SEMリサーチ

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ドメインマーケティングとサイトテーマ

企業のマーケティングにようやくドメインが使われるようになったよ、というお話。ついでに SEO とサイトテーマについてのコメントも入れました。

“汎用JPドメイン”が巷に溢れる理由 [ZDNet/JAPAN]

商品名、ブランド毎にドメイン取得することについては、Webドメインマーケティングがらみで最近注目が集まってきていますが、米国と比較してずいぶん遅れている部分でもありますね。米P&Gが自社商品やブランド毎に数千ものドメインを取得している事は有名ですが、半ば常識的に行われていたドメイン活用がようやく日本の企業にも理解できたといったところでしょうか。

なお、上記記事の中に、検索エンジンとの関連で次の記述がありますが、

また、“検索サイトとの相性”も見逃せない。「goodle」に代表される第3世代検索エンジンは、従来の検索エンジンのようにページ毎に含まれる特定キーワードの含有数を利用するのではなく、特定ドメイン下にある複数ページをまとめ、その中の「テーマ」を重視するという。逆に、ひとつのドメインの下に複数のテーマが混在する場合は、テーマの重要度が低くなる。つまり、深い階層を嫌う第3世代検索エンジンでは、ページを検索結果に表示できない可能性がある。

1行目は goodle ではなくて Google ですね(笑)。

テーマのお話ですが、これは理論的にこの通りなのですがあくまで理論であって、実際に Web 作成する時に全部テーマ別にドメイン取得してWebサイト開けばいいというわけではないのでご注意を。SEO の観点からだけでテーマ別にドメインを取得する、というのはやめた方がいいでしょう。本文中で後述されている通り、マーケティングの観点から自社のドメインをどういったポリシーで運用するかを考えるべし。

なぜなら、一言で「テーマの相違」と表現するものの質的情報において水平的な違いと垂直的な違いがあります。例えば「ビデオ」というテーマでも「DVDレコーダー」と「VHSデッキ」という水平的なテーマの相違と、「DVDレコーダーの買い方」「DVDレコーダーの活用法」といった垂直的なテーマの相違とがあるわけです。

つまり、テーマを決定するということは対象とする情報の範囲を決めなければいけないということ。SEM において効果的にドメインを活用するのであれば、何を基準としてテーマの範囲を定めるのか、ドメインで分ける/ディレクトリで分ける、それを決定する境界線も同時に決定しなければいけません。これをどう決めるか、というのは非常に難しい問題ですね。ドメインを分けるということは複数のWebサイトを管理することになりますし、それは負担がかかるものです。

ちなみにここ SEM-Research は1ドメインで全て管理しています。これは今この記事を読んでいる訪問者の皆さんに対して「検索エンジン情報ポータル」というコンセプトを与えたいからです。これを実行するには1ドメインで取り扱う方が優れているということ。またSEOの観点から言えば、取り扱っている情報は全て「検索エンジン」という上位概念に収まるものであり、ディレクトリーレベルでのテーマ分類で十分だと判断しているからです。最後にリアルマーケティングの観点から言えば、私の署名と一緒に入れる URL は1つあればよい、1つで十分だからです。

話を元に戻しましょう。引用部分最後に「深い階層を嫌う」とあります。「深い階層」が何を指すのか不明ですが、もしディレクトリーの深さのことを指しているのであれば、これは全く関係ありませんね。階層に係わらず、そのページに到達するまでのクリック回数が1〜3回になっていればクロールされます。

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