米Google・ウェブスパムチームトップのマット・カッツ氏は2013年5月14日、PageRankを受け渡す数千もの有料リンクネットワーク順位上昇目的にPageRankを流し込むリンクネットワークの一部を構成する、数千もの有料リンクに対策を実施したことを明らかにした。同社のウェブマスターガイドラインに違反するリンクネットワークとして処分した模様。
In fact, we took action on several thousand linksellers in a paid-link-that-passes-PageRank network earlier today.
— Matt Cuttsさん (@mattcutts) 2013年5月15日
有料リンクとは、金銭の授受に寄って外部から獲得するリンクのこと。今日のGoogleランキングアルゴリズムにおいて、外部リンクのシグナル(手がかり・要素)は順位決定への影響が比較的大きなことから、容易に順位を上昇させる目的でリンクを購入するウェブサイトは少なくない。リンクの販売を専門とする業者は、数千ものWebサイトを立ち上げて互いを巧妙にリンクさせることで巨大なリンクネットワークを構築し、その場をリンク商品としてサイト運営者に販売している。
Google は2005年以降、有料リンクはガイドライン違反であることを再三にわたり告知してきており、たびたびネット上でも制裁を受けたサイトが話題となる。過去にはGoogleの別のチームのオンラインキャンペーンがガイドラインに違反したこともあり、その際は自社サイト(google.co.jp)に制裁を科している。
# [UPDATE] 翻訳に間違いがありました。"数千もの"が掛かるのはネットワークではなくリンク商品ですので、それにあわせて本文を修正させて頂きました (2013/05/16)