GoogleサーチウィキによるSEOへの影響は?

グーグルが検索結果を変更できるサーチウィキ(SearchWiki)を日本でもリリース。サーチウィキで検索結果が自由にカスタマイズできることで、検索マーケティングに影響はあるのか?


公開日時:2009年05月07日 12:42

Googleサーチウィキ日本への投入による影響について。

SEOとは、検索エンジンに対してサイト構造やページのコンテンツを適切に伝達するための技術です。発信しているコンテンツがそれぞれ何のクエリと関係するかを評価しやすくすることで、結果として、そのコンテンツが検索エンジンで見つけやすくなるのです。この原則は、今回のサーチウィキをはじめとするパーソナライズ技術が登場しようとなんら変化するものではありません。

とはいえ、まだまだ「キーワードで1位にすること」をSEOだと勘違いしている人も少なくありませんし、実際、順位は気になるところでしょうから、そのあたりの観点から影響について考えて見ます。

サーチウィキは「個々人が検索結果を自由にカスタマイズできる」すなわち、パーソナライズド検索同様に(1) 「同じキーワードなら全ユーザが同じ検索結果を見る」という大前提が崩されることにになるので検索順位の指標が相対的に意味をなさなくなること、(2) コンテンツが乏しいサイトは検索から除外されることでアクセスされる機会を失ってしまうため(当たり前すぎますが)コンテンツを充実させることが一層求められる、という影響は考えられます。

これらは理論上は正しいのですが、実際には少なくとも当面はサーチウィキによる影響はないと考えられます。理由は、(1) Googleアカウントでログインしているユーザ限定であることと、日本でのアカウント利用者数、(2) サーチウィキで積極的にカスタマイズしようとするユーザ数、(3) カスタマイズされうるキーワードの種類のその数、(4) カスタマイズの程度(除外数、順位変更数)などの定量情報、さらに、カスタマイズした変更が反映されるのは本人だけ、他人の検索には影響しないことを勘案すると、大多数には影響しないと考えるほうが妥当だからです。大体、米国でもサーチウィキは総じて評判悪いし、これの導入でネガティブな影響が出たというサイト運営者の話は聞いたことありません。また、コンテンツが大事というのは検索マーケティングに限った話じゃない至極当然の話。

なお、Googleプロダクトマネージャー・Cedric Dupont氏は、サーチウィキのユーザデータをシグナルとして見ていること、可能性は否定しないと発言していますので、現在はともかく将来的にサーチウィキの変更が他ユーザに適用されるかどうかはわかりません。ただ、サーチウィキで加えた変更内容が他ユーザの検索にも影響するようになったとしても、それが順位影響に大きなインパクトを持つ(影響を大きくすることでレリバンシーが高まる、程度の価値があるシグナルになる)とは到底考えられません。非常に多くのユーザが除外をしていたら、本当に品質が悪いサイトかもしれないというシグナルになるかもしれませんし、アルゴリズムを改良するヒントは得られるかも知れませんけど。





記事カテゴリ:SEO(検索エンジン最適化)
他の検索・SEO 関連の記事
新刊:ネットショップSEO 2014発売されました(2014年5月)
Google「パーソナライズ検索による劇的な検索順位変動は都市伝説」と説明
Google、カナダでローカルサービス広告を提供開始
グーグルとディズニーがデジタル広告分野で提携
Googleインド、モバイル検索でカバディの試合情報を表示する機能追加
goo, 2018年検索ランキングを発表、人物の1位は「羽生結弦」など
ロシアYandex、検索アップデート「アンドロメダ」を発表
Microsoft Bing、年末商戦にあわせてショッピング検索機能を強化
米Google、検索結果にユーザーがコメントを投稿できる機能を準備
プライバシーを守る検索エンジン DuckDuckGo、検索回数3,000万/1日 突破
ペンス米副大統領、中国市場向け検索アプリ開発の中止を求める
「SEMリサーチ」トップへ戻る




免責事項:SEMリサーチは、本記事中で触れている企業、商品、サービスの全て(情報)について、有用性、適合性、正確性、安全性、最新性、真実性に関する一切の保証をしておりません。各自の判断でご利用下さい。