マイクロソフトの検索エンジン・Bingが、検索結果の透明性を強化した。開始時期は明らかではないが、2010年12月時点で、検索結果から何らかの理由でマイクロソフトがページを削除した場合、検索結果の下部に「一部の結果が削除されました」のメッセージを表示している。
Bingはbingbotと呼ばれるクローリングソフトを使って、インターネットをスキャンして、インデックス(索引)を作成する。しかし、各国の適用法を遵守したり、公共政策に関係する問題に対処するために、インデックスから特定のリソース(ウェブページ、画像、動画、その他デジタルコンテンツ)を削除したり、検索結果に表示されないよう措置を講じることがある。
Google(※ Yahoo! JAPANなど検索パートナー除く)も事情は同じであり、同社の場合は『Google 宛に送られた法的要請に応じ、このページから 1 件の検索結果を除外しました。ご希望の場合は、ChillingEffects.org を除外するに至ったクレームを確認できます。』といったメッセージを表示することで検索利用者に通知しているが、Bing も同様の仕組みを取り入れたようだ。
Bing が用意した解説ページによると、「一部の結果が削除されました」のメッセージを表示するのは次のいずれかの条件に該当した場合だ。
- 児童虐待コンテンツの配布防止/li>
- 知的財産を保護
- 名誉毀損または中傷による申し立てへの対処
- プライバシー侵害の防止
- Webスパムの排除
- ローカルな法令の遵守
- 成人向けコンテンツへのアクセス(特に「制限付き」となるのは中国、香港、インド、インドネシア、韓国、マレーシア、中東、シンガポール、台湾、タイ、トルコ)
ちなみに、このメッセージは多くの検索キーワードで表示されるため、あらゆる検索クエリで告知的に表示するように見受けられる。しかし、全く表示されないキーワードも確認できているため、上記にあげたいずれかの理由でインデックスに手を加えられている場合はこのメッセージを表示しているのだろうと考えられる。
例)「長嶋茂雄」は表示されるが「長島茂雄 セコム」は表示されない、「akb48」は表示されるが「指原莉乃」は表示されない、「鳥取 ラーメン」は表示されるが「函館 ラーメン」は表示されない、等々
Bing Help Home > Bing が検索結果を表示するしくみ
http://onlinehelp.microsoft.com/ja-jp/bing/ff808447(loband).aspx