米Facebook は2016年4月12日より、パブリッシャーがニュース記事を直接、Facebook のニュースフィードに配信するサービス「Instant Articles(インスタント記事)」を全てのパブリッシャーが利用可能になると発表した。
Instant Articlesは、モバイル環境におけるページ読込速度の遅さがニュース閲覧体験を損ねている問題を解決するためのサービスの1つ。Instant Articlesに対応すると、Facebook 上で高速にニュース記事を表示することが可能になり、ユーザーはサイトを移動することなく素早く全文を閲覧できるようになる。同機能は2015年5月から順次提供が開始され、今年1月には日本経済新聞や東洋経済などがテスト導入を開始した。米国では Instant Articles を中心にビジネスを展開しているメディアも登場している。
パブリッシャーは Instant Articles の広告やデータ、体裁などを完全に自社で管理することができ、自社販売広告の収入も 100%全額受け取ることが可能。あるいは Facebook's Audience Network による広告を表示することも選べる。また、Google Analytics や Adobe Sitecatalyst、comScore attribution など既存のウェブ分析ツールや広告効果測定ツールも Instant Articles で利用できる。一方、ペイウォール(月あたり一定数以上の記事を閲覧したい時は有料という課金モデル)は現時点で対応していない。
Instant Articles は iOS または Android 用 Facebookアプリから利用可能。
Opening Up Instant Articles to All Publishers
http://media.fb.com/2016/02/17/opening-up-instant-articles/
Welcome to Instant Articles