお菓子を並べたりします。決して、はしごを使って上らないと手が届かないような場所に商品を並べたりしませんよね。あくまでお店に訪れる訪問者のことを理解し、それに配慮した作りをします。

SEO をするとWebデザインやユーザビリティが損なわれる、という誤解を持っている方もいらっしゃるかと思いますが、そのようなことはありません。SEO を導入してWebデザインが崩れるのは、「既に完成しているWebサイトに追加的にSEOを導入する」場合です。しかし、「Web構築段階でSEOの概念を取り入れる」場合はビジュアル的な視覚表現やユーザビリティ、SEO は共存できます。

「コンテンツの薄い、価値の低いページでも上位に表示させちゃうでしょ」という方もいるかと思いますが、残念ながら価値の低いページを上位に表示させるには先述したスパム行為をしない限り無理です。つまり SEO の効果がどれだけ発揮されるかは「どれだけ質の高いページを作るか」ということですので、SEO をしてもページの価値を伴わせなければいけないことには変わりありません。

SEO はクローラーという存在を意識した、Web の情報アーキテクチャの再構築、という捉え方と捉えたらいかがでしょう?

「いや!でも違うぞ!」という方、ご意見お待ちしております。

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