グーグルがInside AdWords日本版にて、アドワーズ広告の中でも突出して高いCTR(クリック率)を持つ広告と、なぜその広告はCTRが高いのかを調査・報告するシリーズ連載を開始した。
今回取り上げたのは、一般名詞のトップクエリ(「アルバイト」「中古車」「保険」「転職」など)の中で、とあるキーワードで掲載された1~10位の広告主のCTR。掲載されたグラフによると、掲載順位がもっとも上に位置する広告のクリック率がもっとも高く、2位の広告とも2倍以上の差をつけている。一般的に考えれば掲載順位が下がるほど広告のCTRも下がるものだが、ここで取り上げられたケースでは6位のCTRが突出している(グラフ参照)。いわゆるプレミアムポジションの位置よりも高い。
このケースについて、Googleアカウントストラテジストの山本光氏によると、該当業界のブランドランキング調査との関係を指摘。掲載順位1位と6位の広告主は、同調査のあらゆる評価項目において、他広告主と大差をつけていたという。
山本光氏は、「強力なブランドは、多少の広告訴求の違いをものともせず、多くのユーザーのクリックを集めるパワーがあると言っても過言ではない」と指摘している。
検索連動型広告におけるクリック率について考えるシリーズ (第1回) - 山本 光 アカウントストラテジスト