米Yahoo!は2009年2月26日、ウェブ検索結果の表示形式をカスタマイズするSearchMonkey(サーチモンキー)の1つ、Facebookアプリの標準搭載を発表した。
SearchMonkeyは検索結果画面上に商品写真やレビュー、住所、電話番号、ディープリンクなどの独自データを自由に追加・表示するためのプラットフォーム。RDFやmicroformatsなどのセマンティックウェブをサポートする。サイト運営者なら誰でも開発できるオープンプラットフォームだ。
Facebookアプリは、Yahoo!ウェブ検索にFacebookページがヒットした時、顔写真や友人追加、メッセージ送信などディープリンクを検索結果上に表示するもの。例えば、米Googleウェブスパム担当責任者の"Matt Cutts"で検索すると、彼のFacebookページへのリンクは次のように表示される。
Yahoo! Search利用時に、上記のようなレイアウトで表示するためには、検索利用者側があらかじめFacebookアプリを追加しておく必要があった。今回は、このアプリが標準搭載(デフォルト)となったことで、アプリ追加の有無にかかわらず、Facebookページがヒットした時はこの例のようなレイアウトで検索結果に表示される。
なお、Facebookユーザのプライバシーにも配慮しており、顔写真入りで表示されるのはFacebookユーザがプロフィールを全体に公開(Public)している場合に限られる。
Yahoo! Searchは2009年1月15日にも、Wikipediaアプリを標準化している。SearchMonkeyはサイト運営者それぞれが公開するSearchMonkeyアプリを追加しなければ検索結果のリッチコンテンツ化が実現できないという課題があったが、Yahoo!は利用者が多いサイトのアプリをデフォルトにしておくことでSearchMonkeyの露出を増やし、認知を広めようとしている。
Let SearchMonkey Feed Your Facebook Addiction [Yahoo! Search]
http://ysearchblog.com/2009/02/26/let-searchmonkey-feed-your-facebook-addiction/