検索結果の中からクリックするサイトを選ぶ基準は「タイトル」だが無関係と判断するのは「説明文」、そんな結果がアイレップとクロスマーケティングが共同で実施したインターネットユーザの検索行動調査で明らかになった。
「インターネットユーザの検索行動調査」は2006年6月7日、全国 18歳以上のインターネット検索(パソコン経由の検索に限る)利用経験者500人を対象に実施。検索サイト利用時に一番最初にクリックするサイトを選ぶ基準については「説明文に知りたい情報がある」が57.2%、「検索結果の一番上に掲載されている」が30.8%、「知っている企業名や商品・サービス名などを重視する」が11.4%となっており、男女問わず説明文に掲載される文章を判断材料にしている傾向が伺える。
さらに検索結果の中からどのリンクをクリックするかを決める判断基準についても調査を実施。クリックするサイトを選ぶ際に重視する項目は「タイトル」「説明文」「URL」とタイトルが重視されているのに対し、クリックしないと判断する際に重視する項目は「説明文」「タイトル」「URL」と説明文が重視されている。SEOにおいては特に順位ばかりに注目がいきがちだがクリックスルーを向上させるためにタイトル及び説明文にユーザの検索意図に合致していることを表す文章が掲載されるように対策を施すことも必要であろう。
検索サービスの利用用途についても調査を実施。最もよく利用されているのはウェブ検索の98.2%だが、次いでローカル検索(地域情報検索)が37.6%、ニュース検索が31.8%、画像検索が26.8%となっており、比較的新しいローカル検索が既に3割以上のユーザに利用されていることが明らかとなった。この傾向は世代・性別・利用する検索エンジンに関係なく同様の傾向を示している。
ローカル検索の利用シーンについての質問では、「行ったことのない場所へプライベートで行くとき」(95.3%)、「勤務先や自宅近くの飲食店を探すとき」(55.7%)「勤務先や自宅の近くのショッピング施設を探すとき」(45.6%)など、地図としての利用が多く、ビジネスシーンよりもプライベートでの利用が多いようだ。
ブログ検索の利用状況についても質問した。ブログ検索の利用頻度について「使わない」が最多の84%で他の検索サービスに比べてブログ検索の普及率・認知度はまだ低いといえよう。
インターネットユーザの検索行動調査(ファイル:PDF)
http://www.sem-irep.jp/info/20060626.pdf
株式会社クロス・マーケティング
株式会社アイレップ