米DoubleClickのサーチマーケティング部門・Performicsは2006年11月20日、オンラインの消費者購買行動に関する調査結果を発表した。
同調査によると、米成人の58%はホリデーシーズンの間に商品調査をオンラインで行うと回答し、43%はその調査に基づいてオンラインまたはオフラインで購入する予定があるという。また、男性の33%はいつも、または大抵オンラインで商品調査を行うと回答したのに対して女性は同22%と、男性の方が商品購入前にオンラインで調査する傾向があるという。
さらに、商品購入前にオンラインで商品調査を行う消費者の10人に9人が調査したブランド購入に至ることが"いつも"または"時々"あると回答しており、オンライン調査後の消費者はブランドに敏感になる傾向が浮き彫りとなった。
オンラインでの商品調査と購買意志決定の関連についても調査を実施。購買決定のためにオンラインで調査する消費者の77%が、リアル店舗に足を運ぶと決めた時に購買していると回答。リアル店舗に足を運んだ時、52%はオンライン調査で決めた商品を購入すると回答したが、一方で18%はその商品に加えて別のものも購入すると回答している。
オンラインショッピングについて、27%の成人は便利さが一番の理由と回答しており、以下、製品の在庫状況(22%)、価格(16%)となっている。製品の在庫状況については34%の18歳から24歳までの消費者が一番の理由と回答している。便利さを一番の理由にあげた消費者は年収7万5千ドル以上の家庭が多かった。
Performicsストラテジックプランニング担当バイスプレジデントCam Balzer氏は今回の調査結果について、オンライン、オフラインにかかわらず、どれだけオンライン調査が消費者の購買決定に影響を与えているのかが明らかになり驚いているとし、マーケッターに対しては、サイバーマンデーにあわせてターゲットを明確にしたオンラインキャンペーンを考慮すべきだと述べている。また、これから迎えるショッピングシーズンと4回のサイバーマンデーを有効に生かすために、小売業者は柔軟に対応できるサーチマーケティングを活用して消費者をひきつけ、キーワードキャンペーンやコピー、入札価格をリアルタイムに調整して消費者がWebサイトのコンテンツや発送情報、リアル店舗の営業時間の案内などを閲覧できるようにすることをアドバイスしている。
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