イスラエルのKenshoo Inc.(ケンショー)は2009年8月5日、ECサイトが持つ在庫情報とリアルタイムに同期して検索連動型広告の運用管理を行う「KENSHOO RealTime Campaigns」をリリースした。
RealTime CampaignsはECサイトが持つ商品の在庫情報システムと連動して検索連動型広告の運用管理を行う機能。在庫情報とマーケティング施策の連動によりROASが改善し適合性の高い広告が配信されるため、広告効果が上がるという。広告主は最初に広告キャンペーンの対象となるキーワードや広告テキスト、広告グループの要素を設定すると、KENSHOO Searchが自動的に検索連動型広告の出稿用のクリエイティブを作成する。キャンペーン開始後は、在庫情報をリアルタイムに反映させながら、出稿する広告を調整していく。たとえば在庫が切れた商品の広告は自動的に一時停止することが可能だ。入札はルールベースとポートフォリオの2つの入札のいずれか、または両方を組み合わせて実施できる。RealTime Campaignを試用している間も、広告主は任意にキーワードの追加・変更・削除や入札価格の変更も行える。
KENSHOOによると、RealTime Campaignsを利用した広告主のキャンペーンは平均して40%のROI改善が見られたという。大規模なキャンペーンの運用も可能で、平均して120万キーワードを管理し、もっとも大きなキャンペーンでは310万のキーワードを在庫情報を参照しながら管理することに成功した。
KENSHOOは2006年に設立された、イスラエルのテルアビブに拠点を置く企業。SEM管理プラットフォーム「KENSHOO SEARCH」の開発・販売を行っている。日本国内ではアイレップが取り扱っている。
Kenshoo Unveils RealTime Campaigns for Synchronization between Inventory and Search Engine Marketing [Kenshoo]