沖電気工業株式会社と株式会社リクルートは2007年7月26日、システムが検索利用者に質問を投げかけることでキーワードや表現を引き出し、ユーザの真のニーズを引き出す「ラダリング型検索サービス」を共同開発すると発表した。
このサービスは経済産業省の2007年度「情報大航海プロジェクト(モデルサービスの開発と実証)」に次世代検索・解析技術のモデルサービスとして採択されたもので、両者は今年度にラダリング型検索の基本部分を開発し、転職者向け職業紹介に応用した実証実験を行う。
ラダリングとは相手との対話の中で、徐々に掘り下げた質問を繰り返すことにより、相手のニーズや価値観を引き出す手法のこと。ラダリング型検索サービスはシステムがユーザに質問を投げかけ、ユーザが単独では表現できなかったキーワードや表現を引き出してコンテンツの中からマッチするものを探し出すことができる。各種ショッピングサイト、金融商品、旅行プラン、行政、医療・ヘルスケア、放送・映画などのコンテンツ産業といった、ユーザとサービス/コンテンツ提供者の間に知識やニーズの間にギャップの存在が考えられる産業領域において幅広く適用することができるという。
沖電気は自然言語処理技術・対話技術・専門用語獲得技術・機械学習技術における蓄積を活かして、ユーザとテキストで対話しながら検索対象とのマッチングを行う「ラダリング対話エンジン」を担当、リクルートはラダリング手法のプロフェッショナルとして、転職者向け職業紹介ドメインおよび住宅情報紹介ドメインの実証実験を通して「ラダリング型検索サービス」におけるラダリング手法の検討・設計を行う。
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