ヤフーは2009年6月10日、実験的なプロダクトを体験してもらうための「Yahoo!ラボ」サイトを開設した。
Yahoo!ラボは、新しい技術やアイデアを盛り込んだ開発中のプロダクトを一般のユーザに紹介・体験してもらうためのサイト。ユーザのフィードバックを得ながらYahoo! JAPANの新しいサービスの芽に育てていきたいとしている。
6月10日現在、画像を解析して抽出した特徴から、類似画像を高速検索する「VisualSeeker」、ある検索ワードを行ったユーザの男女比や年代・職業別の割合、検索頻度の時間別推移グラフを表示する「サーチのなかみ - 性・年代別」、検索クエリの発生地域を都道府県別に分析し、その検索率分布を日本地図上にグラフィカルに表示する「サーチのなかみ - 地域別」、検索結果に表示されるタイトルや要約文から、単語を選択して検索結果を上下に動かすなど検索結果を操作できる「Rerank」といったプロダクトが公開されている。
サーチのなかみ - 性・年代別・地域別
キーワードが検索された割合を性別・職業別・年代別・時間帯などで表示する。たとえば「ウエディングドレス」を見ると、検索者は男性:28.9%、女性:71.2%で、年代別で見ると男性が20代の32.9%が最多、女性は20代が50.2%と半数を占めているといったデータが表示される。また、男性と女性それぞれの時間帯別検索比率もグラフで現れ、男性は19~22時がピークだが女性は22~0時がピークとなっている。
同じ検索ワード「ウエディングドレス」を地域別でみると、Yahoo!JAPANのデータでは島根、和歌山、宮崎が検索率トップ3となっている。
VisualSeeker - スケッチ検索
検索クエリではなく、イラストや画像から類似画像を検索できる技術。Yahoo! JAPAN研究所が開発した。たとえば特定の物体やイメージの名前を知りたい時など、検索ワードが使えない、またはわからない時に利用できる技術。自分で写真をアップロードすると類似する画像を検索できるほか、スケッチ機能を使って絵を描いて検索することも可能。
Yahoo!ラボ
Yahoo!ラボがリリースされました