SEO の常識・非常識・都市伝説 (2014年版)

2014年4月現在の、SEO のよくある勘違い・間違い・誤解・都市伝説をまとめました。


公開日時:2014年04月28日 19:12

ネット上には、SEO に関する情報があふれていますが、どれが正しくて、どれが間違っているのかよくわかりませんよね。ここでは2014年4月現在の、SEO の常識・非常識・都市伝説・過去にあった相談をまとめました。

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ドメイン登録情報(whois)を変更したい。検索順位に影響はあるのか?

A:Whois 情報の変更が直接的に検索順位に影響を及ぼすことはない。Whois 情報の状態がアルゴリズムにより自動的に評価されているわけではない。

※ セキュリティ調査等の理由で情報が参照される場合はある


会社名(商号)が変更されることになったが、順位が落ちてしまう恐れがあるので whois 情報の会社名は古いままにした方が良い

A:とあるセミナーで、実際にこういう説明をしているコンサルタントを見かけたことがあるが、全くのウソ、でたらめ。1つ前の QA で紹介した通り、whois 情報の変更は検索順位と関係ない。商号を変更したのであれば、whois 情報も心配せず更新して構わない。


ドメインの所有者名義を変更したい。PageRank に影響はあるのか?

A:Whois 情報についての回答と同様、名義変更自体が検索順位に影響を及ぼすことはない。当然、PageRank に影響することもない。


ドメインを第三者から譲り受けたが、検索順位が全く上がらない。おかしなSEO施策はしていない

次の注意点がある。同じドメインを過去に所有していた前オーナーが悪質行為を繰り返していた、フィッシング詐欺を行っていた等の理由によりインデックスから除外されている過去があると、新しいオーナーであるあなたがドメインを取得しても Google に正常に登録されない場合がある。こうした状況に遭遇した場合は、再審査リクエスト(Reconsideration Request)を通じてその旨(新たな所有者が前所有者とは一切関係なく、全く関係のないサイトを運営していること)を伝える必要がある。


Whois 登録情報と、特定商取引に関する法律に基づく表記の情報は一致させると SEO に有利である

A:都市伝説。そんなことは、関係ない。


HTMLファイル内に<!-- -->でコメントを入れ、重要なキーワードや文章を大量にいれておくと、それも Google は評価してくれるので SEO にも良い

A:古い知識。1998年時点で真実、現在は関係ない。


CSSファイル内に /*でコメントを入れ、キーワードや文章を大量にいれておくと、それも Google は評価してくれるので SEO にも良い

A:古い知識。効果なし。


あまりに多くの発リンクに nofollow を入れると、検索順位が下がる

A:関係ない。お好きなように。


あまりに多くの外部サイトから nofollow 付きでリンクされると、信頼性が低いサイトとみなされる

A:関係ない。


会社の事業再構築により、ホームページ制作事業を終了し、新たに探偵業務を開始することになった。会社公式サイトのコンテンツも、ホームページ制作事業関連のものは全て削除し、探偵業務を中心としたホームページにリニューアルする。こうした場合、Google の検索順位に影響はあるのか?

A:一般論として「ありうる」。

本件の場合、従来の主トピックだった「ホームページ制作事業」に関するコンテンツが全て削除され、代わりに新トピックである「探偵業務」が主体となる。このように全く異なるコンテンツに切り替わった場合、過去に蓄積されてきたリンクのアンカーテキストやそのリンク元コンテンツと、現在の(=探偵業務)コンテンツとは全く関連性がないと判断できるため、切り替え日付(≒リニューアル日≒ Googleクローラがその変更を認識した日)を基準として、それ以前に張られてきたリンクの評価点数が大幅に減衰されるためだ。

※ ホームページ制作事業時代に張られた自然リンクの評価がどのように扱われるかという問題となる。現在の Google の仕組み上、全く異なるサイトに変わってしまった場合は大幅に過去の(制作事業時代の)リンク評価が減衰されるはずで、順位も過去比較で上がりにくいはず。探偵事業として新たに自然リンクを獲得していけば、当然ながら相応に順位は改善されていく。


これまで SEOコンサルティング事業を展開してきたが、SEO支援ソフトの開発・販売に注力することになった。この事業変更に伴いウェブサイトを刷新するが、この変更(サイト完全リニューアル)により Google の検索順位に影響はあるのか?

A:一般論として、影響はない(順位影響する可能性は低い)。

「SEO」というサイト全体のトピックそのものには影響がないため、よほどリニューアル起点日(≒リニューアル後に初めて Googleクローラが来訪する日)以前のリンクに偏りがない限り、検索順位に影響はまずないはず。


結局、META description や keyword は SEO 観点で入れる必要性があるのか?

A:質問がおかしい。META description や META keyword のデータを用いるのは Google や Bing だけではないから。

例えばサイト内検索、META description / keyword のデータを引用・活用する Webサービスは意外と多いので、ウェブ全体における META description や keyword の利用実態を考えたら、「一応入れておいて損はない」し、特に自社で導入するサイト内検索技術が META description / keyword 内容を積極的に活用するタイプのものであれば、なおさら十分に検討して入れるべき。

以上の前提を踏まえたうえで、純粋に SEO 範囲内で回答すると、(A) 既にサイトが存在しており、META description / keyword がない場合であれば「入れる必要はない」(≒労力に見合わないので、入れる必要ない)、(B) これからサイトを制作する、リニューアルをする場合であれば「description はスニペット(説明文)をある程度制御するために入れても良い、keyword はページ固有のキーワードを数個入れる設計をしても良い」。

※ 「現状のサイトを改修する」場合と、「ゼロから新規に構築する(リニューアルする)」場合とでは意思決定が変わりうる点に注意して欲しい


動的URLを静的URLに変換する必要はあるのか、ないのか

A:あなたが公開するコンテンツの種類・属性による。動的URL のままでよいこともあるし、静的URLにした方が好ましいこともある。普遍的な回答はないので、皆さんのサイトにあわせて選択をして欲しい。

今日(2014年4月現在)の Google は、動的URL(パラメータ付URL)も問題なくクロールしてくれることが多い。したがって、(1) パラメータは論理的に、シンプルに、(2) ページ表示に関係のないパラメータ(例えばセッションID、広告追跡用パラメータ等)は含めない、(3) 共有性(sharability)を考慮して適度な長さで、という以上3点を押さえている限り、動的URL であること自体が検索エンジン対策において障害となることは一般的にはない。

しかしながら、その公開する予定のコンテンツは一時的なのか永続的なのか。将来にわたり何度となく参照され、多くの人が訪問することになるストック型のコンテンツなのか、それとも目次的なページなのか。更新性は低いが寿命が短い商品/サービスページであるのか、それとも更新性が高く寿命が比較的長い商品/サービスページであるのか。毎日大量のコンテンツが新規追加されるニュースメディアなのか、それとも更新性は高いが日あたりの追加量は少なめなブログメディアなのか --- こうした「コンテンツの属性・種類」にあわせて、動的URL のままで運用するのか、それとも静的URL に変換するのかを検討するとよいだろう。

Google のアドバイスを鵜呑みにする方々へ。『Google は技術的にどうなのかを説明してくれても、ビジネス的に「皆さんのサイトは」どうあるべきかは説明してくれない』ということを覚えておいて欲しい。


スマートフォン版サイトを用意したい。レスポンシブウェブデザインを選ぶと Google に有利と聞いたが本当か?

A:間違い。誤解。

第1に、Google は構築技術としてレスポンシブウェブデザインを推奨しているが、それ以外の手段では不利になるという説明は一切していない。レスポンシブウェブデザインであれば順位が上がるわけでもない。

だいたい、Google 自身も全ての場面でレスポンシブウェブデザインがベストとも述べていない。

第2に、どのデザインが良いかは Google の意思によって決定するものではなく、あなたのオーディエンスが何を望むかに基づいて決定すべき問題だ。ユーザーが検索してくる状況、利用するデバイス、そのスクリーンサイズやサイト上で行うトランザクション・・・etc、ユーザーの利用シーンを想像して、もっとも優れた体験を提供出来るデザインを考えることが重要だ。SEO よりも、ビジネス的な観点から判断すべき話であろう。

これまた Google を盲目的に信じてはいけないケース。純粋に SEO のテクニカルな観点で言えば、レスポンシブウェブデザインが(クローリングさせるのに特別な配慮がいらないという意味で)楽かもしれないが、マーケティング的に必ずしも適切ではない。あなたのサイトの事情にあわせて選択を。

※ 本件に限らず「Googleが推奨」という言葉を、なぜか勝手に「SEO に有利」と論理を飛躍させている人を世界中でみかけるので、注意を。


現在、動的URLをリライトして静的に書き換えている。Google は動的なままで良いと言っているが、この書き換えをやめて動的URLに戻した方がよいのか?

A:いいえ。

現状不具合がないのであれば改修する必要はない。Google はあくまで『動的のままでも良い』という一般的な技術アドバイスをしているだけで、動的なURLでなければならないとは一言も言っていない。

繰り返しになるが、「今現在のサイトに改修を加える」ケースと、「新規にこれから設計する」ケースとでは、判断基準が変わる。動的/静的URL問題は、現状に問題がないなら改修は不要だ。これから新規に構築する場合は、1つ前の QA を参考にして欲しい。Google はあくまで技術的観点からのアドバイスしかしていないため、マーケティング的にどちらが良いかは皆さんのサイトの特性にあわせて選ぶべきだ。


ドメイン契約は1年契約よりも10年契約の方が検索順位的に有利に働くのか?

A:都市伝説。実質的に「ない」。ちなみに私は20年契約のドメインを複数所有しているが、特に検索順位が優遇されたような気配は全くない。

「ドメイン長期契約優遇論」は、ある特許文書の中でそれを示唆する記述があること、また、2005年に Google がレジストラとして登録された事実を元に生まれた妄想であり、都市伝説に過ぎない。少なくとも今日までに、ドメイン長期契約が検索順位上昇に寄与したと推定できるデータは誰も公開していない。


ドメイン有効期限が迫ってくると、SEO の効果が落ちる

A:都市伝説。残り契約期間と検索順位には一切関係が無い。


サーバ移転を頻繁に繰り返すと、検索順位が下がるのか?

A:これまた都市伝説。妄想に過ぎない。(ところで、どういう理由で頻繁に移転を繰り返すのか?)


ドメイン取得(サイト公開)してから1年未満は、現在も検索順位が上がりにくいのか?

A:「エイジングフィルタ」の話だが、今日はドメイン年齢以外のファクターも考慮してサイトの信頼性を判断しているので、一般論として不利になることはない。

背景を少し説明しよう。一般的にスパムやフィッシング詐欺などに用いられる、信頼に値しないドメイン(サイト)が1年以上存続することは稀である。言い換えれば、Googleクローラが最初にそのドメイン(サイト)を認識してから数か月~1年の間は、そのドメイン(サイト)の信頼性を十分に検討する必要があるのだが、昔は年齢以外でアルゴリズム的に信頼性を類推する術がなかったため、どんなドメイン(サイト)であろうと最初は検索順位が上がりにくかった。

現在は、コンテンツの増加数/成長速度/率やリンク成長率/速度/数量/頻度など、多彩なシグナルを元にサイトの有用性や評判を計算することが可能になったため、単純なドメイン年齢に基づく一律的な砂場行き(サンドボックス)されることはなくなっている。


新しいページを公開するたびに Twitter で自動的に告知されるようにしている。検索順位に影響はあるか?

A:意味がない。全く意味がない。時間の無駄。一応 Google は Twitterページもクロールしているが、(GoogleはTwitterと firehose リアルタイムデータへのアクセス権限の契約を結んでいないこともあり)漏れも多い。即座にインデックスしてほしいなら、Google XML Sitemaps を薦める。


新しいページを公開するたびに Facebook で自動的に告知されるようにしている。検索順位に影響はあるか?

A:意味がない。Facebook は大半のページを robots.txt でクロール拒否したり、リンクに nofollow を加えているため。インデックスを希望なら、Google XML Sitemaps を薦める。


新しいページを公開するたびに Google+ で自動的に告知されるようにしている。検索順位に影響はあるか?

A:投稿すること自体は、Google 検索にインデックスさせる助けになるかもしれない。ただ、本来の相手である、自分のフォロワーにも配慮を。


Google Webmaster Tool にアクセスしたら、私のサイトにガイドライン違反があるとの通知があった。無視して良いか?

A:問題を修正して、Google に再審査リクエスト(Reconsideration Request)を強く推奨する。

検索エンジンからの流入を全く期待しない、つまり Google で検索してもあなたのサイトが見つからないことを全く気にしないのであれば無視してかまわないが、それは困るだろう。


Google の指摘に従って再審査リクエストを実施し、Google も受理したようだが 検索順位が全く元に戻らない。なぜか?

A:問題のあったリンクを取り除いた分だけ評価も相応に下がった可能性。


URL に日本語キーワードを入れた方が検索順位は上がるのか?SEO 的にどうなのか?

A:あなたの立場や考え方により回答は変わる。一時的に順位が上がればよい、中長期的視野は全く持ち合わせていない、今目の前の結果さえよければよいという方であれば「好きにしたら?」、企業のSEO担当者であるなら、SEO 運用の観点から「永続性・共有性を意識した URL 設計が好ましい」が回答となる。

例えば Amazon.co.jp のような、商品名をそのまま URL に入れてエンコードすると、非常に長い URL となるために、「誰かに共有される時にリンク切れが発生しやすい」「長すぎて紹介しづらい」(※ 短縮URLツールを皆が使いこなせるわけではない)といった、URL の永続性及び共有性の問題がある。

URL の永続性とは、一意の URL をより長く使い続けること、共有性とは、ウェブ上で他の誰かに伝えやすく、共有しやすい性質を指す。SEO 観点で言えば、(コンテンツが全く異なるものにならない限り)同じ URL を長く使い続けて、過去から現在までの自然リンクを継続的に蓄積する方が好ましいし、また、誰かが誰かに伝えたいと思った時に伝えやすい URL、伝播性の高い URL は扱いやすい。

企業のSEO担当者であれば、普通は「継続企業の前提」であるはずなので、今後の運用も考慮して扱いやすい URL にした方が無難。

一方、目先のことしか考えなくていいという人であれば、好きにしたらいい。

※ 多くの人が「検索順位が上がるか、下がるか」「SEOに効果的か、そうでないか」という視点で考えがちだが、私は、長期的にサイト運営していく上で、「SEO の運用管理が行いやすいかどうか」を判断基準として重視している。長くサイトを運営していく前提であるなら、将来の不確実性も考慮して、持続性ある SEO を行うために最善の方法を選ぶことはとても重要である。


Google ハミングバードにより言葉の類義語・同義語の認識技術が上がっている。もう、ページタイトルには重要なキーワードをあえて入れなくても問題がないのか?

A:重要なキーワードは、皆が検索する時に使う表記で、入れると良い。

「表記ゆれや類義語・関連語の言語処理技術が格段に向上した」ことと「ページタイトルにどんなキーワードを入れるべきか」は別のお話。検索結果に表示される見出しでもあり、検索者がクリックする先のページを想像する(≒クリックの判断をする)ための重要な情報でもある。適切なページタイトル、キーワードを含めることが望ましい。


英語表記とカタカナ表記、例えば「パナソニック Panasonic」のような記述の方法は、現在でも必要か?

A:ケースバイケースで対処する。

カタカナ/ひらがな/英語間における表記ゆれについては、特に一般的なブランド名称であればかなりの確率で Google が適切な処理をしてくれるため、不要。少なくともページタイトルで表記違いの重複記述は必要ないが、本文内では入れる選択肢もある。これは取り扱い商材による。

一方で、ブランドではないもの、たとえば特定の組織・施設でのみ利用される表記、学生サークルの名称といった極めて限定的な空間・関係性でのみ用いられる言葉、アニメや映画のキャラクターなどはその人気の程度により、必ずしも異言語表記ゆれは上手く処理されないので、ケースバイケースで検討してほしい。

※ 総合通販やショッピングモールのように多種多様な商材を扱い、データベースから動的にコンテンツを書き出すようなケースであれば、異表記を並列表記するような設計にした方が無難。専門店で取り扱うブランドが限定される(かつ著名なものが大多数を占める)ようなケースでは、あえて異表記処理を配慮しなくても困らないこともあるので、ケースバイケースで対処することになる。


クローラの訪問頻度を増やすと検索流入が上がるのか?

A:意味不明。

過去に某ブログ等でクローラ訪問頻度増が検索流入増につながる旨の記事を書いているが、全く持って意味不明。

Googlebot はサイトの全体的な更新性(例えばページの追加数量/頻度、期間n日におけるリンク成長速度など)に基づいて、訪問頻度を決定している。更新性が高いサイトであれば相応にクローラ訪問頻度は高いし、1年に1回しか更新しないサイトに毎日クローラが来るはずはない。

さて、毎日継続的にコツコツとコンテンツを更新していれば、相応に Googlebot も訪問回数を増やすわけだが、そういったサイトは相応にしてコンテンツのボリュームも増え話題も多岐にわたるから自然検索流入数も当然のことながら増えるに違いない。

すなわち、『継続的にコンテンツを公開しているサイトは、そのコンテンツの増加に従って多様な検索クエリでヒットするようになるため検索流入量も増える可能性は高い』というお話と、『更新性が高いサイトには、Googlebot の来訪回数も増える』という2つのお話に過ぎない。この2つのお話の因果関係をごちゃまぜにして「クローラ来訪回数が増えれば検索流入も増える」と主張するのはおかしい。


個人でブログを書いている。WordPress を利用している。カテゴリページは、noindex/follow で良いのか?

A:どうでもいい。

カテゴリページが noindex/follow 、つまり「リンクは巡回許可するが、カテゴリページそのものの検索結果掲載は拒否する」わけだが、個人ブログであれば好きにすれば良い。一般的な個人のブログであれば、そもそも「どうでもいい話」。このレベルを検討する暇があれば他のことをした方が良い。

eコマースサイトにおける主要商品カテゴリのページと、個人ブログのカテゴリページは同じ「カテゴリページ」という表現でくくられるかもしれないが、その位置づけや役割は大きく異なる。「個人のブログ」で本当にそのカテゴリページからの流入は期待できるのか、それは本当に必要なのか、仮に取り組むと決めたところで、本当にそのカテゴリページに割り当てているキーワードで検索上位に表示される可能性があるのか。


SEO に本格的に取り組んで半年で検索流入が倍増したというサイトの話を聞いて、そのサイトの行っていることをそのまま真似てみたが、全然順位が上がらない。なぜか

いくつかの可能性がある。

A1:参考にしたサイトと、あなたのサイトはそもそも違う。ファッション雑誌を参考にコーディネートしてみたけれど、雑誌と何か違う、カワイくない、イケメンにならないというのと一緒…といった例えがわかりやすいだろうか。あなたのサイトには、あなたのサイトに適した SEO の施策があるはず。

A2:あなたが真似したことは、実は SEO 的に全然関係なかった。一見すると SEO を考慮して行われいた施策が、実は全く機能していない、失敗だったなんてことはよくある。

A3:ヒストリーデータ(過去から現在までのサイトの総合的な評価点数)の違い。Amazon.co.jp そっくりのサイトを今日立ち上げたところで、10年以上の歴史を持つ Amazon とは検索順位で争えない。


QDD とはどんなアルゴリズムか?

QDD という用語・内容は Moz・Rand Fishkin氏の仮説(≒妄想)に過ぎない。忘れて良い。

それを踏まえた上で、情報検索の世界における「検索結果の多様性」(Search Result Diversity)について簡単に説明しよう。「検索結果の多様性」とは、検索クエリに合致する、多様なソースに基づく回答候補を提示することは検索利用者に有益な選択肢を与えるはずである、という検索技術の開発における思想や理念・方針の1つである。つまり検索結果の関連性というのは極めて主観的であるから、正解というものはない。多様なソースに基づいたページを提示することが正であるという立場の者もいれば、信頼のおける少数のソースに基づいたページを提示することが正であるという考えもある。

例えば Google は大昔なら検索結果ページあたり、同一ドメインのページは最大2件までしか表示しなかった(現在は検索クエリの特性や関連性によって上限数は増減する)。これは Google の方針・考え方を反映した結果である。

もう1つ例を挙げよう。「デジタル一眼」と検索した時に、ネットショップばかりの検索結果と、ネットショップやレビュー記事、価格比較ページ、メーカー公式ページなど多様な情報が含まれた検索結果、どちらの方が好ましいと受け止められるだろうか。これまた「検索結果の多様性」を考える上での良い材料であろう。


Google+ のフォロワーが 2万人/5000円で販売されていた。購入すると検索順位が改善されるか?

A:ただのスパム。

Google+ は発言の反響率(+1ボタン押回数、共有数)や投稿頻度など、アカウント自身の活動状況やその影響力も分析しているため、売買によりフォロワー数を水増ししても効果はない。


商品の型番やモデル名が変更になった時に、旧商品(販売終了品)ページはどう扱うべきか?

A:いくつかの選択肢がある。

A1:旧商品ページには「この商品は販売終了となりましたが、後継商品「○○○」があります」という記述とリンクを掲載しておく。特に、旧商品にレビュー(クチコミ)がある程度集まっているのであれば、ページは存続させておく方が有用な可能性を検討する。

A2:型番やモデル名のみの変更であり商品仕様そのものの変更が実質的にないのであれば、旧ページから新ページに 301 リダイレクトをする。

A3:旧ページにある固有・差別化コンテンツ(例えばレビュー)のみ新ページに移動させたうえで、旧ページを削除する。このケースが有効なのは、旧商品名(型番、モデル名)での検索数が極めて少ない場合、あるいは、そもそも型番やモデル名で検索される性質の商品ではない場合である。

これまた Google のアドバイスは何ら参考にならない一例。繰り返すが、Google 社員のアドバイスは「一般論である」「技術的に正しいことを伝えている」のであって、ビジネスやマーケティング的に、つまり、あなたのサイトにとって最適な方法を教えてくれるわけではない。マットカッツ氏が述べるように、販売終了商品ページをそのまま 404 Not Found にするなどとんでもない。Google のガイドラインは、所詮、文字通り”ガイドライン”に過ぎない。


Facebookページのみ保有している。独自ドメインのサイトはない。この場合の SEO はどう考えるべきか?

A:SEO は「評判構築、価値の蓄積」にあるので、自分でコントロールできるオウンドメディア(独自ドメインのサイト)で行うことが望ましい。 Facebook 上で開設するサイト(URL)は所詮 Facebook のものであるから、同社が10年、20年先もウェブの中心であり続けるならともかく、5年後すらわからないような場所でサイトを開き、かつ SEO も検討することは、良いアイデアではないだろう。


302リダイレクトとは、どういった場面で活用できるのか?

A:実は(SEO的に)「302リダイレクトでなければならない場面」というのはない。だから、リダイレクト = 301 と思って問題はない。

実際のところ、世界中のウェブマスターが正しく 301/302 リダイレクトを使い分けていないので、Google が厳密な解釈をしてしまうと、かえって(ウェブマスターや検索利用者にとって)不利益な結果が生まれかねない。


サイトリニューアルに伴い、大量の 404 Not Found ページが発生するが、SEO 的に不利益はないのか?

A:1:1のリダイレクト処理をすることが望ましい。これまでに蓄積されてきた外部からのリンクの評価や、ページ1つ1つのヒストリーデータを失うことになるため、単なるサイトリニューアル(コンテンツの基本は変わらない)のであれば、リダイレクト処理を行ってほしい。


大量の500, Internal Server Errorを発するページがあるが、検索順位に影響あるか?

A:SEOの心配する前に、まずそれを修正せよ。


Yahoo!トピックスに取り上げられたことでアクセスが集中、503 Service Unavailable が出ている。Google インデックスから外れる恐れはないか?

A: Google は時間をおいて何度かリトライしてくれる、心配無用。


サイトのリニューアルを実施する。取扱商品は同じであるが、サイトのデザインやコンテンツ、構成を完全刷新する。このタイミングで過去の自然リンクなどの評価がリセットされてしまう危険性はないのか?コンテンツをフルリニューアルする時の SEO 効果の低下を恐れている

A:コンテンツの主トピックが変わらないのであれば、心配無用である。Google は様々なシグナルやファクターに基づいて、サイトのコンテンツ変更内容とその時点までの外部からの参照・言及評価の関係性を判断する。

ここでは全てのシグナルについて言及できないが、1つだけ紹介する。一般的にサイトが完全刷新されても、(サイト内の)重要なアンカーテキストは変わらないものである。例えばファッションサイトであれば、「レディース」「スカート」「ジャケット」「水着」「フォーマルウェア」といったサイト内の重要なナビゲーションリンクやそのアンカーテキストは変わらないであろう。こうした視点で Google は総合的に判断するので、主コンテンツに変更がない完全刷新であれば、Google が(全く異なる、過去とトピックが全く関係のないサイトに生まれ変わったと)誤認する恐れはない。よほど刷新後のサイト設計がヘタクソでない限り。


外部リンクを獲得する時に、IPアドレスの分散性は依然として重要なのか?

A:重要かどうか以前に、「外部リンク構築において IPアドレス云々を検討する」というそのアプローチ・発想自体が時代遅れも甚だしい。

Google が評価したいリンクとは、有料リンク(ペイド)ではなくてオーガニック(ナチュラル)なもの、つまり自然なリンクである。自然なリンクとは、そのコンテンツに対してネット上の様々なユーザーが有用性を評価した結果として、様々なソースから、様々な文脈・形式でリンクを介して言及されることである。

「不特定多数の人がリンクをしてくれた」それ自体が様々な IPアドレスから参照されることも示すわけだから、そもそも正攻法の SEO を行っているのであれば IPアドレス分散性云々の議論自体が不要である。

つまり IPアドレス分散性が重要なのは、人工的にリンクを増やしたい会社や個人にとっての理屈であって、一般的には関係がない。言い換えると、IPアドレスの分散性を考慮しなければならないその手法はグレーかブラックであるということだ。


アンカーテキストはどれくらい分散させたらいいのか?

A:上の議論と同じで、正攻法で行っていれば考慮する事柄ではない。

一般論として、ターゲットキーワードを含める割合は2003年前後は75%がMAXと言われていたが、現在は30-40%程度。Google はブランド性や評判性など、アンカーテキストを通じて様々な計算を行っているので、単純に狙いのキーワードで順位を上げたいからそのキーワードの含有割合を増やすという戦術が時代遅れになっている点を理解してもらいたい。


中古ドメインは SEO 的に有利なのか?

A:一般企業にとっては全く不要。目の前の利益が重要なアフィリエイターにとっては、都合がよいものがあれば取得して勝手に SEO して Google から削除されるが良い。

昔はエイジングフィルタという仕組みにより、歴史のあるドメインの方が都合がよいケースもあったが、今日はあまり関係がない。また、Google は検索クエリの需要増減や検索結果におけるページ選択傾向・需要に基づいて、各種評価を動的に変更しているため、中古ドメインが有利となる機会が大幅に減少している。前オーナーまでに蓄積されたリンクなどのインデックスプロパティ評価を後継オーナー(サイト運営者)がそのままそっくり引き継げる条件というのが限られるため、一般企業にとっては(継続企業の前提の立場である限り)意味が薄い。


相互リンクは SEO 的に今でも有効なのか?

A:程度による。トマトが健康に良いからといって、毎日100個以上食べていたらどこか体調が悪くなるだろう。それと同じで、程度による。

個人が知人同士で相互リンクするなら問題ない。でも、それが1万以上を超えたらおかしいだろう。

「不特定多数のサイトと相互リンクをしない、そういった仕組みの場に参加しない」「アンカーテキストを意図的に操作しない」「リンクは承認制とする」といったルールの常識的な範囲内でどうぞ。


ニュースメディアを運営している。1日、数十本程度の記事を追加している。Googlebot が全記事をクロールしてくれるか心配だ

A:クロールバジェット(サイト単位で Google クローラが巡回できる最大容量が決まっている)を気にしなければならないのは、数億ページ以上のサイトのお話。日本国内でこれを気にする必要があるサイトは少数派のはず。少なくとも個人や中小規模のサイトの運営者が気にする話題ではない。


canonical タグを間違って記述したら、Google から全削除されてしまった。どうしたらいいか?

A:複数の重複するページの中で、どれを最優先で検索インデックスに登録するのか Google に提案するのが canonical アノテーションであるが、2014年4月現在、Google は明らかな実装ミスのケースでは自動的に canonical を無視している。

全削除されたのは、canonical が原因という可能性もあるが、他の原因(=スパム)も考えられるので、Google ウェブマスターツールを確認することを薦める。


Google+1ボタンの押された回数は、他人の自然検索結果に影響するのか?

A:2014年4月現在、Google+1 ボタンの押された回数が、一般的な(一切のパーソナライズがされていない標準の)自然検索結果に影響することはない。また、あなたが +1 したことが、他人の検索結果に影響することもない。影響するのは、あなた自身の(あなたの Googleアカウントでログインした、その画面の)検索結果だけである。


Google+ は、自分がフォローする相手、その相手の日常投稿する内容や、参加しているコミュニティに基づいてプロフィール分析がされると聞いた。本当か?

A:真偽不明。理屈の上では、Google はオーサー(著者)の信頼性を評価するファクターとして、そういった活動状況を分析している可能性はある。その一方で、そういったファクターにより自然検索順位が変動していることを示唆するデータもまだない。2014年4月時点の著者信頼性に基づく評価において、Google がどこまでの要素を加味しているのか明らかになっていない。「理屈の上ではありうるが、現状不明」である。


30の新規ページを1日のうちにまとめて公開するのと、1日1本、30日かけて公開するのは SEO 的にどちらが良いのか?

A:理論上は後者、「継続的に、コツコツと」続けるのが良い。

理論上は、と断った通り、そのコンテンツによる。タイムリーなもの(≒ネットで話題になっている、旬である)ならば、まとめて一気に公開した方がよい。例えば、Apple の新製品発表会開催中からその直後であれば、Mac 関連情報は立て続けに公開した方が自然検索流入は獲得できるはずである。


ドメイン名にキーワードを入れることは、SEO 的に有効か?

A:どうでもいい。理論上は「1つのシグナル」として存在するが、検索順位に与える影響は無視できるほど微々たるものである。少なくとも、長期的な SEO 運用を行う前提にたつ一般企業のSEO担当者にとっては、無視して良い。

あえて言うなら、「自動車保険.com」といった具合に、ドメイン名に最重要キーワードをそのまま入れた場合に、自然なリンクでありながら重要キーワードが含まれるので、局所的に有利に働くことはあるかもしれないが、こうした戦術を活用できるのはアフィリエイターであろう。


サブドメインにキーワード名を入れることは、SEO 的に有利か?

A:同じく、どうでもいい。


タイトルタグの先頭に重要なキーワードを置くべきか?

A:ブランドが強いサイトであればサイト名を先頭に持ってきた方がより多くの検索流入を得られることもある。サイト名を先頭に持ってくることで、検索結果のどこに(検索利用者にとっての)目当てのサイトが位置しているかを即座に見つけ出せる手がかりともなる。

タイトルは、純粋に検索順位云々でもって語られるものではない。理論的には「先頭"付近"」にある方が望ましいが、ソーシャルメディアでの情報伝播性、共有性なども考慮して、最もバランスの良いタイトルにすることが望ましい。

従って、回答は「先頭に置く必要は全くない」。ケースバイケース。


MovableType や WordPress を導入することでサイトの検索順位は良くなるのか?

A:どの CMS を導入するにせよ、問題なのはその管理システムを通じて出力されるページのマークアップやサイト設計・構造である。適切でないマークアップが行われていたり、サイトのナビゲーション設計が悪いテンプレートをベースにしていたら、当然ながら SEO 的な効果は薄い。

MovableType や WordPress そのものは SEO には関係がない。


Googleのサイト内検索を導入すると Googleの順位が上がると聞いた

A:都市伝説。それで順位が上がるなら苦労しない。


Blogger(Googleのブログサービス)を使うと検索順位が優遇される

A:都市伝説。それで順位が上がるなら苦労しない。


Google AdSense を導入すると Googleの順位が上がると聞いた

A:都市伝説。それで順位が上がるなら苦労しない。


AdWords で月間100万ドル(1億円)以上の広告予算を投入すると、裏で順位を操作してもらえると聞いた

A:都市伝説。それで順位が上がるなら苦労しない。


上記のQAで『都市伝説。それで順位が上がるなら苦労しない。』が繰り返されているが、こうしたものは重複コンテンツとみなされるのか?

A:厳密にいえばページ内の部分重複コンテンツになるが、この存在自体で何らかの弊害が発生するわけではないので、気にする必要はない。

世間一般的に勘違いされているが、重複コンテンツの存在自体は問題ではない。特に何らかの問題を引き起こしているわけでないなら、放置してよい。

サイトをリニューアルする際に、重複コンテンツが生まれないように配慮することは重要であるが、現状すでに存在しているけれども何か不具合が発生しているわけではないなら、放置してよい。

大事なことなので繰り返すが『重複コンテンツの存在自体が悪いわけではない』のだ。


サイトの一部にアダルト・成人向けの用語を含む記事があると、サイト全体の検索順位が低下する

A:ほんの一部(数ページ)にたまたま、成人向けの用語を含んだページがあるからといってサイト全体の検索順位が低下することはない。

ちなみにGoogle検索のセーフサーチ設定によって検索順位が大幅に変わるのであれば、サイトの一部またはすべてが成人向けと判断されているので、問題のコンテンツを別サブドメインまたは別ディレクトリに隔離することを薦める。


Google に送信した再審査リクエストは、アルゴリズムで自動的に分析・判断がされている

A:勘違い。再審査リクエストは Google の担当社員が確認している。

スパム関連は、Google が自動で(アルゴリズムで)処理しているものと、人の手による個別チェックの両方がある。


FacebookやTwitter、mixi ドメイン上のページは、特別な評価が与えられている

A:都市伝説。Google はどのソーシャルメディアのページも、普通のウェブページとして扱っている。


Facebook のいいね!を集めるほど検索順位が上がる

A:自称ソーシャルメディアコンサルタントを名乗る人達に多い誤解。全く関係ない。Google は Facebook のシェアやいいね等のデータにアクセスできないないので、そもそも無理。


はてなブックマークのブックマーク数が増えるほど検索順位が上がる

A:でたらめ。どのソーシャルブックマークサービスも、Google とは関係ない。


YouTube の説明やコメント欄からのリンクは、他のリンクよりも効果的である

A:都市伝説。YouTube(youtube.com)ドメインだからといって Google は優遇することはないし、2014年4月現在、YouTube の発リンクは nofollow が自動付与されるので、SEO 的な意味はない。


Google は HTML 文法の正しさをランキングに加味している

A:都市伝説。Google は文法テストを実施しているわけではない。少しくらい間違っていてもそれを理由に検索順位の不利益を被ることはない。


競合企業が、ブラック、真っ黒なスパム手法を用いているが検索順位が下がらない。どうにかしてほしい

A:Google に密告すると良い。


有料リンクの販売を行っている。やはり顧客には、1日に1,000本張るよりも、1日数十本ずつ、継続的に増やす方が効果的なのか?

A:ケースバイケース。Google は単純にリンクの成長速度そのものだけを観ているのではなく、検索クエリ数量需要やネット上における関連文書の増減数などと照らし合わせているので、1日にまとめて増やしても問題がないこともあるし、問題になることもある。

要は、自分で人工的にコントロールしようとしているその行為そのものがリスクであると認識すべき、そういう問題である。


Google Analytics を導入すると、ウェブ解析データに基づいて検索順位を決定されるので、Google 以外のウェブ解析ツールを導入する方が SEO 的には好ましい

A:都市伝説。Google Analytics 導入によって SEO が有利になることもなければ不利になることもない。


ページ速度を劇的に改善すると、検索順位も劇的に良くなる

A:都市伝説。ページ速度はあくまで微々たる1つのファクターに過ぎない。来訪者にとっては素早くページが読み込まれることは快適であるので、ユーザーのためにページ速度を改善することは良いことである。しかし、SEO 的にはさしたる影響はない。読込までに30秒かかるようであればさすがに Google 検索結果にも影響しそうであるが、それはSEO云々の問題ではなく早急に改善すべきお話である。


フッターには、順位を上げたいページへのリンクを羅列するとよい

A:過去の知識。フッター部分に設置するリンク(以下、フッターリンク)は通常、サイト共通で同じものを張るわけだが、Google はページを通じて共通部品はテンプレート扱いとして、まとめてしまう。つまり、1万ページにフッターリンクを設置しても、評価はせいぜい数ページ分にとどまる。

2014年現在、一般的なアドバイスとしては、フッターリンクには過度な期待をせず、ユーザーに役立つ程度に、常識的な範囲でリンクを設計するとよい。

極限までチューニングをしたいのであれば、ページをいくつかのグループにわけて、1つ1つカスタマイズしたフッターリンクを設置する(=全ページでユニークにするという意味)ことになるが、それはあなたのサイトの状況により導入是非は異なる。


ヘッダーリンクにサイト共通のリンクを設置したい。スパムと判断されるか?

A:常識の範囲内であれば問題ない。一般的に1つの企業が複数のサイトを運営していることはよくあることで、数個のサイトへの共通発リンクがある程度で Google は問題視しない。しかし、数十、数百になってきたら話は別。

つまり判断基準は、常識的にどうなのか。

最近は、無用なリスク回避と、そもそものSEO的な意味でのリンクの効果を天秤にかけて、最初から nofollow を付与してしまうサイトも少なくない。


SSL導入サイトは、Google検索順位が有利になるので、費用をかけてもSSL導入することが望ましい

A:決定した事実はない。SSL導入サイトが検索順位で優遇されることは2014年4月現在、ない。

マットカッツ氏は検討している事実は認めているが、様々な問題や課題があることから、実現する可能性は低い。実現するにしても、相当先になるのではないか。そもそも、仮にどういった仕組みが持ち込まれたところで、検索順位に影響する度合いはせいぜいページ読込速度程度(=無視できるレベル)ではないだろうか。


h1タグは1ページあたり1つまで、それ以上はスパムである

A:そんなことはない。


h2タグは1ページあたり5つ以内にしなければならない

A:都市伝説。ページの構成次第でお好きなように。


h1 h2 h3 h4 h5 h6 すべてバランスよく使うと Google 検索順位が上がる

A:そんなことはない。


太字は b タグよりも strong タグの方がSEO効果あり

A:たいして変わらない。


URLやファイル名でハイフン(-)とアンダーバー(_)はどちらがSEOに良いか

A:ハイフンとアンダーバーは別物として扱う。もし URL内に英単語を入れる選択をしたのであれば、ハイフンを選ぶ。


1ページあたり500文字以上の文章を入れておくとよい

A:某協会が大好きな、文字数ベースに基づく最適化のお話であるが、全くの都市伝説。文字数による制限云々はない。


1ページあたり1万文字以上の文章を入れてもクロールされない

A:間違い。それが事実なら、世界中の論文がインデックス不可能になる。


1ページあたりの発リンクは100以内に抑える

A:2003年時点で真実、2014年現在は、関係ない(参考:Google Matt Cutts氏、「1ページあたり発リンク100未満」ガイドライン撤廃について説明)。昔はクローラの性能に限界があったため、多数のリンクをクロールできなかったという事情がある。


株式会社so.laの辻正浩氏をなぜ「神様」と呼んでいるのか?

A:日本の SEO を司る神様だから。


株式会社so.laに SEOコンサルティングのお願いをしたが、多忙を理由に断られた。辻氏を説得する方法を教えてほしい

A:SEO 的にいかに面白い(興味深いデータが取得できる)サイトであるかを力説する。


艦これは SEO 的に学ぶことが多い

A:事実(辻氏を参考に)


アニメを見ることは SEO 的にも学ぶことが多い

A:事実(辻氏を参考に)


夜中に時折アニメを見ながら Twitter で一人騒ぐことは、 SEO 的にも良い

A:関係ない。辻氏が時折夜中に一人でアニメ見ながら騒いでいるが、SEOには関係あるわけではない。起きていたフォロワーには迷惑。


辻正浩氏に弟子入りしたい

A:私ですら断られたので、おそらく無理。


辻正浩氏のもとで雑用でいいから働きたい

A:年末年始にアルバイトしたいと私が申し出たところ、お金は払うから事務所に来ないでくれと言われた。だから無理。


時々 http://so.la/ へのリンクが含まれている記事があるが、これは辻氏からお金をもらって張っているのか(有料リンクなのか?)

A:いいえ、単なる嫌がらせ敬意。


この記事のように、全く関係のない、どうでもいい話題を入れる(例 辻氏の話など)ことで順位下降のリスクはないのか?

A:ない。

この程度であれば、問題ない。本文(ナビゲーションやフッター/ヘッダーなどサイト共通部品や要素を除いたもの)の60%を超えるほどに無関係ならともかく、この程度なら全く心配無用。ただし、紙媒体などのエッセイでよくあるような、全く結論も脈絡もない話が延々に続くものとか、導入部分の著者のどうでもいい話がやたら長くて本題に入らないようなライティングは好ましくない。(無駄に関係ない文章が続くことで)トピックがぼやけてしまうため。ウェブでは結論を先に書くこと、脱線は最小限にとどめる工夫は必要。

※ 上記の話は、一般的な企業サイトで発信される情報(製品・サービス情報やコマースサイト)で検索流入を期待するコンテンツを前提としている。要は紙媒体とウェブ媒体は違うんだという認識をした上で、書き方に一工夫して欲しいと捉えて欲しい。また、あなたが作成するウェブページにおいて SEO をどの程度重視するかというバランスの問題でもあるので、ライター自身のパーソナリティを生かす方が良い場面では好きに書けばよい。たとえば、「小野ほりでい」に何か仕事を依頼するとして、SEO の要件に従うようお願いするか? 誰もしないだろう、そういうことだ。


重要なキーワードは、ページの中央(center)に持ってくるとよい

A:2000年時点では事実だったが、2014年4月現在、関係ない。

※ 昔は、重要なキーワードを center タグで囲むだけで順位が改善された。ページ中央にわざわざ寄せられたキーワードは重要なキーワードであるはず、という理屈に基づいていた。


重要なキーワードは、strong b と2つのタグで二重にマークアップするとより効果があった

A:1999年時点では事実だったが、2014年4月現在、単なるスパム。


Microsoft IIS サーバは SEO 的に不利である

A:2000年時点では確かに面倒くさいことが多々あったが、2014年4月現在、関係ない。


IIS サーバよりも Apache サーバの方が SEO に有利

A:ウェブサーバが何であるかは検索順位に関係はない。ただ、SEO関連の情報充実度でいえば後者。


複数のウェブサイト(独自ドメイン)を運営する予定だ。それぞれ別のグローバルIPアドレスを割り当てる方が SEO に良いのか?

A:これはインハウスSEO担当者と、SEO会社という立場の違いで回答を分ける。一般論として、検索エンジンのリンク分析アルゴリズムが高度・複雑化したことで、この程度の些細なレベルのチューニングは基本的に不要である。

A1:(一般企業・団体組織のSEO担当者向け)2014年4月現在、意味がない。

現在の Google は、単純に IPアドレスの違いだけでリンクの評価を決定するわけではない=IPアドレスの違いは無視できるほど些細な要素に過ぎないため、費用対効果の観点やサーバやウェブサイトの運用管理の観点から、別に実行する意味がない。

A2:(リンク販売業者向け)最大限のリスク管理の観点から、必要。ただし、IPアドレスが分散していること自体を SEO のメリットとして顧客に訴求することは、適切なコミュニケーションではないというのが個人的な意見。どちらかというと、(業者側にとっての)リスク管理の意味合いが強い要素ではないだろうか。


アフィリエイトサイトを5サイト運営している。それぞれ別のIPアドレスを割り当てる方が順位を上げやすいか?

A:数サイト程度であれば、効果が仮に存在したとしてもたかがしているので、費用対効果の観点から、別の IPアドレスを割り当てる必要はない。


アフィリエイトサイトを50サイト運営している。それぞれ別のIPアドレスを割り当てる方が順位を上げやすいか?

A:仮にサイト間相互リンクの効果を認めたとしても、2014年4月現在、自分が運営する「数十程度のサイト」を相互リンクすることは Google によるガイドライン違反の指摘を受ける可能性があるため、実務上、(数十サイト以上を)互いにリンクするということはない。ならば、1つ前の QA で触れたように「数サイト程度でのクロスリンクなら効果は無視できるレベル」なので、結論としてユニークなグローバルIPアドレスをサーバに割り当てることは不要。


ページタイトルを複数記述して、それぞれユニークな(順位を上げたいキーワードを入れつつ)ものを書くと、順位が上がりやすい

A:2000年以前では確かに順位が上がった。明白なスパム以外の何物でもないので、2014年現在は無効。


直帰率が高いサイトは検索順位が上がりにくい

A:全くのでたらめ、都市伝説。直帰率の高い低いで検索クエリとの関連性や満足度は評価できないからだ。ただ、直帰率という指標そのものは、1つのシグナルとして活用している可能性はある。


検索結果から来訪したユーザーが、ページの一番最後までスクロールして帰った場合、全部目を通してくれたから内容が充実していると判断され、検索順位に好影響である

A:都市伝説。1つ前の QA 同様に、スクロールされた/されない自体が検索順位に影響することはない。


検索結果におけるクリック率は、検索順位に影響する

A:クリック率の高低が直接検索順位に影響することはない。都市伝説。ただし、クリック率(=ユーザーの選択)情報そのものは活用している可能性がある。クリック率が高いから順位が上がる、クリック率が低いから順位が下がるといったことはない。


日本の Google (google.co.jp)でランキングを上げるには、.com より .jp の方が有利

A:でたらめ。関係ない。


日本の Google (google.co.jp)でランキングを上げるには、.jp より co.jp の方が有利

A:でたらめ。関係ない。.co.jp の方が取得ハードルが高いことを根拠としているようだが、Google が知ったことではない。


.edu や .ac.jp など教育機関系のドメインはそれだけで有利

A:昔から議論されている「特殊ドメイン優遇論」だが、少なくとも2014年4月現在は関係ない。教育機関のドメインだからといって全てが品質の良い情報を発信しているわけではない。たとえば日本の大学のサイトを見ると、一部の偽ブランド販売業者や金融業者によるスパムリンクが多数発見される(Google無効済)。

一般的に、教育機関は様々な理由により、全体的に品質の良いリンクを受けやすい性質があるため、見かけ上、教育系サイトは検索順位が優遇されているように見えるはず。


.gov や .go.jp など政府系ドメインは SEO に有利

A:関係ない。1つ前の QA・特殊ドメイン優遇論争に同じ。


.nuドメイン(ニュージーランド領ニウエ島のccTLD)はSEOで不利になるので避けた方が良い

A:2000年頃は、事実だった(はず・うろ覚え)。2014年4月現在、関係ない。

※ スパムが異常反乱していたなどの理由で、一時的に検索結果にほとんどヒットしなかった時代があったはず。


日本国内に設置されたサーバでサイトを開設した方が(日本語サイトの場合)、google.co.jp の検索順位は上がりやすい

A:都市伝説。サーバ設置場所は実質的に関係ない。アフリカのサーバに日本語サイト開設しても、日本国内のサーバに日本語サイト開設しても、Google は同じものとして扱う。


HTML5の方が Google 検索順位は優遇される

A:関係ない。マシンリーダブルか否かが重要であって、HTML5かどうかは関係ない。


JavaScript ファイルに入れた URL リンクは Google にクロールされない

A:JavaScript ファイル内に記述した URL も、クロールされる(全てではない)。


Google は CSS ファイルの内容は一切無視する

A:重複コンテンツやスパムリンクネットワークの判定に用いられている模様。記述パターンからアフィリエイト(仲間サイト)を発見可能だから。


ファイルの拡張子は .cgi や .php よりも .html が有利である

A:2003年時点では事実だったが、2014年4月現在は全く関係ない。


ファイルの拡張子が.do だと Google はインデックスしない

A:2002年時点では事実だったが、2014年4月現在は全く関係ない。


ファイルの拡張子は、.html よりも .htm の方が SEO に有利である

A:間違い。お好きな方を。


ディレクトリにリンクを張る時に、/example/index.html よりも /example/ と(ファイル名省略)した方が SEO に良い

A:間違い。お好きな方を。個人的には、SEOの運用管理の観点から、いずれかに統一することを勧める。私なら、後者(/で終わる)方を選択する。また、canonical もあわせて設定して正規化もする。


ページの一部を SSI などを活用して頻繁にランダム更新すると、Google から(更新性が高いページと判断されて)順位が上がる

A:2004年時点で真実、2014年4月現在は意味がない。


404 Not Found が多いサイトは検索順位が下がる

A:心配無用。長くサイトを運営していれば、様々な理由で Not Found ページは増えてしまうもの。ただ、よく参照されるページであれば、301リダイレクトする、別のページを案内するなどユーザーへの配慮を。


404 Not Found となる発リンクが多いサイトは検索順位が落ちる

A:心配無用。長くサイトを運営していれば、様々な理由で 404 Not Found ページへのリンクも増えてしまうもの。ただ、ユーザーのために、日頃からメンテナンスすることを勧める。


文法的に間違いが多い日本語文章を書くと、検索順位が下がる

A:都市伝説。

Google は国語の教師ではない。ただし、来訪者に配慮した文章を。


Yahoo!カテゴリに登録する意味はあるのか?(ビジネスエクスプレスは利用した方がよいか?

A:純粋に SEO の観点から言えば、ネットで話題になりにくい、そもそも自然リンクが得にくいサイトであれば登録するのも有り。

たとえば、サイト開設当初で、誰からもリンクを張ってもらう宛もないようなケースでは利用しても良いかもしれない。逆に、プレスリリースや記者発表会開くだけでメディアに取り上げてもらえるような立場であれば、不要。

要は、サイト初期の段階で確実に信頼のおけるリンクを得るためにはどうしたらいいのか?という悩みに対する1つの解に過ぎないので、他に当てがあるなら不要。

なお、Yahoo!カテゴリからのリンクが特別優遇されることはない。


プレスリリース配信サイトをたくさん使うことで、そのネットワークからの外部リンクを集められるから SEO 的にも良い

A:古い知識。2014年4月現在、プレスリリース配信サイトの多くは発リンクに nofollow を付与しているほか、(プレスリリースは普通、どのページに掲載されても同一のものが掲載されているはずだから)重複扱いとして掲載数分のリンク獲得にはならない。


DMOZ (Open Directory Project) に登録するだけで Google 順位が飛躍的に高くなる

A:2003年時点では真実、2014年4月時点では無駄な知識。


ニュースメディアにSEO用のテキスト広告枠を用意してもらうよう交渉することは有効な外部リンク施策か?

A:2005~2010年に流行した手法。Google の有料リンク取り締まりが厳しいので、2014年4月現在、あまり有効ではない。メディア側もリスクを背負いたくないだろう。


共有サーバよりも専用サーバを使った方が SEO に有利

A:リスク回避の観点から、2004年頃までは真実だったが、2014年4月現在は関係ない。


良いコンテンツを作ることさえ心がけていれば、SEOの知識なんてなくて良いのか

A:昔、家電量販店で店員に「この空気清浄機はマイナスイオンを常時発生させているので、健康になりますよ」と薦められた。当時筆者は、極めて不規則な生活をしていたのだが「この空気清浄機を買ってマイナスイオンを浴びたところで、不規則な生活を改めない限り、健康になるはずがない」という理由で、購入を見送った。

何を言いたいかというと、優れたコンテンツを継続的に発信していさえすればSEO という知識など不要というのは、少なくとも2014年4月時点では適切ではない、そんなに Google の技術は優れていないということだ。2025年になったら、状況は変わっている可能性がある。

残念ながら Google はそこまで賢くない。『良質なコンテンツを継続的に発信すること』は確かに重要であるが、同時にそれはマシンリーダブル(コンピュータが容易に解析可能)であったり、サイト構造や情報発信・公開状態が、(Google が評価対象として扱っている)オンラインでの評判や信頼といったデジタルアセットを蓄積するに相応しい状態になっていて初めて、意味がある。どんなに優れたコンテンツであってもインデックスされないコンテンツは検索されないし、言及や参照が蓄積されないサイトはいつまで経っても評価されることはない。

あと10年くらいしたら、状況は変わるかもしれない。しかし今日の Google は、まだまだコンテンツ作成者側による歩み寄り(=SEO)が必要である。無論、スパムな SEO 手法は不要である。


直前の QA のように、突然全く関係のないキーワード(上記の例でいうと空気清浄機)を入れておいても、ニュース検索結果の上位に表示することが可能だ

A:2008年時点では真実、2011年頃から無効になった。2014年4月現在も無効。

昔の Google ニュース検索はキーワード単位での分析が主だったため、よく検索されるキーワードを何らかの形でねじ込んでおけば、その全てのキーワードでニュース検索結果上位に表示することが可能だった。2014年4月現在、Google は前後の文脈からトピックに関連するか否かを判断しているため、この記事のように空気清浄機という言葉を含んでいても、キーワード「空気清浄機」でニュース検索上位に表示されることはない。


Google に批判的な記事は、検索上位に表示されにくい

A:都市伝説。Google は自社に対するネガポジ判断を自然検索に持ち込まない。


Google+ に投稿されたリンクも、自然検索順位の評価に用いされる(シグナルとして扱われる)

A:投稿された場所による。共有リンクを使った場合はその記事のリンクは評価対象となるが、投稿欄に入れたリンクは自動的に nofollow が加えられるため。


例えば「生命保険」というキーワードで順位を上げたいのであれば、アンカーテキストには基本的に「生命保険」あるいは「保険」という単語は含めておくべきである。これは現在でも有効な戦術か?

A:いいえ。それは過去の古い知識。

確かに「生命保険」といったキーワードを含むアンカーテキストはあって良いし、ある程度は必要。ただし、あまり意識しないレベルで考えることが望ましい。つまりさじ加減の問題ともいえるが、「保険というキーワードが含まれていなくても、十二分にSEOに効果的である」という認識をして欲しい。

これは現在の Google は単純にアンカーテキストの文字列とリンク先ページを結びつけるだけでなく、現在に至るまでにどのような種類の言葉で言及されてきたのか、その過程そのものも評価項目になっていることが背景にある。

本当に優れたサイトというのは様々な文脈・機会で、様々な言葉で言及されることの方が多い。だから、特定のキーワードばかりが入ったリンクよりも、ブランド、商品名、etc.. 多種多様なリンクが、時間経過と共に増えてきているサイトが獲得したリンクの方が信頼性が高いと判断することもできる。たとえば楽天市場は、「楽天」「楽天市場」といったブランドキーワードで引用・参照される機会も多いだろう。ブランドで引用・参照されるということは、そのサイトの評判性を判断する上で重要な手がかりである。

こうした事情から、重要だと言うことは理解しつつも、あまりアンカーテキストの言葉にこだわりすぎない方が良い。一番ダメなのは、保険に関連する言葉をすべてのアンカーテキストに含ませようとする行為そのものである。


例えば競合サイトが外部リンクを1,000本保有しているとする。この場合、私が1,001本以上のリンクを獲得すれば理論上は検索順位で上回ることができるのか?

A:できない。

Google は単純に「現在の被リンク数」の数を比較して評価を決めているわけではない。過去から現在に至るまでの活動過程や実績、つまり「ヒストリーデータ」も参照する。

たとえば「最近n日間におけるリンク成長速度」といった具合に、ある限定した期間におけるサイトの成長も1つの評価要素になる。つまり、(a) 緩やかにページ数が増加し、それに伴い自然リンクも増えているサイトと、(b) 1年前からまるっきり更新もされていなければ自然なリンクもほとんど増加していない(最近誰も言及していない)サイトがあったとして、どちらの方をより優れたサイトと評価すべきだろうか。これはサイトの内容や需要によって異なるであろう。

例えば、4月29日現在、悪い意味で話題になっている「美味しんぼ」関連の話題。この話題については、次々と関連する新規ウェブページが生まれ、様々な言及・参照が行われているだろう。新たなリンクが次々と発生している。この話題に関連するウェブページを公開した時、重要なのは(情報鮮度はさておき)リンクが瞬間的にどれだけ集まっているのか、それ自体も重要な指標となる。

一方、「日本のお城大図鑑」というウェブサイトを本日(29日)立ち上げたとしよう。お城の話題について、昨日今日で瞬間的にリンクによる参照・言及されるような話題はあっただろうか?テレビを見てもせいぜい弘前城の桜まつりくらいの話題しかない。こうした状況においては、昨日今日のリンクの成長速度よりも、サイトの年齢や過去に張られてきたリンクの総数とその増減の歴史の方が順位決定の重要なシグナルとして用いられることだろう。

このように、現在の Google はサイトの本当の価値・評判を計算するために、非常に高度で複雑な処理をアルゴリズムで自動的に行っている。小手先の外部リンク施策をこねくり回すよりも正攻法でいった方が良いと言われるゆえんでもある。

少し話がそれてしまったが、「外部リンクは依然として重要である」ことに違いはない。そこは間違いないのだが、単純なリンクの本数でもって検索順位は決定するわけではない。些細なところは気にしないという姿勢も大切。


Yahoo!検索結果には NAVERまとめの結果枠がある。自分で、あるいは代理店に依頼して自社サイトを暗に宣伝するまとめページを作成してもらうことで、サイトへの来訪者増を期待できるか?

A:某大手広告会社等が提案している手法だが、単なるスパムなのでお勧めしない。


Yahoo!検索の通称「虫めがね」(キーワード入力補助機能)に自社サイトへ誘導するキーワードを表示させたい

A:一部業者が提供しているサービスだが、単なるスパムなのでお勧めしない(参考ヤフー、「虫眼鏡SEO」業者に制裁措置、インデックスから削除


Google!検索のオートコンプリート(旧名称 Googleサジェスト)に自社サイトへ誘導するキーワードを表示させたい

A:これまたスパム。


無料ブログからのリンクをほとんど評価しない

A:でたらめ、勘違い。

無料ブログで展開されているコンテンツやリンクは全て評価に値しないものという前提は成立するだろうか。世界中には WordPress や Blogger などの無料ブログを用いて、優れた記事を書いている人もいる。アメブロのブログだから全てが悪いわけではなかろう。つまり、検索エンジンの開発者側にとって、「無料ブログ」から発信される全てのリンクを評価しないのはむしろ非合理的だろう。

なお、無料ブログの体裁をとっていながら実質的にほぼ全てがスパムの巣窟となっているサイトも確かにあり、場合によってはそのサイト自体がガイドライン違反と判断されることもあるようだが、あくまで当該サイト自体の問題であって、「無料ブログ」などといったカテゴリの括りではない。


首相官邸ホームページ(www.kantei.go.jp)に100万本ほどスパムリンクを張ったら、検索順位を落とすことが可能なのか?

A:無理。オンラインで一定以上の信頼や評判を確立済みのサイトを、悪意ある第三者がスパム攻撃で検索順位を落とすのは、まず不可能。

どんなに優れたサイトでも、いくらかは何らかの理由により不適切なリンクが張られているものであり、Google は少しくらいおかしなリンクがあるなら、自動的に無視するなどの対処をしている。一度に100万本張っても無視されるだろうし、コツコツやったら何年かかるかわからないし、その間に首相官邸ホームページなら勝手に自然リンクも増えていくことも考慮すると、成功率は限りなくゼロに近い。

パナソニックや ANA、東京大学、WHO などのサイトも同様、スパムリンク攻撃しようとしても無駄。


友人が昨日、新規にホームページを立ち上げた。彼が大嫌いなので嫌がらせに大量のスパムリンクを張りたい。Google は彼のサイトをスパムと判断するのか?

A:このタイミングと攻撃規模によっては成功してしまう可能性あり。Negative SEO が成立してしまうのはこのパターン。2006~2008年に某業者が(結果的に、意図せずして)こうした行為を行っていた。真似をしてほしくないので詳細説明は控えさせて頂く。対処法としては、リンクの否認を。


全国展開している家電量販店の SEO を担当しているが、各地店舗ごとのサイトはサブドメインで区切るのとディレクトリで区切るのは、どちらが良いのか?

A:(SEO観点で)2003年時点であればサブドメインだったが、2014年4月時点では、推奨できない。

一般論として『薄っぺらなコンテンツの独自ドメイン/サブドメイン分散はさせない』という原則に従ってほしい。ここでいう「薄っぺら」とは、情報量が少ない、各サイト共通のテンプレートにほんの少しの独自情報しか掲載しないという意味だ。

たとえば本件の家電量販店チェーンの場合、一般的に各店舗ごとに掲載される情報は「店舗名」「住所」「電話番号」「セールス情報」「営業時間」といった具合に、本部が定めた基本的なテンプレートにあわせてちょっとした情報を記述した、せいぜい店舗ごとに1~3ページ程度の情報しか用意されないのではないだろうか。その上で、オンラインショッピングのコマースサイトが存在するというのが一般的であるが(ビックカメラやソフマップ、ヨドバシカメラのコマースサイトを参考に見てほしい)、その程度のものであれば、各店舗ごとにディレクトリを用意した方が良い。少なくとも SEO 観点から、これを分散させた方が良いと主張できる合理的理由は見当たらない。

別の QA でも触れているが、何か特別な会社事情があるのであれば、分けても問題はない。本件のようなケースでは、せいぜい「[店舗名][地域クエリ]」で検索にヒットすること程度が SEO の要件であろうし、そのレベルの期待であればサブドメインで区切っても問題はない。各店舗間でリンクを張る時には、過剰になり過ぎないような配慮を。


都道府県別の観光総合ポータルサイトを構築する予定だ。47都道府県別にサブドメインで区切る、または独自ドメイン(合計47個)を取得して開設するのと、SEO にはどちらが効果的か?

A:(SEO観点で)2003年時点であればどちらも効果的だったが、2014年4月時点では、推奨できない。

今日の Google(≒サイトの評判性や信頼性、コンテンツの品質を推し量ろうというアプローチ)では、1つのサイト(≒1つのドメイン)上でコンテンツを充実させた方が有利だから。別 QA でも述べているが、サイトのヒストリーデータが重要なので、事業戦略上の事情がないのであれば、1サイトで完結させてしまった方が良い。47都道府県のコンテンツはディレクトリで区切って良い。

今後もこのトレンドは変わらない。少なくとも1ドメインで展開することで何らかの(分散化させた運用よりも)取り返しがつかないレベルの不利益を被る可能性は極めて低い。だから会社として何か特別な事情がないのであれば、集約を薦める。


www.example.com にアクセスしてきた端末の過去訪問履歴(Cookie)に基づいて、コンテンツを動的に切り替えている。この方法は、クローキングスパムと判断されないのか?

A:心配無用。

googlebot はクッキーがない(≒過去の訪問履歴がない)ユーザーと同様の扱いをすれば良い。ダメなのは、googlebot にだけ特別なコンテンツを提示しようとする行為である。


www.example.com にアクセスしてきた端末のIPアドレスを参照して、日本語版(ディレクトリ /ja/ へ)や英語版(同/en/)、中国語版(同/ch/)へ転送したい。このような方法は、クローキングスパムと判断される恐れはないのか?

A:心配無用。全くない。

合理的な理由に基づいて振り分けを行っている限り、問題にはならない。本件の場合、ユーザーのアクセス元を判断して適切な言語を表示しようとする試みなので、問題にならない。

技術的要件で大切なことは、(1) www.example.com/ja/ や www.example.com/ch/ など、各言語サイトの URL指定した時に直接アクセスできるようにしておくこと。googlebot(クローラ)は IPアドレスが米国になるので、各言語版でも IPアドレスによる自動振り分けを行うと、米国(英語)版以外をクロールできなくなってしまう。

また、rel=alternate hreflang=xの設定も行うこと。多言語サイト運営では必須。


マークアップの書き出し(html)の前にキーワードを書きこんでおくと、順位が簡単に上げられる

A:1998年前後の infoseek (現楽天infoseek)や Fresheye、hole-in-one などでは事実、2014年4月現在は単なるスパムか書き間違い扱い。


日本語キーワードをアンカーテキストとしたリンクを張ると仮定した時、中国語サイトからのリンクと、フランス語サイトからのリンクはどちらが外部リンクとして効果的か?

A:変わらない


日本語キーワードをアンカーテキストとしたリンクを張ると仮定した時、日本語サイトからのリンクと、フランス語サイトからのリンクはどちらが外部リンクとして効果的か?

A:理論上は前者、日本語サイトのはず。これはエリア言語判定(Regional Relevancy)の観点から。実務上、気にする問題ではない。


キーワード密度は、3.5%がベストの値である

A:全くのでたらめ、都市伝説。某協会系の方々がこうした「数字」が大好きであるが、SEO にベストな数値など存在しない。

ちなみに1998年時点では真実だった。


重要なキーワードは、1ページあたり10個含める、最大20個以内に抑える

A:全くのでたらめ。何個以上あると順位が上がるとか、何個以上あるとスパムになるといった値は存在しない。


重要なキーワードを繰り返す時は、3回まで

A:どうでもいい。まずキーワードを詰め込もうというその発想を捨てよ。


外部リンクを調べてみたら、ある日を境に so.la というドメインから100万本以上のリンクを張られた。検索順位が低下するリスクはあるか?

A:心配無用。気になって夜も眠れないのであれば、リンクの否認を行えばよい。


サイト更新を3カ月怠ると、サイトの信頼性評価は少し落ちるので順位もちょっと落ちる

A:事実。どの程度落ちているのか不明だが、順位は(少しだけ)上がりにくくなる。元に戻すまでに3~4週間必要。


テキストだけのページよりも、適当なイラストを入れたページの方が、(他の条件が同一であれば)後者の方が順位は上がりやすい

A:Google の検索順位でいえば、あまり差はない。ソーシャルメディアにおける情報の伝播・拡散性でいえば、何か入っている方がお得。


ドメインは ttt.example.com よりも www.example.com の方が検索順位が上がりやすい

A:"www" の部分はどんな文字列であっても順位に関係はない。


ドメインは www.example.com よりも example.com の方が検索順位が有利

A:関係ない。


ロシアのドメイン(.ru)など、東欧諸国の一部のドメインは、SEO に不利に働くことがある

A:2000年時点では、おおよそその認識で正しかった。2014年4月現在は間違い。

※ 昔は ドメイン運用管理がいい加減な NIC がちらほらあった為


スマホ版サイトを別ドメインで構築する時は、.mobi ドメインを利用すると直ぐに順位が上がる

A:関係ない。Google は特定の gTLD を優遇することはない。


ドメイン文字列の長さと検索順位は関係がある

A:全く関係ない。


https(SSL暗号化)のページは、http と比べてインデックスされにくい

A:昔は Google が適切に処理できなかったためインデックス回りのトラブルがあったことは事実だが、2014年4月現在は特に問題なし。


body 直下に h1 タグを入れて重要なキーワードを入れることは、SEO の基本である

A:2005年頃までは事実、現在はどうでも良い。

※ 一般論として、ページにとって最も重要な事柄は、最初の方で言及した方が良い


ディレクトリ階層(深さ)は浅い方が SEO 的に有利

A:2004年前後までは真実、現在はあまり関係ない。昔は Google クローラ性能がそれほど良いわけではなかったので、いろいろな制約があったことが背景にある。


文字コードは Shift-JIS が SEO 的にベストである

A:都市伝説。文字コードは関連性を評価する指標として用いる合理的理由がない。数学の学力を図るのに50メートル走のタイムで判断しないのと一緒。


グローバルナビゲーションをページの上下の2か所に入れたい。SEO 的に問題はあるのか?

A: ※ 上下に同一のグローバルナビが設置されるという前提で回答する

SEO に関係ない。皆さんはサイトの構造及びデザインとして「グローバルナビゲーション」と定義しているかもしれないが、Google にとってそれは「サイト全体に共通して設置されているリンクのブロックである」に過ぎないからだ。サイトの要件としてグローバルナビを上下2か所に入れることを是とするならば、入れると良い。SEO の観点から考える必要は特にない。


パンくずリストをページあたり2つ入れても SEO に問題はないのか?

A: SEO の問題ですらない。デザインやユーザビリティのお話なので、必要ならば入れれば良い。ユーザーにとって意味があるならば、入れると良い。

パンくずリストやフッターリンク、ヘッダーリンクといったものは、サイトのデザインとして古くから存在するものであり、「そういうものがある」という世界を前提に検索エンジンは開発されている。『検索エンジンは、現実世界から理論(≒アルゴリズム)を考えるのであって、理論ありきで現実世界に押し付けているわけではない』ということを理解して欲しい。Google は現実世界で起きていることを否定したいのではない。

パンくずリストをページあたり3つ入れても SEO に問題はないのか?

A: 10個でも20個でも、それがユーザーの利益になるのであれば入れればよい。数そのものは SEO と全く関係のないお話。


フッターリンクにはいくつのリンクを入れることが SEO 的に望ましいのか?

A:質問の意図は「いくつまでのリンクであれば Google が評価できる許容範囲であるのか?」という前提で回答すると、2014年4月現在は一般論として SEO 観点の効果はあまり期待できないので、純粋にユーザーにとって便利だと思われる形式を採用することを薦める。


この記事のように、1ページに大量の文章を入れることは、検索順位に有利に働く

A:関係ない。文字数の多さと検索順位は直接的に関係ない。短くても順位が上がるページもあるし、長くても順位が上がらいページもある。


Googleは、アドワーズ広告を利用させるために検索アルゴリズムを変更して順位を落としている

A:誰かさん並みの被害妄想。

Google はここ10年で検索技術を高度に発展させてきたとはいえ、まだまだ解決すべき課題は山積み。だから、より優れた検索サービスを提供するためにアルゴリズムを改良し、ユーザーの検索意図をくんだ、優れて有益なウェブサイトを提示できるようにしている。その過程で、リンクだけ集めた見せかけだけのサイトの検索順位が相対的に落ちていくのはやむを得ないだろう。


Google は SEO という手法が嫌い

A:都市伝説。Google は検索順位の作為的な操作を行うスパム行為(ブラックハットSEO)は嫌っているが、検索エコシステムを助けるためのサイト作りには賛成している。

参考:Google は SEO についてどう考えているか?Google Matt Cutts「SEOに未来はある」「SEO終了のお知らせ」という人はSEOの本質を理解していないSEO:なぜGoogleはSEOのアドバイスをするのか?などを参照のこと。別の QA でも触れたが、Google はどんな文章でも人間の脳と100%同様の処理ができるわけではない。コンピュータが理解・解釈しやすいための情報の書き方、その情報の格納や展開の仕方は必要。検索エンジンとの親和性を意識する = SEO。


超大手サイトであれば、スパム的行為もやり放題である

A:間違い。過去にいくつもの名の通った企業もガイドライン違反の指摘を受けている。オーソリティ(権威性)とみなされているサイトであっても、Google のガイドラインに違反していれば、しかるべき措置が講じられる。


SEO(会社)はいつ頃滅亡することが予想されるか?

SEO はウェブサイトと検索エンジンとの親和性を高めるためのサイト構築技術。人間と機械(=Google)の両者に配慮した、解析・理解しやすいサイト作りをすることが SEO である。検索エンジンが私たち人間の頭脳と同様のレベルでコンテンツの理解ができるようになった時が、SEO が不要になる時といえるが、何十年先だろうか。あわせて『「SEO終了のお知らせ」という人はSEOの本質を理解していない』をお読み頂きたい。


他のサイトへの発リンクは置かないほうが PageRank を内部保持できるので検索順位が上がる

A:全くの勘違い、でたらめ。「内部保持」云々の箇所は注釈で説明する通り、意味不明な理屈。

本当に優れて品質の良いページは、同じく有益で役立つページにもリンクするものである。優れた論文は、同じく優れた論文を引用しているものだ。

ただ、検索順位にどれだけ関係しているのかは不明。順位との関係を検証する術がないためだ。サイトの信頼性や評判性、トピックを推し量るシグナルとして理論上は利用できるため、何らかの影響があってもおかしなことではない。

※ 質問文にある「 PageRank を内部保持」について簡単に解説しておく。この話の根幹をなす部分が既に時代遅れであるため、更なる誤解を招かないためにも詳細は控えさせて頂く。概要は次の通り。2000年頃に PageRank 理論をわかりやすく解説した PDF ファイルを公開した人がいるのだが、その人が PageRank 理論を誤って解釈して「リンク元ページからリンク先ページへ PageRank が渡される(移転される)」と説明してしまったことが、元ネタのようだ(当時の PageRank 理論に基づいて説明すると、PageRank の点数そのものは渡らないという解釈が正解なので、内部保持云々という話が全くの的外れである)。


マットカッツ氏の発言は、どのくらい信用して良いのか?

ブラック辻さん > マットカッツ > ホワイト辻さん。

つまり、参考にして良いが、必ずしも全てのアドバイスが信頼できるわけではない。何度か指摘しているが、「技術的な是非と、ビジネス的な是非は別である」。


最新の SEO は結局どこで学べばよいのか

2014年5月にSEOの本を発売しますので、是非ご購入ください(間もなくアナウンス予定)。現在、最後の校正を行っています。[UPDATE] 発売されました!ネットショップSEO 2014です。





記事カテゴリ:SEO(検索エンジン最適化)


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