米Google は2019年1月9日、過去に検索した事柄や、後で確認したいページを保存できる新機能「アクティビティカード」を公開した。同社によると本日より米国のモバイル検索および Googleアプリで利用可能とのことだが、本記事執筆時点(1月10日21時)で筆者のモバイル端末(設定言語:米国、検索場所:サンフランシスコ)では確認できなかった。
昨年9月の同社二十周年時に公式ブログで明らかにしていた新機能の1つ。検索には「明日の天気は?」「カンボジアの首都は?」といった、単純な回答を得ることで短時間で完結する行動とは対照的に、複数日に渡り検索する事柄もある。たとえば長期休暇を見据えた旅行の計画や、マンションや一戸建ての購入、健康や病気に関する事柄などだ。こうした検索は、たびたび中断しながら(たとえば通勤時に検索していた事柄の続きを、帰宅時に再開するなど)時間の合間に検索を再開する。Google はこうした検索スパンが長い行動を Search Journey(情報検索の旅)と表現しているが、これを支援するのが今回のアクティビティカードだ。
Googleアカウントにログインした状態で検索をすると、通常の検索結果と並んで関連した過去の検索履歴を表示する。そのカードをタップすることで簡単に直前に検索していた事柄の再検索が可能になる。
あわせてコレクション機能もリリースされた。あとで読みたい、確認したいページを見つけた時は、アクティビティカードを長押しすることでコレクションに追加できる。コレクションは複数作成できるので、自分のお気に入りのページを集めたテーマ別のコレクションを作ることもできる。
ちなみに「気になるページを記録しておく」機能として Google は2010年3月にスターをつける機能を公開したことがある(関連記事:米Google、ウェブ検索結果に★ スター印をつける新機能を公開)。この機能はスターをつけたページが次回検索時に検索結果最上位に表示される機能だったが、本日発表された機能とその設計はモバイル検索時代とその利用実態に基づいてアイデアを洗練させた印象を受ける。
Pick up where you left off on Search
https://www.blog.google/products/search/activity-cards-now-in-google-search/
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2010年のスター機能は、(当時は流行っていた)ソーシャルブックマークの機能をそのまま検索結果に持ち込んだだけの感じでした。