Google パンダアップデート 業界・タイプ別 傾向と対策

Googleパンダアップデート 一般的な対応ポイントについて。


公開日時:2012年07月18日 11:33

パンダ

既報の通り、Googleがパンダアップデートを日本にも適用したとの公式アナウンスが出ましたので、改めてパンダアップデートの対応について簡単にポイントをまとめておきます。

なお…欧米で最初にパンダアップデートが投入されたのは2011年2月。それから約18カ月もの「猶予」があったのです。私個人的には、特にオーガニック検索のトラフィックを重視している担当者の方には「もう対応済みです」と言ってほしいわけです。このアナウンスを見て慌てるようなSEO担当者は、危機管理意識が低すぎます。


eコマースサイトとパンダアップデート


通販サイト一般に言えるパンダアップデートのポイントを簡単に。課題は、取扱商品点数が多い通販サイトにおける、商品説明文の作成。

  1. メーカー公式説明文をそのまま使用しないこと:取引先やパートナーから提供された商品説明文をそのままウェブページに張りつけることは基本的に推奨されません。同じ商品を扱う他通販サイトも同じものを流用すれば、ネット上には取扱サイト数だけのコピーコンテンツが流通することになるからです。

  2. オリジナルな商品説明文を作成する:従って、自分のサイトで利用する商品説明文はできるだけ、独自作成をします。ただし、商品点数が多ければ、個々に説明文を作成することは現実的ではないでしょう。それならば、Amazon.com などのように、重点取扱商品だけでもオリジナルで役立つコンテンツを作成しましょう。
  3. ユニークで役立つコンテンツを:メーカー公式サイトには掲載されていない特定のスペック情報を、消費者が大変興味を持っている場合があります。その商品を購入する時に、商品だけでは説明しきれない情報が望まれることがあります。自分が扱っている商品を購入する側の立場にたって考えた時、何の情報を掲載すべきか考えてみましょう。消費者が何を期待しているかわからなければ、Q&AサイトやTwitterw、商品レビューサイトで自分の扱う商品に消費者がどんな質問や感想を述べているかを調査すると良いでしょう
  4. 海外の通販サイトはどう対応した?:中堅~大手の通販サイトは、商品説明についてのコンテンツを外部のライターに発注する動きを見せています。あるいは、特定商品の専門通販サイトの場合は(もともとその商品自体が大好きという運営者も多いため)時間を割いて説明文を自ら作成する、あるいはそういう商品が好きなブロガーに商品説明分文を作成するための基礎情報の収集を依頼している事例もあります。

  5. ユーザーレビューをコンテンツとして取り入れる:自身のウェブサイトに価値あるユニークなコンテンツを追加するアイデアとして、ユーザーレビューの掲載はビジネス的にも技術的にも優れた解決方法です。ユーザーレビューを提示することで購入検討中のユーザーの意思決定を手助けできるのはもちろん、そのレビュー(クチコミ)情報が他サイトにはない、価値あるコンテンツとしてページに追加・蓄積されていくことで、そのページ自体の有用性とオリジナリティを高めます。レビュー情報自体は今後のスマホ検索とGoogle+ Local (いわゆるSoLoMo)においても重要性を増していきますので、その観点からも対応して損はありません。


旅行・不動産・求人サイトとパンダアップデート


旅行・不動産・求人サイトなど、1つ1つの情報と同じものが他サイトにも掲載されていることが通例であるようなサイトにおいてのパンダアップデートのポイントを簡単に。如何に無駄なページを削除、クロールさせないかという点。

  1. 不要なページを削除・隔離する:SEOのためだけに"水増し"されたページや、ユーザーに利用されていない目次ページ、情報があまりに乏しいウェブページは削除したり別(サブ)ドメインに隔離するなどの対応を検討しましょう。SEOのために水増しされたページとは、サイト内検索が1度でも実行された検索クエリのページを自動生成したり、タタグクラウドにより無数のインデックス(タグ)ページが作成されているようなケースを指します。
  2. 「1ページ化」する:あるアイテムについて総合的な情報を提供しているページにおいて、その情報の役割や機能ごとにページを適度に分割していることはよくあります。たとえば、不動産情報における「物件写真」「レビュー」「地図」の分割や、商品比較サイトにおける「商品スペック」「価格情報」「レビュー」「取扱店舗」「写真」といった分割です。以前はこうしたページ分割はSEO的な事情からも推奨されることがありましたが、今日の(欧米の)トレンドは真逆、1ページにまとめる方向に動いています。

  3. インデックスさせるべきページの制御:ここで挙げた業種は、ユーザーが様々な条件・希望から目当てのものを探し出せるように、非常に充実した検索機能やカテゴリ分類を提供しています。しかしながら、それ故に(検索エンジンに対し)不必要に大量のページを見せてしまうこともあります。最近の海外サイトの傾向として、あえて"クロールできない"範囲を決めてサイト改修を行っている事例が出てきています。


シンジケーションビジネスとパンダアップデート


情報配信先という提携サイト(シンジケーション)の規模の拡大により価値が高まるようなサイトにおけるパンダアップデートのポイント。一般論として、これに属するサイトは本質的にはGoogleが評価したくない体裁を持っていますので、その点は認識しましょう。

  1. プレスリリース配信サイト:欧米の検索ランキング状況を見ると、プレスリリース配信系のサイトは芳しい結果となっていません。ビジネス的に配信先サイトの数だけ同一のプレスリリースが掲載される、つまりオリジナリティのない重複コンテンツを増やす結果をもたらすためです。また、プレスリリース配信系サイトは「重複コンテンツの寄せ集め」でもあるため、パンダ・アップデートの影響を受けやすい側面もあります。
  2. 比較系サイト:価格比較系サイトは、ユーザーレビューを持たない、すなわち何らかのオリジナルコンテンツを持たないサイトはパンダ・アップデートの影響を受ける可能性があります。コミュニティに活気がある = ユーザレビューが集まる、ユーザーの意見交換が行われている = ようなサイトは、それ自体がオリジナルで有益なコンテンツであるため、リスクは小さくなります。
  3. ディレクトリサイト:提携サイト数が多いディレクトリほど、パンダ・アップデートの影響を見るべきです。Yahoo! 以後に登場した、検索サイトとしてのディレクトリではなく、SEOのためにあるディレクトリサイトであることも、パンダ・アップデートによる悪影響のリスクを高めます。他のサイトからリンク集として数多くの紹介を受けているような、実質的な"ディレクトリ"としての価値を提供できているなら問題ありませんが、SEOのためのリンク発生源としてのディレクトリは、コンテンツをどうすべきか考えるべきです。※ 本件は、"ディレクトリ運営者サイドが認識すべき課題"を述べています。当該ディレクトリサイトへの(リンク)掲載が、パンダ・アップデートに係る何らかのリスクをもたらすものではございませんので、誤解なきようお願いします。


メディア(新聞社、ニュース系サイト)とパンダアップデート


ニュースサイト。ここは記事/(関連)リンク/広告の比率配分を見ましょう。

  1. 記事(主コンテンツ)/広告、関連リンクの割合:記事本文が薄っぺらい、短い、ほとんど詳細を伝えていないのに比して、バナー広告や他記事へのリンクが面積でページの大部分を占有しているようなケースは注意が必要です。そもそも、大部分がリンクや広告で占められているようなページをユーザーは望んでいません。
  2. 主コンテンツの割合(絶対文字量):米国内のパンダアップデートの影響を見ると、日本でいう「アメブロの(芸能人ブログなど)によくありがちなスタイルのページ」は、検索順位が下落しているケースが確認されています。アメブロ的な、というのは、写真数枚+無駄に改行が入っていて1文1文は短い、総文章量もさほどないようなページが多数存在するようなサイトです。※ イメージしやすいようにアメブロを例に挙げていますが、決してアメブロのサイトが危ないという意味ではございません


パンダアップデート対応サボってました、という方はいますぐサイトの確認を。
panda


※ 過去のセミナー等でお話してきた一般的な対応について書き起こしています。今回の日本適用時において固有の現象が確認できた場合は、後日追記する予定です(2012/07/18 14:00時点)


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以後、随時更新します(あまりパンダアップデートに興味がないのが正直なところですので、あまり期待しないで下さい)。

冒頭で書きましたが、個人的な意見としては、今から対応を考えようとしているSEO担当者は反省しないといけません。特にそれがインハウスSEO担当者ならなおさら。





記事カテゴリ:SEO(検索エンジン最適化)


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