米SERoundtableによると、米Googleが一部のアドワーズ広告主に「Bid Simulator」(ビッドシミュレーター)の試験提供を開始した。
Bid Simulatorは、CPC(クリック単価)を変更した場合に、クリック数(CTs)やインプレッション数(Impression)、平均掲載順位(Average Position)がどのように変化するかを過去7日間のデータをもとにシミュレーションするツール。異なる最大CPCを入力することで、最もパフォーマンスが良いCPCを知ることができる。また、Bid Simulatorを使って増分CPC(Incremental Cost Per Click、ICC)も計算可能。
なお、Bid Simulatorは過去7日間のデータを予測したもので、将来もシミュレーション通りになることは保証していない。これは検索クエリ数や競合の広告出稿、シーズナリティなど様々な不確定要因が存在するためだ。また、類似ツールにTraffic Estimatorがあるが、Bid Simulatorとは使用するデータが異なる。Traffic Estimatorは一般的なトラフィック傾向に基づいた予測をするのに対し、Bid Simulatorは特定のキャンペーンやキーワードに対する予測を行う。従ってBid Simulatorの方が、特定の広告主にとっての予測精度は高いという。