SEO担当者のためのGoogleツールバーPageRank値の便利な活用法 [2013年版]

自分のサイトがガイドライン違反をしている可能性や、リンク獲得を検討している相手先サイトの信頼性を推し量る上では活用できる指標です。ドメインプロパティのリセット完了確認にも。


公開日時:2013年06月24日 14:34

Google の PageRank の値の意味がない、というのは、厳密にいえば「私たちが目にすることができる PageRank の値は特に検索順位との関係性も見えないので意味がない」ということです。目視確認できる PageRank とは、Googleツールバー上や、一部のWebサービスで調査・参照できる PageRank のことですが、ご存じの通り、単に10段階で表しているに過ぎません。この値(自分のサイトが10段階のどこか)がわかったところで、どうしようもないわけです。

Google のアルゴリズムのコアテクノロジーの1つとして PageRank という仕組み自体は動作していますし重要であることには変わりありません。ただ、SEO を検討する立場にいる人の視点では、これら10段階評価の値には意味がないということです。

ただし、ある特定の用途・目的においては、以前として重要な参考指標となります。具体的には次のケースです。ポイントは、値そのものではなく、"値の変化"に着目することです。

※ 以下、特に断りがない限り、PageRank はツールバー等で参照できる10段階評価の PageRank を指します


活用法その1:有料リンク売買によりGoogleからペナルティを受けた場合

PageRank が 10 から 5 へ、7から 3 へといった具合に、ある日突然、PageRank値が大幅に下げられるケース。これは Google から有料リンク売買(販売側、購入側含む)を発見され、ペナルティを与えられた可能性を示します。


活用法その2:重大なガイドライン違反やインデックス削除

ある日突然、PageRank 値がゼロ(緑色のバーが何もない状態)やグレーアウト(灰色になり、PageRank値が表示されない)になるケース。これは、何らかの重大なガイドライン違反や、何らかの理由によりサイトがクロールされていないことを示している可能性があります。

先日のlivedoor Blog の PageRank が灰色になったように、実は何も問題がないこともあるのですが、Googleへの検索結果掲載の継続性に問題が発生した可能性を示すシグナルとして扱われます。


活用法その3:ドメインプロパティのリセットを確認する

運営していたサイトを閉鎖し、そこで利用したドメインを手放す場合は、ドメインプロパティのリセットをすることが推奨されます。ドメインプロパティとは、ドメインに紐づけられた価値情報、評価資産のことです。この資産価値はPageRankの値でもっておおまかに確認ができます。

このプロパティは、一定の手続きを経ることで自らリセット(PageRank ゼロ)にすることが可能です(方法はまた後日)。プロパティをリセットしてからドメインを放棄することで、第三者による再取得、及びSEOへの転用(悪用)を阻止することができます(※ いわゆる中古ドメイン(ドメイン再利用)問題。プロパティリセットの必要性について本文最後に詳細解説を記載)。

PageRank の値の変化は、この手続きの完了を知るための手掛かりとして活用できます。一定の手続きを経て、ドメインのPageRank 値がゼロになれば、Google は当該ドメインへの全てのリンク評価を無効にしたものと判断できますので、安心してドメインを放棄できます。


以上の通り、PageRank 現在地そのものは利用価値がありませんが、その値の変化に着目することで、問題の発見や手続きの確認を知ることができます。

最後に活用事例。

活用事例:SEO価値をPRするディレクトリの価値判定

ここで活用事例を1つ。具体的な名前は伏せますが、ここ1~2年、雨後の筍のように有料審査登録型ディレクトリが増えました。その品質を推定する材料の1つとして PageRank 値は参考になります。

たとえば、次のような構成のサイトがあったと仮定します。

サイトトップ:www.example.jp
ディレクトリトップ:www.example.jp/dir/

提携ネットワーク数の多さをアピールしてSEOに効果があることを果敢に営業してるディレクトリに参加している提携サイトは大抵、上記のような構成となっています。この場合、サイトトップの PageRank 値と、ディレクトリトップの PageRank の値の差分を調べます。たとえば、前者の値が 6 なのに後者が 3 以下であれば、色々な意味で怪しいです。ゼロなら問題外。


[本文ここまで]

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※ 「中古ドメイン問題」。過去に利用されていた、Googleから高評価を受けているドメインを取得してサイトを開設すると、過去資産を活用できるためにSEOを有利に実行できることから、価値が高いドメインほど高値で取引されている。多くはSEO会社やアフィリエイターが中古ドメインを活用する。

この中古ドメイン問題は、映画・ゲーム、食品全般など商品単位で独自ドメインを取得してサイト開設するケースが多いにもかかわらずそのブランド名称の賞味期限が短い業界の企業にとって重大な問題であるにもかかわらず、このリスクが認識されていない。たとえば、2013年6月現在、次のような問題が発生している。

(1) 過去に絶大な人気があった現存する某キャラクター名で検索、上位にキャラクター名を冠したタイトル名のリンクをクリックすると出会い系サイトが表示される
(2) 某人気アニメを題材にした某ゲーム機向けに発売された某ゲームタイトル名で検索、最上位にはなぜかダイエット食品サイトが登場
(3) 某映画タイトルや某食品名で検索すると、上位に風俗業やアフィリエイトサイトがちらほら混ざっている

商標権が消滅しその名前が忘れ去られ誰も検索しないような事柄ならともかく、過去の人気故やシリーズ作品故に何かと検索されがちな事柄にもかかわらず、適切なドメイン管理が行えなかったために第三者に結果として悪用、当該企業にとってブランド棄損につながりうる問題が発生している。

ドメインプロパティのリセットを行うことで SEO 観点の価値をゼロにすることができる。市場価値のないドメインがマーケットで取引されることはなく、また仮に第三者が取得しても前保有者に関連するブランドキーワード等で検索上位に表示されるような事態は回避できる。

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この知識が活用できるのはSEOの仕事している人くらいだと思いますけれど、一応ストックとして記事にしてみました。ドメインプロパティのリセットは、みなさんどれくらい御存じなのでしょうか。知っている人が少ないなら別記事で書きますが、この件を他の人と話した経験がほとんどないので、肌感覚がよくわかりません。





記事カテゴリ:SEO(検索エンジン最適化)



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