株式会社マクロミルは2007年3月26日、テレビCMや新聞などの広告媒体とネット検索の関係についての調査結果を発表した。「インターネット広告に対するユーザ行動調査」と題した今回の調査は、全国15才以上のマクロミルモニターを対象に実施。
まず、普段テレビや雑誌、新聞、ラジオなどの広告媒体から見聞きした「企業・商品・サービス」をインターネットで検索した経験を尋ねたところ、83%が「(1回以上の検索経験が)ある」と回答した。また、半数近くの43%は「何度もある」と回答しており、興味や関心事が生まれた時にネットで情報取得するという行動が定着していることがわかる。。男女別では、男性の検索経験率の方がやや高い傾向にあった。
また、企業や商品・サービスの検索経験が何度もある人は、1日あたりのネット利用時間も総じて高いことも明らかになった。1日のネット利用時間2時間未満のユーザで広告媒体をきっかけに検索したことがないユーザが21.9%いたのに対して、4時間以上利用しているユーザの未経験率はわずか7.5%。逆に「(検索したことが)何度もある」と回答したユーザを比較しても、2時間未満が38.3%、4時間以上が54.7%とネット利用時間が長いユーザの方が15ポイント以上も高い数値を示していた。
次に、企業・商品・サービスについてのネット検索経験があるユーザに、どんな種類の広告をきっかけに検索したことがあるか尋ねたところ「テレビCM」が79%と最も多く、次に「インターネット広告」66%、雑誌広告55%、新聞広告48%となった。最近はテレビCMでネット検索の誘導を行うものが増えており、テレビCMからのネット検索経験は非常に高い比率だ。
きっかけとなった広告の種類を年代別に比較すると、テレビCMは10代~40代が80%を超えているのに対し50~60代は60%弱と20ポイント近く低い。これは現在の10代~40代は、テレビを見ながらパソコンや携帯電話を操作するなど、平行して複数の作業をこなすユーザが増えていることが考えられる。
高齢者層で検索のきっかけとして多いのが新聞広告(75%)。10代~20代が32%、30~40代が50%だ。普段見聞きするさまざまな広告媒体の情報をきっかけに、検索している様子がうかがえる。