SEMリサーチ

企業で働くウェブマスター向けに、インターネット検索やSEOの専門的な話題を扱います

米Google、PageRankを流す有料リンクを無効にしたことを発表

米Google・ウェブスパムチームトップのマット・カッツ氏は2013年5月14日、PageRankを受け渡す数千もの有料リンクネットワーク順位上昇目的にPageRankを流し込むリンクネットワークの一部を構成する、数千もの有料リンクに対策を実施したことを明らかにした。同社のウェブマスターガイドラインに違反するリンクネットワークとして処分した模様。

有料リンクとは、金銭の授受に寄って外部から獲得するリンクのこと。今日のGoogleランキングアルゴリズムにおいて、外部リンクのシグナル(手がかり・要素)は順位決定への影響が比較的大きなことから、容易に順位を上昇させる目的でリンクを購入するウェブサイトは少なくない。リンクの販売を専門とする業者は、数千ものWebサイトを立ち上げて互いを巧妙にリンクさせることで巨大なリンクネットワークを構築し、その場をリンク商品としてサイト運営者に販売している。

Google は2005年以降、有料リンクはガイドライン違反であることを再三にわたり告知してきており、たびたびネット上でも制裁を受けたサイトが話題となる。過去にはGoogleの別のチームのオンラインキャンペーンがガイドラインに違反したこともあり、その際は自社サイト(google.co.jp)に制裁を科している。

# [UPDATE] 翻訳に間違いがありました。"数千もの"が掛かるのはネットワークではなくリンク商品ですので、それにあわせて本文を修正させて頂きました (2013/05/16)

COPYRIGHT © 1997-2021 渡辺隆広(わたなべ たかひろ) ALL RIGHTS RESERVED.

お問い合わせ(お仕事の相談、講演依頼など)

SEMリサーチ(www.sem-r.com)に掲載している文章及び図版の無断使用及び転載を禁じます。著作権侵害行為には厳正に対処します。

免責事項:SEMリサーチは、本記事中で触れている企業、商品、サービスの全て(情報)について、有用性、適合性、正確性、安全性、最新性、真実性に関する一切の保証をしておりません。各自の判断でご利用下さい。