米Googleは2011年8月16日、サイトリンク機能を大幅に拡張したことを正式に発表した。
サイトリンクは、検索結果にクエリに関連するサイトのトップページに加えて、主要なセクション・カテゴリの直リンクを表示する機能。4,5年前に登場した時は、シンプルで数本のリンクを表示するだけだったが年々改良が加えられてきた。
Googleによると、サイトリンクは検索ユーザーの情報探索を手助けする機能として非常に有効に機能してきたという。たとえば、特定の目的で検索をするユーザーが、必ずしもそれを検索クエリに含めていない場合は少なくないが、サイトリンクによってそのユーザーの目的を明確にして、アクセスを促すことができるようになった。また、検索結果で当該サイトの主要なセクションを提示することで、検索ユーザーに気づきを与えるといった効果もあるという。
こうしたサイトリンクの価値を確かめながら改良を続けてきたが、今回、さらにサイトリンクを全面的に押しだし、表示リンク数を2倍の12本(最大数)となった。また、リンク表示も通常のリンクと同じ大きさで表示すると共に、それぞれのリンクに1行のスニペット(説明文)も付与されている。
この変更にあわせて、検索ランキングアルゴリズムの仕様も一部変更された。サイトリンクの表示に関する部分とオーガニック検索のランキングを組み合わせることで、サイトリンクとして表示するリンクの重複排除とリンク表示の関連性を高めるようにした。また、1位に掲載されたサイト(ドメイン)のページはすべてサイトリンク内に一括でまとめて表示して、その他のサイトをその(サイトリンクセクションの下)のオーガニック検索に続けて表示するようになった。
つまり、たとえば検索クエリによっては、あるサイト(ドメイン)のページがオーガニック検索の3位、15位、39位といった具合に散らばってランクインすることがあるが、これが(1位に表示された場合)15位や39位のリンクがまとめてサイトリンクとして表示されるようになるということだ。
サイトリンクの拡張表示は順次、世界各国のGoogleに反映される予定。日本では1週間ほど前からすでに一部で確認済みだ。
The evolution of sitelinks: expanded and improved
http://googleblog.blogspot.com/2011/08/evolution-of-sitelinks-expanded-and.html