日本電気株式会社(NEC)は2007年3月20日、情報検索に時間の概念を取り入れて過去に遡った検索が可能な情報検索システムを開発したと発表した。
今回NECが開発した情報検索システムは、(1)情報更新同期技術の開発、(2)時系列分割索引技術の開発、(3)過去索引圧縮技術の開発、(4)過去状態再現技術の開発、などにより実現したもの。ユーザーは探したい情報に関する時間的な記憶や記録を手がかりに、日々更新されている膨大な情報の中から、目的の情報を効率良く探し出すことが可能になる。
時間の概念についてNECは、一般に私達がビジネスに関する情報を検索する場合、その情報を的確に表す専門用語は思い出せなくてもその業務を行った年代や時期など、時間的な記憶は比較的残っている場合が多くあるという。また、過去の一時期に販売した商品や商取引に関わる調査など、対象とする時間範囲を限定して情報検索を行う需要が増えているため、探したい情報に関する時間的な記憶や記録を手がかりとする情報検索システムを開発したと説明している。
NECはこの情報検索システムを2007年3月20日から23日まで名城大学で開催される「電子情報通信学会2007年総合大会」で発表する。