SEM とは検索エンジンマーケティングの略称です。検索エンジンマーケティングは英語で Search Engine Marketing ですが、その3つの単語の頭文字をとって SEM と呼びます。
SEM は Google や Yahoo! といった検索サイトを巨大な広告媒体と捉え、それを通じて顧客に商品やサービス購入の誘発を働きかける活動行為全般を指します。SEM の具体的な活動として、アルゴリズム検索に最適化を施す SEO、あらかじめ定められた広告枠内に出稿する有料リスティング、アルゴリズム検索への登録を保証する PFI などが挙げられます。SEM = SEO + 有料リスティング + PFI と表せます。
いずれの SEM活動も、ユーザーが検索しているキーワードに応じて企業サイトへのリンクを表示します。この”キーワードに応じてリンクを表示する”という特性が、他のオンライン広告媒体と比較して SEM が非常に優れたマーケティング手法であることの理由を支えています。
検索エンジンを利用するユーザーは情報に対するニーズが存在し、それを満たすために検索を行います。ユーザーが入力した検索キーワードは探している情報を見つけるための情報であり、従ってキーワードはユーザーニーズを具現化したものです。つまり、キーワードには必ず何らかの検索者の意図やニーズが含まれており、そのニーズをくみ取って適切なリンクを検索結果に表示することにより、顧客の誘導が可能になります。
例えば「ソニー デジタルカメラ」という検索キーワードで検索するユーザーはきっと、ソニー製のデジタルカメラに関する情報を探していると推定できます。ここでソニー製のデジカメを扱うオンライン小売業者へのリンクを提示すればユーザーが喜んでクリックする可能性は高いでしょう。
このような興味関心が最大限に高まり情報探索を行っている最中にそれに応じた適切な情報・リンクを提示できることが SEM を支えています。
以上のような特性があることから、SEM は他のオンライン広告媒体と比較して費用対効果が高い、コンバージョン率が高いという特性を持っています。また検索エンジンの上位表示を維持することによるブランディング効果なども期待できます。