検索エンジンにキーワードや説明文、ページの特質に関する情報をクローラーに渡すための情報セット、メタタグ(META-Tag) 。METAタグの種類の紹介とともに、SEO対策上必要なものは何かについて解説をします。
METAタグの種類と記述例
Yahoo!JAPAN や ODP (DMOZ) のような人間の手によって構築されるディレクトリー型検索エンジンと異なり、ロボット型検索エンジンでは検索結果に表示される説明文やタイトル、キーワードはデータ収集ロボットが自動作成します。
しかし、META タグを設定しておくことにより、検索結果に表示される説明文や検索ヒット対象キーワードを設定することが可能です。
ただし、META タグに記述されたキーワードや紹介文に依存してデータベースを構築するとコンテンツに関係のないキーワードをMETAタグに入れるスパマーの横行により検索結果情報の精度が低下し検索サービスの質が落ちる、という理由から、METAタグ内の記述を無視する検索エンジンが多くなりました。2003年9月1日時点でキーワード/説明文両方のMETAタグを読みとってくれるロボット型検索エンジンは goo 及び infoseek のみです※(中には説明文を参考程度に利用してくれるところもないことはない)。
METAタグについて重要度の高い順に1つ1つ紹介していきます。各ブランク内に記述例をあげています。そのままコピー&ペーストできるようにしてありますのでご自由にご利用下さい。
なお、このページは METAタグの種類や記述例を説明する目的で公開しています。SEO - 検索エンジン対策の観点から必要な META タグは description と keywords のみです。その他の METAタグは「全く必要ありません」。記述してもランキングには間接的に悪影響はあっても好影響はありません。
また、クローラーへの巡回指示に関するMETAタグも全ページのインデックス及びリンク巡回を許可するのであれば記述する必要はありません。記述なき場合はクローラーは自動的に全ページの登録及びリンク巡回を行うからです。もし特定のページのインデックス登録を拒否したい、あるいはリンクを辿って欲しくない場合にのみMETAタグを記述しましょう。
- METAタグ - METAタグ - 紹介文の記述(description)
- METAタグ - キーワードの記述(keywords)
- METAタグ - ロボットに巡回許可を与える
- METAタグ - 著作権の表示
- METAタグ - 自社名の表示
- METAタグ - ウェブページ作成ソフトウェアの表示
- METAタグ - ウェブページのサービス提供対象
- METAタグ - ウェブページの地理的な対象エリアの指定
- METAタグ - ウェブページのジャンル指定
- METAタグ - 検索ロボットに後日再巡回させる
- METAタグ - METAタグの適用対象範囲指定
- METAタグ - 作成日を伝える
- METAタグ - ウェブページ内容の期限切れを伝える
- METAタグ - ウェブページの使用言語
- METAタグ - 閲覧対象年齢層の指定
- 紹介文の記述(description)
上のように記述します。日本語で説明文とあるところに自分のサイトの紹介文を入れます。全角80文字程度で記述するとだいたい検索結果ページに途中で切れることなく表示されます。検索サービスの利用者は、ここの記述を見てクリックしようかどうか決めるので、自社サイトを説明する、簡潔かつ魅力的な広告コピーを入れましょう!
間違っても上位表示対策のためにキーワードだけを並べるのはやめましょう。どんなに上位に表示されていても、キーワードが並べられているだけではクリックしてもらえなくなる可能性があります[詳細は「上位表示の落とし穴・・・魅力的な広告コピーを忘れずに!」を参照]。
- キーワードの記述(keywords)
キーワードを記述します。各キーワードは半角カンマ","で区切ります。ここに記述するキーワードは必ずそのページの<body></body>タグ内で実際に利用されているキーワードを記述します。それ以外のキーワードを書いても無視される、または違法行為と見なされる場合もあるので注意。
- ロボットに巡回許可を与える
ロボットがウェブサイトを訪れた際にそのページ及びリンク先のページをデータベースに取り込むことを許可する設定です。
次のように記載する事もできます。
ロボットに取り込んでほしくないページには以下のように記述します。この記述により、このページとこのページのリンク先を読みにいかなくなります。
対象ページの登録はしたいがページ内にあるリンクを巡回させたくない場合は次のように記述します。
対象ページの登録はしないがページ内にあるリンクは巡回させてもいい場合は次のように記述します。
- 著作権の表示
これを記述しても検索ロボットがどうということはありませんが、上位に表示されているウェブページのMETAタグを盗もうとしている人たちを牽制する意味で使用したい方はどうぞ。
- 会社名の表示
自分の会社名やサイトを記述します。
- ウェブページ作成ソフトウェアの表示
自分がウェブページ作成に使用したソフト名などを記述します。IBMホームページビルダーなど勝手にこのタグを挿入するものもあります。別にわざわざ入れる必要がありません。誰があなたのウェブページに使用されたソフトを知りたがるのでしょうか?
- ウェブページのサービス提供対象
これは、あなたがウェブサイトで扱っている商品やサービスについて、提供する対象範囲をを記述します。上記の例では世界中の国々に対して提供する、という意味になります。日本国内であれば worldwide のところを Japan と置き換えます。
- ウェブページの地理的な対象エリアの指定
ウェブページが対象とする地理的なエリア範囲を指定します。上記の例でいえば日本が対象です。アジアが対象であれば"Asia"と記述します。
- ウェブページのジャンル指定
ウェブページが属するカテゴリ指定です。business, computers, entertainment, internet, miscellaneous,
personal などと記述します。
- 検索ロボットに後日再巡回させる
ロボットが訪れた際に後日再度訪問してくれと命令したい場合に記述します。上記の例では20日後に再巡回しなさいという命令を与えています。別に記述しなくてよいです。むしろ、再巡回してほしいときは自分で登録申請をする方が確実。
- METAタグの適用対象範囲指定
他のMETAタグが外部に対して指定されているのか、内部に対して指定されているのかを表します。通常トップページや主なページに対して"Global"を割り当て、その他のページには"Local"を割り当てます。検索エンジンに全てのウェブページをindexさせたければglobalで指定しても構いません。
- 作成日を伝える
ウェブページの作成日を教えます。2001年7月7日に作成されたのであれば、"July 7, 2001" と記述します。
- ウェブページ内容の期限切れを伝える
コンテンツの有効期限切れの日付を入力します。期限切れの場合検索ロボットはデータベースからの削除をします。2001年12月31日で切れるのであれば、"December
31, 2001"と記述します。
- ウェブページの使用言語
ウェブページで使用している言語を指定します。日本語であれば Japanese、英語であれば English と記述します。
- 閲覧対象年齢層の指定
ウェブページが対象とする利用者層を指定します。一般的には"general"と記述します。子どもが見てもよい内容であれば上記のように記述します。
注意事項:
検索エンジン対策の際に必要なMETAタグは、description と keywords のみです。このページは METAタグの種類と記述例を紹介する為に様々なMETAタグを掲載していますが、検索エンジン対策上必要なわけではありません。