米Google 特別エンジニア・マットカッツ氏は2014年5月20日、パンダアップデート 4.0 をロールアウトし、検索アルゴリズムの更新を開始したことを明らかにした。
同氏は今年3月に次のパンダアップデートを予告しており、その時には「小規模なサイトや事業者にポジティブな影響が出るはずだ」とコメントしていたが、今回のパンダアップデート 4.0 がそれに該当するか明らかにされていない。
来月6月11日から12日に米・シアトルで SMX Advanced 2014 の開催が予定されており、そこで同氏が詳細について語ることが予想される。同氏は1日目の午後5時からのセッション「You&A With Matt Cutts」に登壇する。
パンダアップデートとは、内容が薄く低品質なコンテンツが検索上位に表示されないようにするとともに、高品質なサイトが関連するキーワードで適切に上位に表示されるようにするための、コンテンツ品質評価に関連する検索アルゴリズムの一連の更新を指す。一番最初のアップデートは2011年2月に実施された。現在は特に Google から都度アップデート(データ更新)のアナウンスは行われていないが、Google によると毎月、数日をかけて更新を行っているという。今回のパンダアップデート 4.0 は従来のデータ更新とは違い、ランキングアルゴリズムにも手を加えていることから注目されている。
パンダアップデートは一般的に「内容が薄っぺらな、ユーザーにとって有益性の低い」コンテンツが多数を占めるサイトが対象となる。過去に、米About.comや米Demand Mediaなどがパンダアップデートの影響を受けて自然検索トラフィックを失っている。
Google is rolling out our Panda 4.0 update starting today.
— Matt Cutts (@mattcutts) 2014, 5月 20
日本国内でも先週末(5月17日~)、本日と比較的大きな検索順位変動が確認されている。このことから、今回のパンダアップデートはグローバル展開されている模様だ。[UPDATE] 米eBay.com などのサイトがパンダアップデート4.0の「敗者」になった模様だ。大幅な順位下落が確認された。
cf.
パンダアップデート4.0 がeBayに直撃、検索順位大幅下落
Google パンダアップデート 業界・タイプ別 傾向と対策
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