Google が同社のキーワードターゲティング広告のリーチ拡大のために、電子メール広告のサービスを開発している。同社に近い関係者が語ったと Reuters が伝えている。
Google は先日よりアドワーズ広告のメール掲載のテストを行っていたが(参照記事:Google、アドセンスの電子メール版をテスト中)、この広告事業を本格的に進めようとしているようです。
SearchEngineWatch.com の Danny Sullivan氏は
"I'm sure Google is getting more and more concerned about locking in users. It wouldn't surprise me if they did something very sophisticated with e-mail,"
とコメントしており、Google がメールを使って何かやろうとするのは別に驚くことではないとコメント。Yahoo! や MSN との検索市場における競争がヒートアップしている中、Google もあれこれ策を練っているわけです。
Google のスポークスマンはこの件に関して
Google has a number of projects in the works to test monetization in various scenarios. In fact, Google's AdSense contextual ads are already used in a number of e-mail newsletters.
というコメントをしています。AdSense はニュースレターで既に掲載しているよ、と話している通り、Google は既に米国のいくつかのメールにコンテンツターゲティング広告を掲載しています。
Google が開発しているメール広告は、メールを受け取ったユーザーがそのメールを開封した時にコンテンツにあった広告を配信するものです。「メールを開封した時」というのがポイント。
従来、メールに掲載する広告内容が決定されるのは、そのメールを配信する時でした。つまりあらかじめ広告を載せてメールを配信するわけです。その意味で広告の決定は「配信時」でした。これに対して Google はその時点を「開封時」に移すわけです。開封時であれば、ユーザーが実際にそのメールを開封した時点でもっとも新鮮でタイムリーな広告を表示できる、これが利点です。
Google Developing Ad Service for E-Mail -Sources
Google develops ad service for email [THE ECONOMIC TIMES]