米Googleは2013年3月29日、通常のニュース(報道)記事とアドバトリアル(記事広告)やプロモーション記事が混在するメディアを Googleニュースから排除する方針を明確に示した。
Googleは、信頼や信用は長年にわたるジャーナリズムの価値であると共に、優れたニュースサイトにおいて極めて重要な要素であると私たちがみなすものだと指摘。金銭の受け渡しによって書かれた記事や、記事中のリンクを販売することで利益を得ようとするといった特性を持つニュースメディアを人々が信用することは困難である。
こうしたGoogleのニュース検索に対する考え方を示した上で、Google通常ウェブ検索同様にニュース検索はガイドラインの中で、アドバトリアルやアフィリエイト記事、プロモーション広告を明確に禁止していることを説明した上で、ニュースメディアにこのガイドラインを遵守するよう求めている。Googleがガイドライン違反を発見した場合は、ニュース検索のインデックスから除外すると警告する。
なお、1つのメディアの中に記事広告などガイドライン違反に該当するコンテンツが含まれている場合は、異なるディレクトリや(サブ)ドメインに分類した上で、Googleニュースクローラがインデックスしないよう robots.txt で設定することを勧めている。
先日、アドバトリアルを使って外部リンクを構築していた英国企業がガイドライン違反と指摘された出来事があったが、これを受けてニュース検索でも同様の方針を持っていることを改めて周知する意図があったと考えられる。特にニュース検索米国版は、日本版と比較するとより幅広いニュースメディアが参加する一方、検索結果を歪めたりリンクを売買する目的でニュースメディアの様相を呈した大規模スパムサイトや、実質的にアフィリエイトリンクのためだけのニュースメディアがニュース検索結果に出現することが時折発生する。Google は1~10日程度でこうしたメディアを即座に除外しているが、いたちごっこになっているのが現状だ。
A reminder about promotional and commerce journalism
http://googlenewsblog.blogspot.jp/2013/03/a-reminder-about-promotional-and.html
News quality guidelines
http://support.google.com/news/publisher/bin/answer.py?hl=en&answer=40787#quality
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これはGoogleニュース日本版にも厳格に適用すればいいのに。名指しはしませんけれど、「某ポータルサイトにあなたの商品や会社の記事を掲載できます、文中に好きなキーワードでリンク張れます、SEOに効果的」といった趣旨のメールを某ディレクトリ登録利用社向けに送信している某社さんとか、プレスリリース配信サイトという体裁で実質的にリンク販売の場を提供している某社さんとか、ゴミみたいなニュースサイトがニュース検索日本語版には結構な数で含まれているのですよ。いろいろなバージョンを持つ某メディアのサイドバーは、有料リンクの見本市になっていたり。あまりに面白かったので、Google にまとめて通報してしまいました。 ※ すでにGoogleが対応した模様