SEO担当者は面白い検索結果を見たら「なぜ?」を考えるクセをつけよう

「このキーワードで検索すると、なぜ、この検索結果が表示されるの?」 これから SEO のことを勉強するんですよろしくおねがいします!という方によくお勧めするのが「いろいろなキーワードで検索して、検索結果を見て、興味もってね」という話です。


公開日時:2014年10月31日 10:04

ツールに依存しすぎて検索結果を見ることを忘れていませんか?

最近は検索順位も外部リンク情報も全て専用のサードパーティーのツールを用いるとワンクリックで取得できるため、「その調査対象の検索結果をよく見ていない」方がきっといるに違いありません。でも、SEO の仕事をするのであれば、できる限り検索結果を自分の目で直で見るべきです。ランキングデータには表れない、「何これ?」的なウェブページが混ざることはよくある出来事であり、そうしたおかしなデータから、検索技術に関する考察が出来るからです。

ただし、検索結果を見るなら「転職」「クレジットカード」「青汁」といった定番的キーワードを見るよりも、ちょっとおかしなキーワードで検索結果を見るクセをつけると、意外と仕事に生かせる場面があります。今回はその、「おかしな検索結果を見つけること」と「それを探すクセをつけること」の重要性について述べます。


役に立たないようで、役に立つ情報

私が定期的にチェックしている数少ない日本語の検索関連のサイトは「バカに毛が生えたブログ」です。しょうもない(※ 褒め言葉です!褒め言葉!)ネタを毎週集めているように見えますが、「SEOスキルが全然上がらなそう」に見えて、実はスキル向上に役立つかもしれない、様々な示唆に富んだ情報を含んでいると思います。

バカに毛が生えたブログ
http://www.baka-ke.com/

例えば本日(2014年10月31日)に公開された『祝100回目!読んでもSEOスキルが全然上がらなそうな検索ニュースまとめ(10/25~10/31)』で紹介されている『監督』と『カントク』の違いなど良い例でしょう。面白いね!で終わらせるのではなくて、そうか、Google はハミングバードをはじめ様々な自然言語解析技術を利用しているのに、漢字とカタカナは違う解釈なんだ、と気づくと、じゃぁ他のキーワードではどうなるんだろう、こんな具合に興味を広げていくのです。


「楽天」と「ラクテン」

そこで今度は「楽天」と「ラクテン」をそれぞれ画像検索すると(検索してみて下さい)、確かに全然違いますね。ひらがな「らくてん」で検索すると、また異なる結果になります。しかし「ラクテンイチバ」と検索すると、あの楽天市場になる。すると、「ラクテン」と「ラクテンイチバ」は別の言葉として認識されているが、「ラクテンイチバ」と「楽天市場」は(ほぼ)同じように認識されていることもわかります。


「台風」と「タイフウ」

続けて「台風」と「タイフウ」で検索すると、やっぱり全然違う画像検索結果になることがわかります。こうして検索をしていくと、日本では人気アニメやマンガが検索結果に(悪?)影響を与えていることが見えてきます。歴史上の人物でアニメの人物が混ぜられると、本当にそのことについて検索したい中高生が困っている可能性がありますし、Google はこの検索の課題をどう解決するんだろう、自分がその仕事を任されたらどういうアプローチを取るだろうかを考えてみると、検索会社の理屈や事情も少し理解できるようになるかもしれません。

上級者はさらに、Bing画像検索で「タイフウ」と検索してみましょう。これまた Google と違いますね!Bing をベースに考えると、Google はページ(画像)のどこの情報を使って判断しているのかもちょっと見えてきます。


「バカ 毛」「バカに毛」「バカ 毛が」「バカに毛が」と「バカに怪我」

「バカ 毛」と「バカに毛」、「バカ 毛が」のウェブ検索結果の比較も興味深いでしょう。私は当該ブログにアクセスする時に Google あるいは Yahoo!から検索していくのですが、正式名称を入れるのが面倒くさかったので「バカ 毛」と試しましたが出ませんでした。では「バカに毛」と検索すると出てくる。でも「バカ 毛が」は出てこない。「バカに毛が」で出て「バカに怪我」で出てこないのは、まだ「バカに毛が生えたブログ」という存在は日本全国レベルではメジャーではない証拠なのでしょう。Yahoo! JAPANトップページに広告掲載して、その後の検索結果変化を検証する実験をしてみたいところです。

こうした検索ワードの違いから、Google が「てにをは」をどう扱うのか、フレーズをどのように解釈しているのか、類義語や同義語を判定する基準値は何なのかといったことの背景、仮説を自分で考えてみると勉強になるはずです。


面白い検索結果を探すクセは、将来的にSEOの仕事に役立つかもしれない

仮に「明日から1日1つは面白検索結果を見つけて考えてみよう」と日課を作ったところで、何で検索したらおかしな検索結果が得られるか、そのキーワードを考えるのは意外と難しいものです。でも、バカに毛が生えたブログさんの記事を見て、そこから発想を広げていけば、いろいろな発見もあります。その得られた検索結果になってしまう背景 -- なぜ Google はその結果を私たちに突きつけてくるのか -- を探っていくと、Google の検索技術の一部が垣間見えてくることでしょう。毎日こうした一見無駄なことも日々積み重ねていけば、SEO の仕事をしていてぶつかった課題を瞬殺で片付けてくれるような、貴重な知見となって皆さんの役に立つ日が来るかもしれません。来ないかもしれません。

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本文で書いた通り、私は日本語のSEO系の記事はほぼ読まないのですが、その中において明確に「定期的にチェックすること」と決めているほぼ唯一のサイトが『バカに毛が生えたブログ』なのです(それ以外を挙げるならhinishiso.laというサイトのソースコードくらい)。100回記念ということですし、いまSEOを勉強している方は、あの検索結果情報の意味を理解して活用することで、素敵なSEO担当者を目指して欲しいと思います。

※ 本記事作成について「バカに毛が生えたブログ」さんから金銭等一切の利益供与は受けていません





記事カテゴリ:SEO(検索エンジン最適化), サーチニュース 2014
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