ルックスマート・ジャパン株式会社は2005年6月1日、株式会社コトハコと提携し、携帯電話向けサイトの検索サービス「エージェント型ディレクトリ検索」と「サブページ検索ディレクトリ」のサービス提供開始を発表した。
「エージェント型ディレクトリ検索」の「エージェント」とは、セグメントされた利用者の世代や興味を代弁した代理人の役割を指す。一般にディレクトリ型検索は、幅広い利用者に対応できるよう網羅的に作られているが、そのために自分の探しているページになかなかたどり着けないという難点があった。「エージェント検索」の場合、検索を行う前に自分の世代、性別、興味、関心を代弁するエージェントを選択することで、表示されるカテゴリや検索結果がカスタマイズできるという。これによって利用者はトップページの全てのカテゴリから選ぶのではなく、自分用に絞り込まれたカテゴリや検索結果から目的のページを選ぶことができるため、検索の効率が大幅に向上する。ホームページを運営するメディアパートナーやインターネット広告を配信したい広告主のニーズに応じてカスタマイズすることも可能。
一方、 ディレクトリ型検索エンジンの高品質な紹介文やキーワードを保ちつつ、情報量の少なさを補完するために考案されたのが「サブページ検索ディレクトリ」。従来はクローラ技術によりウェブページを収集すると、不必要なページもインデックス化されて検索品質が低下するという問題があった。サブページ検索ディレクトリの場合、エディタが登録したサイトに限ってサブページをクローラで収集しているため、品質のばらつきが多い携帯電話向けサイトでも、一定の品質を保ちつつ情報量と網羅性を実現している。このディレクトリによって、利用者は目的のサブページにダイレクトに訪れることができるため、検索の効率も飛躍的に向上するという。
エージェント型ディレクトリ検索は、au、NTTドコモ、ボーダフォンのすべての携帯キャリア向けサイトに対応し、全携帯ユーザをターゲットに提供します。サービスの導入は、ルックスマート・ジャパンより提供される、検索ボックスのソースコードをサイトに貼るだけの簡単な操作で完了するため、特別な技術は不要。
今後ルックスマート・ジャパンは、60社以上の代理店や親会社のバリューコマースなどのチャネルを通した幅広い営業活動を行い、初年度約500社のクライアントと約30社のメディアパートナーの獲得を目指す。
なお、今回提携した株式会社コトハコは現役の筑波大学大学院生(図書館情報メディア研究科)を中心としたメンバーにより、情報検索分野の学術的成果を社会全般に応用していくことを理念として、つくば地域においてインキュベーション事業を展開するつくばテクノロジーシード(株)および独立系ベンチャーキャピタル大手の日本アジア投資(株)の協力のもと、2004年9月に設立された大学発ベンチャー企業。
ルックスマートジャパン