REUTERS などの報道によると、欧州連合(EU)の競争当局・欧州委員会は米Yahoo!と米Microsoftの検索事業の提携について、無条件で承認する見込み。関係筋が2010年2月12日、明らかにした。
両社は2009年7月、インターネット検索事業において10年間の提携合意を発表していた。MicrosoftはYahoo!の検索技術(Yahoo! Search Technology)を自社の検索プラットフォームに組み込むほか、Yahoo!の検索技術および検索広告プラットフォームはBingおよびMicrosoft adCenterにリプレースされる。代わりにMicrosoftはTAC(Traffic Acquisition Cost)としてYahoo!から発生した検索広告収益の88%をYahoo!に支払う。その他、米国における検索1回あたり収入(RPS)の12カ月の平均値が,Googleの推定RPSに対して一定の値に達しない場合にYahoo!は検索提携を終了できるなど、細かな取り決めが行われている。
今回、欧州当局が承認した場合、この提携の成否は米司法当局の判断に委ねられることになる。
European Union to Approve Microsoft, Yahoo Search Deal [eWeek]