株式会社アスクドットジェーピーは2009年6月25日をもって、検索サービス「Ask.jp」を終了すると発表した。
2005年2月に日本国内で検索サービスを開始。天気や乗り換え案内、音楽情報を即座に探せる一発検索機能を次々と追加したりディズニー公式サイトへ検索サービスを提供したほか、松下奈緒や忌野清志郎を起用したテレビCMなどのキャンペーンも功を奏し、2005年6月には月間100万人の利用者を獲得した。しかし検索シェアは伸び悩み、Yahoo! JAPAN やGoogleからユーザを奪うことはできなかった。
米Ask.comはウェブや動画、画像を横断的に検索できるAsk3Dやセマンティック技術の導入で検索性能を向上するための新技術が相次いで投入されるも、新たな開発資金投入が嫌われたのか、シェアが伸び悩む日本市場にそれらがローカライズされることはなく、最近は検索機能の相次ぐ停止や動画共有サイト閉鎖など事業縮小に向かっていた。今後、同社はメディア向け動画広告配信ソリューションやビデオパネルなど法人向けソリューションに特化するが、米IAC/InterActive Corpは事実上日本の検索市場から撤退。
日本で放映された、Ask.jpのTV CM。松下奈緒と忌野清志郎を起用した。
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Ask3Dが日本語対応しないから、もう検索事業の再検討を行い始めたのかなーと思っていましたが・・・新たにネイバーが参入しようとする中、やはり撤退ですか。近年は検索結果が広告ばっかりで(SERP右上のタグクラウドっぽいのも広告だし)使い勝手が悪く、検索利用者を無視した改悪してましたし、致し方ない。
Yahoo! JAPAN やGoogleでそれなりに満足しているユーザに対して検索品質を訴えても、(Askの場合はインデックスのボリュームや鮮度で劣っていたこともありましたが)ユーザの心は動かないのでしょう。カバレッジやレリバンシーは大事、でもそれは訴求することではないし、ユーザは違いを理解できない。百度やネイバーには同じ轍を踏まぬよう、がんばってもらいたいものですね。
[UPDATE] 記事を更新しました (6/13)