検索市場分野で Google を追撃する米Microsoft ですが、ニュース検索においてGoogle News に対抗できる新技術を開発しています。
米Microsoft の上級研究員(senior researcher)、Eric Horvitz 氏とSusan Dumais氏が進めるプロジェクト『NewsJunkie』は、ニュース検索の利便性を向上させる可能性を秘めています。
NewsJunkieは既存のAI(人工知能)とIR(情報検索)技術を基盤としてユーザーが既に閲覧したニュースをトラッキング。そのデータを元に表示するニュースの再構成を行い、最も新しいニュースを上部に、既に見た情報や重複するニュースはページ下部か削除します。このシステムは、最新のニュースのみを表示できるという点でキーワードベースのニュースアラートよりも優れている、と両氏は語っています。
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私は Google News や TOPIX、MSN Newsbot など様々なニュース検索を使っていますので、この2人の上級研究員が語っている問題点がよく理解できます。どのニュースサイトも自分が関心あるキーワードを含んだニュースが配信されるたびにメールで連絡してくれる「ニュース通知」機能を搭載しているものの、見出しこそ多少異なれど、実はオリジナルソースは同じであるとか、既に見た記事が何度も配信されたりして実は使い勝手が悪かったりします。その点 NewsJunkie の試みのように過去の閲覧情報から新しいニュースのみをページをスクロールせずに閲覧できる範囲に表示してくれるなら確かに便利だと思います。
Using principles of artificial intelligence and information retrieval, NewsJunkie keeps track of what a reader has already seen. It reorganizes news stories to rank those with the most new information at the top and push those with repetitive information to the bottom, or filter them out entirely. [All the news that's fit for searching / Mercury News Seattle Bureau ]